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58.敵に塩を送る気はなかったんだ!―宰相視点―
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「ヴェルガー様!」
突然部屋から出て行ってしまったマナを心配して、少し時間を置いてからハイジに様子を見て来てくれないか頼んだところ、暫くして凄い勢いで戻ってきた。
「大変ですわ!このままだとサトルがヒロとくっついてしまいます!」
一体何を言っているのだろう?
マナと勇者トモは既に熱愛中ではなかったのだろうか?
そう思って話を聞いてみると、どうやらそれは少し違うようだった。
「ですから、ヒロはサトルのことが好きで、サトルはヴェルガー様のことが好きなんです!三角関係と言っても過言ではありませんわ!あの二人は別に付き合ってるわけではないんですのよ?!頑張ってください!」
それは流石に考えてもみなかった。
もしかしてジフリートが言っていた一部の話はこのことだったのだろうか?
「いや…だが旅に同行していた魔道士がだな…」
確かに熱愛中だと言っていたのだが……ハイジはそれを知らないだけではないだろうか?
一応そんな風に話を遮ってみるが、ハイジはブンブンと首を横に振る。
「ですから!正面から本人達に聞いたので間違いありません!本人達は真っ向否定してますし、体の関係はあるみたいですけどあの二人は別に恋人同士という訳ではないんです!」
「え……?」
付き合っていないのに身体の関係があると聞いて、頭が真っ白になってしまう。
そこは否定されなかったということだろうか?
付き合っているより付き合っていない方が自分に可能性があるのは分かっているのだが、こうして事実を突きつけられると意外にもショックが大きくて、胸が痛くて仕方がなかった。
けれどそんな自分にハイジは焦れったいと言わんばかりに勢いよく言ってきた。
「もうっ!しっかりしてください!ヒロはそれはもう男らしく、サトルを絶対に守ってやる、俺の隣に居て絶対に離れるなってアピールしてたんですよ?あんな風に男前に言われてグラつかないなんて…いや、サトルならありそうですけど、ええ、ええ、普通はグラついてそのまま堕ちますわ!私も言われてみたいと思いましたもの!あそこまで言われて心が揺れないはずがありませんわ!」
このままではトモにマナを掻っ攫われるのは確実だとハイジはキッパリと言い切ってきた。
折角両想いなのに、告白もせずこのまま取られていいのかとハイジはどうしてそこまでというほど熱心に言ってくる。
「ヴェルガー様もここはしっかりとヒロに負けないくらい男前なところをサトルにアピールしてくださいませ!」
そんな風に背中を押されて、言われてみれば確かにと思った。
身体の関係云々は置いておいて、もしもマナのあの時の飲んだ時の言葉が恋愛的な意味を持ってくれての事だったとしたら────万々が一本当に両思いなのだとしたら、ここで動かずいつ動くという感じだ。
トモと付き合っていないというのなら、男らしく押して押して押しまくればいけるかもしれない。
けれど男前なところをアピールと言われても正直どこをアピールできるだろうか?
自分に勇者トモと同じくらい男らしいところはないように思う。
剣の腕も魔法の腕もとても勝てないものばかり。
カッコよくマナを守るとは嘘でも言えそうにはない。
そうして考えていると、ハイジが重ねて言ってきた。
「サトルは愛を知らない冷たい男なんですのよ?ですからそこを押さえて、ヴェルガー様が教えてやるって感じで男らしく言ったら丸く収まると思いますわ!」
ハイジは目を輝かせてそんな風に言ってくるが、それを聞いてマナは大丈夫だろうかと心配になった。
もしかしたら『愛を知らない冷たい男』と言われてしまうほど辛い何かがこれまでにあったのかもしれない。
自分が知るマナはいつだって優しいが、もしその胸の内に重たいものを抱えているのなら少しくらい自分が軽くしてやりたいと思った。
男らしく支えてやれるほど自分にできることは何もないかもしれない。
それでも話を聞くくらいならできるとは思う。
それで心が少しでも楽になるならなんでも言って欲しいと思った。
「頑張ってくださいな!」
「…………まあ善処しよう」
そんなやり取りをしていたところでコンコンとドアをノックする音が聞こえてきたので入室を促すと、入ってきたのはジフリートの所へ行ったはずのミルフィスだった。
それによるとジフリートが先程姿をくらませたとのこと。
どうやら自力で拘束を解いて、召喚した魔物と共にどこかへと行ってしまったらしい。
これは非常事態とも言えるだろう。
「塔の方へ飛び去ったので、そちらに行った可能性が非常に高いですね。手勢を集めて塔へと向かわせたものの……そのまま大人しく捕まってくれるとはとても思えないのですよ」
そう報告を入れるミルフィスの表情は物凄く硬い。
これは王太子達が盾にとられること以外にも何か理由があるのだろうか?
「何か想定外の問題でも起こったのか…?」
「ええ。それが……言いにくいのですが、ヴェルガー殿の魔法が事態を悪い方に向かわせてしまいまして────」
それを受けて首を傾げてしまう。
自分は何かしてしまっただろうか?
けれど次いで紡がれた言葉に、全力で土下座したくなってしまった。
魔力吸収による魔力枯渇────これは身を守るために仕方のないことだった。
それによりジフリートが気絶したのもまあ狙い通りだったから問題はない。
問題はただ一つ。
魔力枯渇から回復したら、元の魔力が大幅に増えるということ─────。
要するに、逃げるためとはいえ敵である相手を却って強くしてしまったというわけなのだ。
ジフリートが目を覚ますのが意外なほど早かったので、対策を取るのが遅れて後手に回ってしまったのが痛かった。
「召喚獣もそれに伴って強くなっていまして……」
「…………」
「ジフリートの風魔法の威力も物凄く上がっていて、私の拘束魔法では手も足も出なかったのです」
「…………本当に申し訳ない」
(厄介な敵を更に強くしてどうする……)
後からハイジに呼ばれて戻ってきたマナとトモもミルフィスから話を聞いて、物凄く残念そうな目でこちらを見て諦めたように溜息を吐かれてしまった。
その空気から副音声が聞こえてくるような気がしたのは気のせいだろうか?
(まあ宰相だし、仕方ないよな)
本当に……地面に埋まってしまいたい。
「でもまあ、こっちには【勇者】な俺がいるし全然大丈夫だろう」
「そうだな。ジフリートがどんなに強くなっても魔王よりは弱いだろうしな。ヒロ、頼りにしてるぞ?」
「おう。任せとけ!」
それなのに最終的にこんな風に笑い飛ばしてくれる。
そんな二人の優しい気遣いに少しだけ気持ちが楽になったが、その一方でやはり自分は勇者トモに男らしさでは全く敵わないのだと思い知らされて凹む羽目になった。
(私も…マナに頼りにしていると言われてみたいな…)
いつもこうして足を引っ張ってばかりの自分にそんなことは叶わないのだとわかり切ってはいるのだが、それでもと願ってしまう気持ちが込み上げて胸が苦しくなった。
「さて、と。じゃあ行きますか」
当初はジフリートを勇者トモが引きつけてくれている間にマナと他の者達が塔に向かい、フィーアや召喚獣の邪魔が入ればその場で各自対処して、一人でもいいから塔にたどり着き王太子を救出する予定だった。
けれど現時点でその作戦は意味をなさなくなってしまった。
もうここまで来たらジフリートを追い込むだけの話だ。
全員で塔へと向かう以外の選択肢はない。
だから全員が武器を手にし、マナに防御魔法を掛け直してもらって万全の体制を取り準備を整える。
「なんか慣れないな」
マナはミルフィスが用意した魔法防御力が上がる白いローブを着用している。
これでより確実に安全を確保し、仲間が怪我をした時速やかに回復魔法を唱えられるようにする作戦だ。
回復役のマナは狙われやすいだろうから妥当な装備だと思う。
「似合ってるぞ、マナ」
だからそう言って安心させようと思ったのに、マナはまたそっと目を逸らしてしまった。
照れているだけならいいのだが、さっきのことで呆れられている可能性も高いので微妙なところだ。
けれどそこで完全にこちらを見捨てないところが実にマナらしかった。
「宰相はちゃんと後ろに下がっていてくださいよ?俺は防御結界とかも使えるんで、後ろにいてくれたら全力で守るので」
そっぽを向きながらもそんな言葉を口にしてくれるのだから─────。
その言葉が嬉しいと言ったら怒られてしまうだろうか?
情けないが、マナの方が自分よりもずっと男らしいと思う。
けれど、もしもマナに危険が迫ったら自分の体を張ってでも守ってやりたいと思ってしまう自分がいた。
傍にいて、いざという時はこの身を犠牲にしてでも守ってやりたい。
そう……心の底から思ったんだ。
突然部屋から出て行ってしまったマナを心配して、少し時間を置いてからハイジに様子を見て来てくれないか頼んだところ、暫くして凄い勢いで戻ってきた。
「大変ですわ!このままだとサトルがヒロとくっついてしまいます!」
一体何を言っているのだろう?
マナと勇者トモは既に熱愛中ではなかったのだろうか?
そう思って話を聞いてみると、どうやらそれは少し違うようだった。
「ですから、ヒロはサトルのことが好きで、サトルはヴェルガー様のことが好きなんです!三角関係と言っても過言ではありませんわ!あの二人は別に付き合ってるわけではないんですのよ?!頑張ってください!」
それは流石に考えてもみなかった。
もしかしてジフリートが言っていた一部の話はこのことだったのだろうか?
「いや…だが旅に同行していた魔道士がだな…」
確かに熱愛中だと言っていたのだが……ハイジはそれを知らないだけではないだろうか?
一応そんな風に話を遮ってみるが、ハイジはブンブンと首を横に振る。
「ですから!正面から本人達に聞いたので間違いありません!本人達は真っ向否定してますし、体の関係はあるみたいですけどあの二人は別に恋人同士という訳ではないんです!」
「え……?」
付き合っていないのに身体の関係があると聞いて、頭が真っ白になってしまう。
そこは否定されなかったということだろうか?
付き合っているより付き合っていない方が自分に可能性があるのは分かっているのだが、こうして事実を突きつけられると意外にもショックが大きくて、胸が痛くて仕方がなかった。
けれどそんな自分にハイジは焦れったいと言わんばかりに勢いよく言ってきた。
「もうっ!しっかりしてください!ヒロはそれはもう男らしく、サトルを絶対に守ってやる、俺の隣に居て絶対に離れるなってアピールしてたんですよ?あんな風に男前に言われてグラつかないなんて…いや、サトルならありそうですけど、ええ、ええ、普通はグラついてそのまま堕ちますわ!私も言われてみたいと思いましたもの!あそこまで言われて心が揺れないはずがありませんわ!」
このままではトモにマナを掻っ攫われるのは確実だとハイジはキッパリと言い切ってきた。
折角両想いなのに、告白もせずこのまま取られていいのかとハイジはどうしてそこまでというほど熱心に言ってくる。
「ヴェルガー様もここはしっかりとヒロに負けないくらい男前なところをサトルにアピールしてくださいませ!」
そんな風に背中を押されて、言われてみれば確かにと思った。
身体の関係云々は置いておいて、もしもマナのあの時の飲んだ時の言葉が恋愛的な意味を持ってくれての事だったとしたら────万々が一本当に両思いなのだとしたら、ここで動かずいつ動くという感じだ。
トモと付き合っていないというのなら、男らしく押して押して押しまくればいけるかもしれない。
けれど男前なところをアピールと言われても正直どこをアピールできるだろうか?
自分に勇者トモと同じくらい男らしいところはないように思う。
剣の腕も魔法の腕もとても勝てないものばかり。
カッコよくマナを守るとは嘘でも言えそうにはない。
そうして考えていると、ハイジが重ねて言ってきた。
「サトルは愛を知らない冷たい男なんですのよ?ですからそこを押さえて、ヴェルガー様が教えてやるって感じで男らしく言ったら丸く収まると思いますわ!」
ハイジは目を輝かせてそんな風に言ってくるが、それを聞いてマナは大丈夫だろうかと心配になった。
もしかしたら『愛を知らない冷たい男』と言われてしまうほど辛い何かがこれまでにあったのかもしれない。
自分が知るマナはいつだって優しいが、もしその胸の内に重たいものを抱えているのなら少しくらい自分が軽くしてやりたいと思った。
男らしく支えてやれるほど自分にできることは何もないかもしれない。
それでも話を聞くくらいならできるとは思う。
それで心が少しでも楽になるならなんでも言って欲しいと思った。
「頑張ってくださいな!」
「…………まあ善処しよう」
そんなやり取りをしていたところでコンコンとドアをノックする音が聞こえてきたので入室を促すと、入ってきたのはジフリートの所へ行ったはずのミルフィスだった。
それによるとジフリートが先程姿をくらませたとのこと。
どうやら自力で拘束を解いて、召喚した魔物と共にどこかへと行ってしまったらしい。
これは非常事態とも言えるだろう。
「塔の方へ飛び去ったので、そちらに行った可能性が非常に高いですね。手勢を集めて塔へと向かわせたものの……そのまま大人しく捕まってくれるとはとても思えないのですよ」
そう報告を入れるミルフィスの表情は物凄く硬い。
これは王太子達が盾にとられること以外にも何か理由があるのだろうか?
「何か想定外の問題でも起こったのか…?」
「ええ。それが……言いにくいのですが、ヴェルガー殿の魔法が事態を悪い方に向かわせてしまいまして────」
それを受けて首を傾げてしまう。
自分は何かしてしまっただろうか?
けれど次いで紡がれた言葉に、全力で土下座したくなってしまった。
魔力吸収による魔力枯渇────これは身を守るために仕方のないことだった。
それによりジフリートが気絶したのもまあ狙い通りだったから問題はない。
問題はただ一つ。
魔力枯渇から回復したら、元の魔力が大幅に増えるということ─────。
要するに、逃げるためとはいえ敵である相手を却って強くしてしまったというわけなのだ。
ジフリートが目を覚ますのが意外なほど早かったので、対策を取るのが遅れて後手に回ってしまったのが痛かった。
「召喚獣もそれに伴って強くなっていまして……」
「…………」
「ジフリートの風魔法の威力も物凄く上がっていて、私の拘束魔法では手も足も出なかったのです」
「…………本当に申し訳ない」
(厄介な敵を更に強くしてどうする……)
後からハイジに呼ばれて戻ってきたマナとトモもミルフィスから話を聞いて、物凄く残念そうな目でこちらを見て諦めたように溜息を吐かれてしまった。
その空気から副音声が聞こえてくるような気がしたのは気のせいだろうか?
(まあ宰相だし、仕方ないよな)
本当に……地面に埋まってしまいたい。
「でもまあ、こっちには【勇者】な俺がいるし全然大丈夫だろう」
「そうだな。ジフリートがどんなに強くなっても魔王よりは弱いだろうしな。ヒロ、頼りにしてるぞ?」
「おう。任せとけ!」
それなのに最終的にこんな風に笑い飛ばしてくれる。
そんな二人の優しい気遣いに少しだけ気持ちが楽になったが、その一方でやはり自分は勇者トモに男らしさでは全く敵わないのだと思い知らされて凹む羽目になった。
(私も…マナに頼りにしていると言われてみたいな…)
いつもこうして足を引っ張ってばかりの自分にそんなことは叶わないのだとわかり切ってはいるのだが、それでもと願ってしまう気持ちが込み上げて胸が苦しくなった。
「さて、と。じゃあ行きますか」
当初はジフリートを勇者トモが引きつけてくれている間にマナと他の者達が塔に向かい、フィーアや召喚獣の邪魔が入ればその場で各自対処して、一人でもいいから塔にたどり着き王太子を救出する予定だった。
けれど現時点でその作戦は意味をなさなくなってしまった。
もうここまで来たらジフリートを追い込むだけの話だ。
全員で塔へと向かう以外の選択肢はない。
だから全員が武器を手にし、マナに防御魔法を掛け直してもらって万全の体制を取り準備を整える。
「なんか慣れないな」
マナはミルフィスが用意した魔法防御力が上がる白いローブを着用している。
これでより確実に安全を確保し、仲間が怪我をした時速やかに回復魔法を唱えられるようにする作戦だ。
回復役のマナは狙われやすいだろうから妥当な装備だと思う。
「似合ってるぞ、マナ」
だからそう言って安心させようと思ったのに、マナはまたそっと目を逸らしてしまった。
照れているだけならいいのだが、さっきのことで呆れられている可能性も高いので微妙なところだ。
けれどそこで完全にこちらを見捨てないところが実にマナらしかった。
「宰相はちゃんと後ろに下がっていてくださいよ?俺は防御結界とかも使えるんで、後ろにいてくれたら全力で守るので」
そっぽを向きながらもそんな言葉を口にしてくれるのだから─────。
その言葉が嬉しいと言ったら怒られてしまうだろうか?
情けないが、マナの方が自分よりもずっと男らしいと思う。
けれど、もしもマナに危険が迫ったら自分の体を張ってでも守ってやりたいと思ってしまう自分がいた。
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