【完結】王子の本命~ガヴァム王国の王子達~

オレンジペコ

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144.他国からの客人⑩

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折角兄に相談しようと思っていたのにタイミングが悪かったのか全く話を聞いてもらえなかった。
パーティーまであと二日だしきっと仕事や警備の調整などで忙しいのだろう。
そう思いながら仕事を捌くけど、今日に限って仕事が多い。
ウンザリする量が回ってくるのはどうしてだろう?

「うぅ…疲れた」

これ以上は少しでも兄を補給しないと無理だ。
思わずそう溢したら執務机の縁にライオネルがサッと手を滑らせた。
それは兄の可愛いシャメル画の数々で────。

(……隠し撮り?)

初めて見たけれど、悪くはない。
非常に俺好みのシャメル画だ。
誰だろう?こんなものを撮ったのは。

「こちらで補給をお願いします」
「…………ちなみにこれは誰が?」
「お金を払って覗き魔達にお願いしました」

どうやら俺に仕事をさせるためにライオネルがわざわざ用意したらしい。
そういうことなら仕方がない。頑張ろう。

「お茶と菓子も用意しておいたので、つまみながら頑張ってください」

つまり休憩時間は今日は取らないぞと言うことに他ならない。
酷い。
まあオスカー王子達とそこそこの時間話し込んでしまったから、ここは諦めるべきなんだろうけど。

そうして俺は仕事に忙殺されてうっかりこの件を記憶の隅に追いやってしまった。
そもそもが断る話と決めていたことだし、全く興味がなかったからしょうがない。

まさかその間にオスカー王子が大臣達に根回ししてたなんて思いもしなかったし、それが回りまわって兄の耳に入るとも思っていなかった。




「ロキ!!エリザ王女を側室にするというのは本当か?!」

夕方やっと仕事が終わったと思った時には既に兄の耳に入ってしまっていたのには驚いたけど、ちょうどいいかと思って『いえ。兄上に断り方を相談しようと思ってたんですけど?』と正直に言ったら『遅すぎる!早く言え!』と叱られてしまった。
聞いてくれなかったのは兄上なのに…。

「大臣達は凄く乗り気だし、良縁だと歓迎ムードだ。ここまで来たら断るのは難しいかもしれない」
「そんな大げさな」

向こうは返事は待つと言ってくれていたし、兄とよく相談してくれとも言ってくれていた。
貴族的断り文句と言うのはよくわからないけれど、多分裏の皆に言ったら笑いながら『嫌なら受けなきゃいいだけの話だろ?』で終わる話だと思う。
国同士のあれこれとは言え、俺の意思を無視されたくはない。

「断るだけなら簡単だと思いますけど」
「どうやって断る気だ?」
「『兄上とよく話し合った結果、お断りしようと思います』って言いますけど?」

回りくどくしなくていいならそれで終わりだろうと思ったのだけど、それを聞いた兄は思い切り肩を落として溜息を吐いた。
どうやらダメな断り文句らしい。
シンプルでいいと思うんだけど…。

「取り敢えず夕方の食事会で言ってみましょうか?」
「言えるものなら言ってみろ」

どうしてそんな風に言われたのかはその時はわからなかったけど、夕食の席で他国の者達にも話が広まっているのを見て、なるほどと納得がいった。

(確かにこの状況で断るのは難しそうだな…)

すっかりお祝いムード一色といった空気の中でエリザ王女とオスカー王子に恥をかかせるわけにもいかないというのが概ね兄の考えなんだろう。
下手をすれば国交間の友好関係にひびが入ってしまう。

(まあそういうことなら…対処法がないこともないけど)

面倒ではあるけれど、方法がないこともない。
要するに向こうから断るシチュエーション、もしくは向こうが断りたくなるシチュエーションに持ち込めばいいのだ。

「いや~ロキ陛下がまさか側室をお考えとは」
「王としての自覚が芽生え、国のことを本格的に考え始めたということでしょうか?良い傾向ですな」
「本当に。これで益々ガヴァムも安泰ですな」

色んな人が口々にそう言って、オスカー王子達が機嫌よくグラスを傾ける。
きっと順調に話が進められそうだと内心ほくそ笑んでいるんだろう。

ちなみにレオやキャサリン嬢、シャイナーの三人はこの件で俺が困っているのではないかと心配げな目でこちらを見ていた。
普段の俺を知っているだけに俄かには信じ難かったんだろう。気持ちはわかる。
だから俺は笑顔で言葉を紡いだ。

「ありがとうございます。でも少し気が早いかと。今回オスカー王子からお話を頂いたのは確かですし、大臣達も側室は必要と考えていそうなので検討はしてみますが…」
「検討?もうお決めになられたのでは?」
「ふふっ。オスカー王子はガヴァムの後継者がいないのを心配してそんなご提案をして下さったんですよ?きちんと検討しないと失礼にあたってしまうでしょう?お話を頂いた時に、答えは兄上とよく相談した上でとも仰ってくださったので、しっかり話し合ってからお返事をしようと思っていました。親切に気を遣っていただきましたし、フォルティエンヌとは婚姻関係の有無に関わらずこれからも友好的なお付き合いができたらと思っています」

にこやかに褒め、決して非難する方向にはもっていかない。
けれど検討中だと周囲には印象付けることができたと思う。
貴族的かどうかはわからないけれど、これなら然程失礼には当たらないだろう。
そう思いながら笑顔でグラスを傾けた。
これで引き下がってくれるのが一番だけど…。

「そうですね。ですがやはり長い目で見れば婚姻関係がある方が国と国との絆がより深まると思います。カリン陛下的には如何お考えでしょう?」

(やっぱり食い下がってくるか…)

オスカー王子的に、やはりさっさと話をまとめてしまいたいのだろう。
どうやら俺が一筋縄ではいかないと踏んで、兄へと矛先を変えることにしたらしい。
大丈夫だろうか?

「そ…れは……」

案の定兄は見事に言い淀んだ。
国を大事に思いすぐに利益と天秤にかけるのは兄の悪い癖だ。
けれどこれは同時に、俺にはない兄の美点とも言える。
兄が俺にある意味正しい王族の在り方を見せてくれるから、俺は道を踏み外さず一応王らしく振舞えるし、仕事も投げやりにならずに済んでいるのだ。

(俺は国より兄上の方が大事だけど…)

最近では国を思う兄ごと愛しく思えるようになった。
まああくまでも兄への愛の延長なので、国はついでではあるけれど、民は大事に思えるようになったし、俺も僅かながら成長はできたんじゃないかなと思っている。

とは言えここでの放置プレイは絶対にする気はない。
何故なら兄は『ドM』だから。
きっと俺が口出ししなければ、兄は国の為に自分が我慢しようとかそんな風に考えてしまうはず。
その考え方自体が間違っているのに。

そう思ったからさっさと口を出すことにした。
もうこうなったら、すぐにでも向こうから断りたくなるような方向に話を持っていってしまおう。

「兄上、こういうことは慎重に決めるに越したことはありませんよ?無理に結婚して、すぐに離縁とでもなれば却って国交間がギクシャクしてしまったりしますしね。折角三ヶ国事業で友好的なお付き合いができているのに、台無しになったら大変でしょう?」
「ロキ…」

兄が複雑そうな表情でこちらを見てくる。

「そもそもガヴァムの王族に平気な顔で嫁げる者がそういるとも思えませんし、結婚式で逃げられてしまう可能性は非常に高いと思います」

笑顔でなんでもないことのように話を進めていく。
あくまでも俺と兄の会話だ。
第三者はただ聞いていればいい。

「ガヴァムではたとえ側室だとしても他国から迎えるなら結婚式は当然行われると学びました。ガヴァムの民として生き、ガヴァムの民として死ねという意味でそうなっていると。これは法で決められていますし、兄上ももちろんご存知ですよね?」
「まあそうだな」
「そして結婚式は当然ガヴァム式で執り行われます。王族に例外はありません」
「ああ。その通りだ」
「普通に考えて他国の女性がアレに耐えられるとは思えませんけど?」
「う…。た、確かに」

これには兄だけでなく他国の者の中にも同意する者が多々見受けられた。
きっとガヴァム式の結婚式をちゃんとわかっているんだろう。

けれど肝心のオスカー王子とエリザ王女は内容を知らないのかどこか不思議そうにしている。
もう少し具体的に言ってみようか?
それとも────エリザ王女に水を向けて、話を進めやすくしてしまおうか?

「ちなみにエリザ王女は結婚式は沢山の方に見て・・いただきたい方ですか?」

ここは敢えて『来て』ではなく『見て』と聞いてみる。
問われたエリザ王女は俺が乗り気だと勘違いしたのか、満面の笑みでこう言い放った。

「まあ!もちろんですわ!親族だけでなく友人知人みんな呼んで、綺麗な花嫁姿を見てもらいたいです」
「ちなみにそれは教会内で・・・・祝福されたいということでしょうか?」
「もちろんです!最初から最後までしっかり見届けて欲しいですわ!」

(ふふっ。罠にかかった)

「そうですか。生まれたままの姿で俺に抱かれるところを知り合い全ての方に見せたいとそれほどまで覚悟を決めてくださっているなら、こちらとしては真剣に検討せざるを得ませんね。時間はまだありますし、双方でしっかりと話し合ってから決めましょう。無理もよくありませんしね」

にこりと微笑み言ってみたが、ちゃんと伝わっただろうか?

「え?あの?聞き間違いのような事が聞こえたような…?」

どうやらちゃんと伝わったらしい。
けれどオスカー王子の方は半分冗談くらいに思っていそうだ。
けれど意外にもここでシャイナーがいい仕事をしてくれた。

「ガヴァム式の結婚式は見届け人達の前で激しくまぐわうからな。私はロキ陛下とカリン陛下の挙式に参列し中で拝見させてもらったが、アレを親族全てに見せるとなるとなかなか勇気がいるのではないか?ああでもロキ、俺ならいつでも大歓迎だ。俺とも結婚式を挙げないか?もちろんガヴァム式で」
「お断りします。シャイナー陛下はキャサリン嬢とお幸せに」

前半部分は援護射撃だけど後半はいらない。
しかも思い切り抱かれたいという本音が出てるし。
なんのアピールだ。
頼むからさっさとキャサリン嬢と結婚してくれ。
そう思いながら冷たい目を向けると、キャサリン嬢が『うちの駄犬がすみません』というような目で見つめ返してくれ、お詫びとばかりに笑顔で援護してくれる。

「ロキ陛下。私はガヴァム式の結婚式がどのようなものか知らないのですが、教えて頂けませんでしょうか?」
「ええ、いいですよ?ガヴァムでは神の前で婚礼衣装を全て脱ぎ捨て、自分達に疚しいことは一切ありませんと神に誓いを立てるんですが、その際新婦は新郎に生涯奉仕することを誓うと言う意味で口で奉仕をして、その後新郎は花嫁の手を取り『自分達はこれほど愛し合っているので結婚をお許しください』と神の前で熱くまぐわい合うんです。
立会人はそれを見届け、神に宣言して終了です。ガヴァムならではのしきたりなので他国の方にはなかなか敷居が高いのですよ」
「なるほど。では教会内に入った方々全てにお披露目ということになるのですね」
「そうですね。別名破瓜の儀とも呼ばれる伝統ある式なので王族はガヴァム式で行うのが必須です。例外は認められません。現に俺も兄上と結婚する際に略式にしようとしたら大臣達から大ブーイングが来て結局普通に執り行う羽目になりましたから、王と言えどこればかりは変えようがなくて」
「うふふ。伝統は大切ですもの。特にガヴァムの王族は神と等しき尊き血と言われていますし、それくらいの試練は当然なのかもしれませんわね」
「流石キャサリン嬢。理解していただけて嬉しい限りです。シャイナーには勿体ないほどですね」
「まあ、ありがとうございます。ガヴァム式ではありませんが私とシャイナー陛下の結婚式にはロキ陛下にも是非来て頂きたいですわ。実はちょっと変わった形のドレスにしようと思っていますの」
「それは楽しみですね。色などはもう決めているのですか?」
「色は白ですわ。胸の下で切り替えを入れた感じのデザインにして裾までの広がり方にこだわってみまして……」

そうして少しだけ幸せそうに話すキャサリン嬢をエリザ王女に見せつけてから、チラリと視線をフォルティエンヌの面々へと向ける。
エリザ王女の蒼白になって固まる姿とオスカー王子の焦りが見える表情をさり気なく視界の隅に収め、俺は静かにほくそ笑んだ。
これできっと現実が見えたことだろう。
婚姻は検討中と言ったことで逃げ道は用意したつもりだし、さっさと諦めてほしいものだ。
取り敢えず協力してくれたキャサリン嬢には感謝しかない。

「まあ私ったら、長々と申し訳ございません」
「いいえ。キャサリン嬢の話を聞いて他国とガヴァムの結婚式の違いがよくわかって楽しかったです。オスカー王子、エリザ王女は先程ああ仰っていましたが、こちらとしては無理に政略結婚をしなくてもフォルティエンヌとは友好条約だけでも十分と考えていますので、両国にとって一番平和的な答えを出せたらと思います」
「…………ありがとうございます」

辛うじてそれだけ答えを返し、オスカー王子は蒼白な顔でグルグルと考え込んでいた。
まあ向こうが何と言って来ようとお断り一択なんだけど。

「兄上?食が進まないなら食べさせてあげましょうか?」

折角いい流れを作れたのに何故か隣でエリザ王女と同じように固まっている兄に気づきそう声を掛けると、泣きそうな顔でジッと見つめられてしまった。
何か言いたげだけれど、何か兄を悲壮な顔にしてしまうようなことを言っただろうか?

(う~ん…。あ、もしかして)

兄のことだから先走って教会内で俺が花嫁を抱く姿でも思い浮かべてしまったのかもしれない。
そんな心配しなくていいのに。

(まあまた勘違いですれ違いたくはないし、後でちゃんと聞いてみよう)

そう思いながら微笑ましく兄を見つめたのだった。
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