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新婚旅行編
※新婚旅行に行こう!⑬
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【Side.ジークフリート】
『えっと…その、何から言えばいいかわからないけど…』
リヴァイアサンを討伐し、待ち時間の間に録音されたものを聞いたらどうだとルマンドから言われ、そっとクロヴィスへと視線をやると、そこには怒った様子は一切なくて、寧ろ恥ずかしいから帰ると言わんばかりの姿があったから急いで捕まえた。
これはもしかしてもしかするのでは?
そんな思いで録音された中身に耳を傾ける。
『き、昨日の夜は、その…気持ち良すぎて我を忘れてたけど、今朝は素でその件に触れられるのは恥ずかしくて…。その件に触れられたくなくて素っ気なくなったのは悪かったと思ってる。ジークなら察してくれるだろって甘えが出てた。だから…別れるとかそう言うことは考えてないから、その…そういう話はして欲しくない。信用されてないみたいで悲しくなるから、できれば今後は言わないでほしい。我儘ばっかりでゴメン。あと、馬鹿とか言って悪かった。えっと…面と向かって言えなくて、こんな風に伝えるしかできなくてゴメン。後まだ何かあったかな?うぅ…。その……ジークのことは、す、好きだから、帰ってからちゃんと話して、誤解が解けるといいんだけど…』
(……これは掻っ攫う一択だろう)
今更ながら、ルマンドの言ってる意味がよくわかった。
これは無理だ。
絶対に我慢できない。
クロヴィスの本音が可愛すぎて今すぐ部屋に連れ帰って押し倒したくなった。
絶対怒ってると思ってたのに、気持ち良すぎて乱れてたことが恥ずかしくて触れられたくなかったって…。
男冥利に尽きるんだが?
しかも俺ならわかってくれると思ったなんて…。
今更だが、その期待に応えられなくて申し訳ない。
全部クロヴィスの行動が頭の中で繋がって、それはもう猛省してしまった。
要するに、俺に自信がないのが悪かったのだ。
先に惚れたのが自分だっただけに、いつだって自分の方ばかり想う気持ちが強いのだと思い込んでいた。
クロヴィスはいつの間にか俺と同じくらい俺を好きになってくれていたのに、それに気づけなかった俺に非がある。
本音を言うと宿まで一気に転移したかったのにダンジョンの仕様なのか何なのかそれができなくて残念だ。
だから第一層に飛んだ後はクロヴィスを抱き上げて入り口まで走った。
怪我でもしたのかとすれ違う者達に勘違いされたようだが、そんなものに構っている暇はない。
だから俺はダンジョンを出てすぐに宿まで転移で一気に飛んだ。
***
【Side.クロヴィス】
(ええぇええ?!)
録音された俺の話を聞いた途端ジークが暴挙に出た。
ダンジョンの一層に転移で飛んだと思ったらそのまま抱き上げられて、一気にダンジョンを脱出したと思ったら更にそこから宿まで転移で飛ばれた。
魔力そんなに余ってたのか?!
俺、結構魔法使ったからカツカツなんだけど?!
(あ、でもそう言えばジークってほぼ魔法剣にしか魔法使ってなかったかも)
他に使っているとしても身体強化の魔法くらいかもしれない。
それなら転移魔法の連続使用くらい大丈夫なのかも。
でもこの流れって絶対そのままベッドだよな?
そう思った俺だけど、意外や意外。ジークは宿屋に戻った後、ソファへと俺を下ろしてギュッと抱きしめてきた。
「クロヴィス…」
トロリとした甘い声。
でもいきなり襲ってこない、俺を尊重した態度を崩さないジークが好きだと思った。
「人前でないなら聞いてもいいか?」
「え?あ、ああ…」
「嫌じゃなかったんだな?」
その問いにも俺は小さくコクリと頷く。
「たまに暴走しても…俺を受け入れてくれるか?」
それにもちゃんと頷いて、でもと前置きをした上で毎回は無理だからとちゃんと言っておいた。
そこからはひたすらソファでキスの嵐。
それはもう愛されてるって嫌でも実感させられる感じで、何度も何度も愛おしそうにキスされた。
別れる気は絶対にないからって言われて、俺もって言いながらキスを返して…。
どれくらいそうしていたかはわからないけど、なんとなくどちらからともなく『風呂に行こうか』ってなった。
そもそも俺達がそうなったのって風呂場が最初だったし、仲直りするにもそこがいいかなと。
洗い合いから始まって、一緒にしごき合ってまたキスをして、いっぱい愛の言葉を囁かれながらジークに抱かれた。
昨日と違って激しくはないけど、熱烈に求めるようにキスを繰り返しながら抱かれた気がする。
「ふ…うぅ…ジークぅ…」
縋りつきながら貫かれ、ジークの腕の中で嬌声を上げる自分は恥ずかしいけど、ジークがそんな俺に気を遣ってさり気なく魔法で防音の結界を張って音が漏れないようにしてくれてるのを俺はちゃんと知っている。
そんな優しいジークが俺は大好きだ。
「あ…あぁ…っ」
「クロヴィスっ…頼むからそんなに物欲しげな顔をしないでくれ」
「はぁ…っ、だっ、て…ジークに抱かれるの、気持ち良すぎてっ…我慢できないっ…」
煽り過ぎだから抑えろって言われても俺は全く煽ってるつもりはなくて、ただ思ったことをそのまま言ってるだけなのにとしか言えない。
「やぁ…っ!あっあぁっ!あ、そこっ!イイッ!」
そうやって抱かれて、ちょっとのぼせたところで終わりになったけど、部屋に戻った後もなんだかんだソファで寄り添いながらイチャイチャしていたように思う。
今日のダンジョンでの戦いの件とかルマンドから教えてもらった戦い方のヒントとか、鍛錬の仕方とかそんな取り留めのない話をして、一緒に笑い合ってワインを飲んだ。
そう言えば報酬のワイバーン肉の料理をまだ食べに行っていない。
ギルドでその店の食事券をもらったから明日にでも行ってみようか?
二日続けてダンジョンに潜って戦ったことだし、明日は休みでもいいだろう。
美味しいワイバーン肉のステーキを食べながらお酒を飲んで、ジークと二人で旅行を楽しみたいと思う。
『えっと…その、何から言えばいいかわからないけど…』
リヴァイアサンを討伐し、待ち時間の間に録音されたものを聞いたらどうだとルマンドから言われ、そっとクロヴィスへと視線をやると、そこには怒った様子は一切なくて、寧ろ恥ずかしいから帰ると言わんばかりの姿があったから急いで捕まえた。
これはもしかしてもしかするのでは?
そんな思いで録音された中身に耳を傾ける。
『き、昨日の夜は、その…気持ち良すぎて我を忘れてたけど、今朝は素でその件に触れられるのは恥ずかしくて…。その件に触れられたくなくて素っ気なくなったのは悪かったと思ってる。ジークなら察してくれるだろって甘えが出てた。だから…別れるとかそう言うことは考えてないから、その…そういう話はして欲しくない。信用されてないみたいで悲しくなるから、できれば今後は言わないでほしい。我儘ばっかりでゴメン。あと、馬鹿とか言って悪かった。えっと…面と向かって言えなくて、こんな風に伝えるしかできなくてゴメン。後まだ何かあったかな?うぅ…。その……ジークのことは、す、好きだから、帰ってからちゃんと話して、誤解が解けるといいんだけど…』
(……これは掻っ攫う一択だろう)
今更ながら、ルマンドの言ってる意味がよくわかった。
これは無理だ。
絶対に我慢できない。
クロヴィスの本音が可愛すぎて今すぐ部屋に連れ帰って押し倒したくなった。
絶対怒ってると思ってたのに、気持ち良すぎて乱れてたことが恥ずかしくて触れられたくなかったって…。
男冥利に尽きるんだが?
しかも俺ならわかってくれると思ったなんて…。
今更だが、その期待に応えられなくて申し訳ない。
全部クロヴィスの行動が頭の中で繋がって、それはもう猛省してしまった。
要するに、俺に自信がないのが悪かったのだ。
先に惚れたのが自分だっただけに、いつだって自分の方ばかり想う気持ちが強いのだと思い込んでいた。
クロヴィスはいつの間にか俺と同じくらい俺を好きになってくれていたのに、それに気づけなかった俺に非がある。
本音を言うと宿まで一気に転移したかったのにダンジョンの仕様なのか何なのかそれができなくて残念だ。
だから第一層に飛んだ後はクロヴィスを抱き上げて入り口まで走った。
怪我でもしたのかとすれ違う者達に勘違いされたようだが、そんなものに構っている暇はない。
だから俺はダンジョンを出てすぐに宿まで転移で一気に飛んだ。
***
【Side.クロヴィス】
(ええぇええ?!)
録音された俺の話を聞いた途端ジークが暴挙に出た。
ダンジョンの一層に転移で飛んだと思ったらそのまま抱き上げられて、一気にダンジョンを脱出したと思ったら更にそこから宿まで転移で飛ばれた。
魔力そんなに余ってたのか?!
俺、結構魔法使ったからカツカツなんだけど?!
(あ、でもそう言えばジークってほぼ魔法剣にしか魔法使ってなかったかも)
他に使っているとしても身体強化の魔法くらいかもしれない。
それなら転移魔法の連続使用くらい大丈夫なのかも。
でもこの流れって絶対そのままベッドだよな?
そう思った俺だけど、意外や意外。ジークは宿屋に戻った後、ソファへと俺を下ろしてギュッと抱きしめてきた。
「クロヴィス…」
トロリとした甘い声。
でもいきなり襲ってこない、俺を尊重した態度を崩さないジークが好きだと思った。
「人前でないなら聞いてもいいか?」
「え?あ、ああ…」
「嫌じゃなかったんだな?」
その問いにも俺は小さくコクリと頷く。
「たまに暴走しても…俺を受け入れてくれるか?」
それにもちゃんと頷いて、でもと前置きをした上で毎回は無理だからとちゃんと言っておいた。
そこからはひたすらソファでキスの嵐。
それはもう愛されてるって嫌でも実感させられる感じで、何度も何度も愛おしそうにキスされた。
別れる気は絶対にないからって言われて、俺もって言いながらキスを返して…。
どれくらいそうしていたかはわからないけど、なんとなくどちらからともなく『風呂に行こうか』ってなった。
そもそも俺達がそうなったのって風呂場が最初だったし、仲直りするにもそこがいいかなと。
洗い合いから始まって、一緒にしごき合ってまたキスをして、いっぱい愛の言葉を囁かれながらジークに抱かれた。
昨日と違って激しくはないけど、熱烈に求めるようにキスを繰り返しながら抱かれた気がする。
「ふ…うぅ…ジークぅ…」
縋りつきながら貫かれ、ジークの腕の中で嬌声を上げる自分は恥ずかしいけど、ジークがそんな俺に気を遣ってさり気なく魔法で防音の結界を張って音が漏れないようにしてくれてるのを俺はちゃんと知っている。
そんな優しいジークが俺は大好きだ。
「あ…あぁ…っ」
「クロヴィスっ…頼むからそんなに物欲しげな顔をしないでくれ」
「はぁ…っ、だっ、て…ジークに抱かれるの、気持ち良すぎてっ…我慢できないっ…」
煽り過ぎだから抑えろって言われても俺は全く煽ってるつもりはなくて、ただ思ったことをそのまま言ってるだけなのにとしか言えない。
「やぁ…っ!あっあぁっ!あ、そこっ!イイッ!」
そうやって抱かれて、ちょっとのぼせたところで終わりになったけど、部屋に戻った後もなんだかんだソファで寄り添いながらイチャイチャしていたように思う。
今日のダンジョンでの戦いの件とかルマンドから教えてもらった戦い方のヒントとか、鍛錬の仕方とかそんな取り留めのない話をして、一緒に笑い合ってワインを飲んだ。
そう言えば報酬のワイバーン肉の料理をまだ食べに行っていない。
ギルドでその店の食事券をもらったから明日にでも行ってみようか?
二日続けてダンジョンに潜って戦ったことだし、明日は休みでもいいだろう。
美味しいワイバーン肉のステーキを食べながらお酒を飲んで、ジークと二人で旅行を楽しみたいと思う。
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