【完結】竜王は生まれ変わって恋をする

オレンジペコ

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【本編】

46.※巣篭もりがしたい

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ディオンに沢山愛されてすっかり幸せ一色になった俺は、翌朝生き生きと仕事に励んでいた。
それはディオンも一緒で、すっかり慣れた仕事をこれまで以上にサクサク片付けて領主様を驚かせている。

「ラスター。この件で相談したいんだけど」
「どれですか?」

仕事中だから口調は丁寧にするけど、その空気はどこか甘い。
頼ってもらえるのも嬉しいし、意見を交わし合うのも楽しい。
前世ではできなかったことが今世で叶っているのが凄く嬉しかった。




その日の夜、一緒に湯を浴びたいと言われてその手を取った。
以前にもあったシチュエーションなのに、凄く緊張する。

「ラスター?」
「前もそうだったけど、目のやり場が…」
「目のやり場?」
「ディオンの身体つきがその…見惚れるくらい好き、だから…」

羞恥に見舞われながらもそう告白すると、ディオンは両手で顔を隠して天を仰いだ。

「ラスター!ここでそんな事を言われたらここで抱きたくなるからっ…」
「え?!」
「取り敢えず、さ、先に身体を洗おうか」

その言葉にこくりと頷き、前と同じく洗おうとしたら真っ赤になりながら『じゃあ今日は洗い合いで』と言われて綺麗に洗ってもらえた。

「ついでにここも解していい?」

どこか色っぽい声でそう囁かれて小さく頷くと石鹸の滑りを利用してツプリと指が沈められて、中を綺麗に洗うようにゆっくりと抜き差しされる。

「あっ、あぁっ…」

その合間に合間に前立腺も指で悪戯に撫でられて、昨日の行為を思い出し勝手に快感を求めて腰を揺らしてしまう。

「ディ、ディオン…もっと擦って…」
「ラスター。可愛い」

深く口づけられ、そのまま指が増やされグチュグチュとさっきよりも激しく抜き差しされて快感が増した。

「んっ、あっ…!」

そのまま愛撫も始まって、俺は抱き着きながら何度も高みへと追い上げられる。

「はぅっ…!ダメッダメッ!あっあっ…!」

正直五回も六回も一人でイかされ続けるのは辛過ぎる。

「いやっ、いやぁ!奥が切なくなるっ…!」
「ラスター。欲しい?」
「ディオンっ…もっ、挿れてっ!」
「ん…好きなだけあげる」

嬉しそうに俺の身体を持ち上げて、両足を抱えながらゆっくりと切っ先を沈めていく。

「ひっ…んぅっ!」

不安定な体勢が怖くてディオンの首へと腕を回し、縋るように抱き着いた。

「ラスター。大丈夫。絶対落とさないから」

宥めるようにキスをしてディオンの熱く滾ったものが俺の中を埋めていく。
立ったままなんて初めてで、どうしていいのかわからない。
でも一つになるのが嬉しくてたまらず思い切り抱き着いてしまう。

「あ…あぅ…っ、気持ちいっ…ディオンっ」
「凄い…中がきゅうきゅう吸いついてくる」

『俺が好きって言われてるみたいで嬉しい』とディオンが蕩けるような笑顔でキスをしてくるから、俺もそれに応えて『だってその通りだから』と口にした。

「ラスター…!」
「ディオン…早く…っ」

『動いて』とお願いしたら、これ以上は我慢できなくなるからとキスで口を塞がれて、揺さぶられながらイカされた。
自重でいつも以上に奥まで入りそうな気がしたけど、ディオンがしっかり支えて調整してくれるから安心だ。

「ディオンっ…あっあっ、イイッ!好きっ好きっ!」

気持ち良すぎてもっとと言う度に『煽らないでくれ』と諌められて、その後ベッドへと運ばれて激しく愛されながら満たされる。

ディオンとなら巣篭もりしたい。
無理だとわかっていてもしてみたかった。

その日、俺のそんな寝言を聞いたディオンが『俺もだからっ』と悶えていたなんて俺は知る由もなかった。


***


【Side.ディオン】

初めてラスターとした日、俺は一度目は失敗したけど、ラスターがそんな事全く気にしないとでも言うように大らかに受け入れてくれたから、その後の五回は張り切ってこれまで得てきた知識を総動員しつつラスターの感じる場所を暴いていった。
感度を上げてから抱いてる分、とってもわかりやすい。

一際高い声が出るところ。
感じ過ぎて腰が引けるところ。
もっととおねだりしてくるところ。
全部ちゃんと覚えたんだ。

ラスターも段々俺のものが馴染んできて、きゅうきゅうと可愛く締めつけて離そうとしないから、嬉しくなって沢山愛した。

初日がそれだったから、当然二日目の今日は勝手知ったる感じでラスターを気持ちよくさせることができたのはいいものの、煽りに煽ってくるから自制するのが大変で、ある意味自分との戦いとも言えた。
可愛い過ぎるツガイのおねだりの誘惑に負けそうになる。

「ディオンっ、ディオンっ!あっあっ、気持ちいっ!イイッ!あんっ!んぅっ!」

俺の腕の中で甘く囀る可愛いツガイ。
普段とのギャップにクラクラしてしまう。
いつも凄く穏やかなのに、今はベッドで乱れて取り繕う事なく俺だけを激しく求めてくれている。
それに凄く興奮する。
もっと乱したい欲望に負けそうになって、一緒に溺れ合いたいとどうしても考えてしまう。
それこそ本能のままに貪り尽くしたかった。

「ラスター…っ!」

もっともっとツガイを悦ばせて自分に溺れさせてやりたい。
そう思ってしまうのは雄の本能だ。
もっと体位も色々試そう。
深く愛し合ってお互いだけだと確認し合いたい。

「ディオンっ、ディオンっ、もっ、ダメッ!」

イキそうだとラスターが切なげに眉を顰めて、搾り取るように締めつけてくる。

「ん…一緒にイこう?」

その言葉に安心しきった顔で抱き着いて、自らキスしてくる。

(可愛いっ、可愛いっ!)

「あ────ッ!」

奥へと一際強く突き上げると同時に快感に蕩ける表情。
それを見ながら奥へと注ぐと嬉しそうに奥がヒクヒクしてきたから、出した子種を馴染ませるように緩々と腰を揺らす。
グチュグチュとソコから響く音にまた興奮して、固さを取り戻したもので奥をツンツンと突いたらラスターの口から甘い喘ぎがこぼれ落ちた。

「あっ…んぅ」
「ラスター」

ラスターと視線が熱く絡み合う。
互いを求め欲する気持ちが止まらない。
気づけばまた激しくまぐわっていた。

もっともっとラスターと愛し合いたい。

(巣篭もり…したいな)

だからそう思ったのも仕方がない。
でもそう思っていたのは俺だけではなかったようで────。




『ディオン、巣篭もり…』

「え?!」

疲れて眠ってしまったラスターを愛しく思いながら見つめていたら、不意にそんな寝言が可愛い口から飛び出して…。

『してみたかった…』

(前世の俺ぇええっ!!)

素直に名乗り出なかった自分が恨めしい。
俺だって巣篭もりしたい!

(いやっ、諦めるのはまだ早い!仕事を調整して父上に押し付けられそうなものは任せればきっとなんとかなるっ…はずだ!)

父の引退前には巣篭もりがしたい。
何日もずっと一日中愛し合いたい。

「早く仕事をしっかり引き継いで、引退前のお願いだと訴えよう」

ツガイと巣篭もりするために、俺は本気を出そう。
そう思いながら改めて愛しいラスターを腕の中へと閉じ込めて、チュッと一つキスを落とした。


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