【完結】逆召喚!~いつまでも黙って召喚されると思うなよ?~

オレンジペコ

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7.※反省と治療 Side.バド

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それから暫く、俺は反省も踏まえておとなしく日々を過ごした。
読書だけでも学べることはあるし、ここで知識を吸収して帰ってから生かせるよう頑張ってみようか。
そう思いながら色んな知識を頭へと入れていく。
農業、漁業、商業、法律、行政、何でも気になったものは片っ端から目を通していく。
薬学なんかもなかなか興味深かったし、今自分を煩わせている病気などをはじめ、医療関係の本も目を通して似た症状のものの治療法があるのかなども確認してみる。

「やっぱりこちらの方が進んでいることが多いな」

便利な道具、なるほどと思わせる法律、不治の病と言われていたものの治療法の確立。
それだけではなく魔法の方もこちらの方が発達しているように感じられた。

そんなものを学ぶ時間は楽しくて、ついつい根を詰めて学んでしまう。
そうしてちょっと無理をしたのも悪かったのだろう。
気づけば体内の魔力が大幅に減少していて、動けなくなっていた。
流石にこうなってはルルナス王子を呼んでもらうしかないかと思ったものの、思い出されるのは最後に会った時の言葉。

『俺はいい加減我慢の限界だ!だから…今度呼び出されたら俺はキスじゃなくフェラをお前に要求する!』

フェラというのは俺だって一応知っている。
あそこを口に入れてしゃぶる行為だ。
やられる方はとても気持ちいい。
でも…それを誰かにするというのは考えたこともなかった。

(俺は…あの男の物を口に入れられるのか?)

そんなこと、考えるまでもなく無理だ。
でもキスはしてもらえない。
どうしよう。どうすればいい?
そんなことをグルグル考えているうちに俺は意識を失っていた。

次に気づいた時、俺はベッドに横になっていた。
きっと誰かが運んでくれたんだろう。
そして聞こえてきたのは医者とルルナス王子の話し声だった。
どうやら俺が倒れたせいで呼び出されたらしい。
それ自体は別に不思議でも何でもなかったのだが、耳に飛び込んできたのはある意味最終通達と言わんばかりの言葉だった。

「仕方がない。これ以上は命にかかわりそうだし、輸血を強行しよう」

もう問答無用でやってしまおうということらしい。
そんなことを聞かされたら何が何でも止めに入るに決まっている。

「そ、それだけは…嫌だ……」
「どうして?」
「…………こちらに、馴染んだら、国に、帰った時に…また同じ症状で、苦しむ、かも、しれない…だろう?」

何とか説得しなければと思い、苦しい中、必死に言葉を紡ぐ。
そんな俺にルルナス王子は淡々と選択を迫った。

「お前が言いたいことはわかった。そうだな。それならお前が取れる手段は次の二択だ。輸血を受け入れて一生この国で平和に暮らすか、倒れる度に俺に抱かれて帰還魔法の完成を待って国に帰るか、どっちがいい?」

輸血か抱かれるかの二択。
何故か選択肢が変わっている。
それだけ今の状態は危険ということなんだろうか?

「…………後者を選んだ場合、フェラはしなくていいのか?」
「そうだな。直接下から注ぐから別にフェラの必要はないぞ?」
「ならそれにする」

咥えなくていいならそれがいい。
だからそう言ったのに、意外そうな顔をされてしまった。
そんなにこの国では輸血の方が敷居が低いのか?
でも俺はそちらを選ぶ勇気はないから諦めてほしい。
そんな俺の決意は伝わったらしく、あっさりとルルナス王子はその選択を受け入れてくれた。

「わかった。それならこれから抱いてやる。先生、こいつの体力的に大丈夫かな?」
「そうですな。相手は病人ですし、優しくしていただく分には大丈夫でしょう」
「そうか。もちろん医療行為だし、サクッと終わらせるつもりだ」

あくまでも医療行為だという姿勢を崩すことなく言い切り、再度本当にいいんだなと確認を取ってからルルナス王子は人払いをしてくれる。

「全く…。本当に手間のかかる奴だな」

そして久しぶりに与えられるキス。

(は…ぁ…気持ちいい…)

枯渇寸前だったせいか与えられる魔力が気持ち良過ぎて、もっと欲しいとさえ思ってしまった。
その合間合間に『ここに挿れるんだぞ?本当にわかってるか?』とか、『初めてっぽいし、辛かったら言えよ?』とか色々気遣う言葉をかけられた。
本当に性根は優しい王子だと思う。
でも未経験な俺はそれに対して、ほとんど返事らしい返事はできなかった。
初めての経験だし、しっかり慣らされようと怖いものは怖いのだ。
キスに集中して気を逸らすようにはしていたが、やっぱりいざ受け入れる際は身をこわばらせてしまった。
そんな俺にやっぱり気遣う言葉をくれるルルナス王子。

「そんなに怖がらなくても、酷いことはしない。出したら終わるただの医療行為だ。できるだけリラックスして、俺に全部任せろ」

医療行為。
でも俺は今この男に抱かれようとしているのだ。
そう思ったら、すっかり頭から抜け落ちていた事を思い出した。

(名前!名前を聞かないと!)

別に相手の名前を知らないわけではない。
これは初夜で相手と親しくなる儀式のようなもので、ここで愛称呼びが決まるのだ。
大体常々気になっていたのだが、この男は俺の名を知っているのか?
いつもいつも誇称である『ロードクルス』と呼んでくるから不思議で仕方がない。

(もしかして異世界だから常識が違うのかもしれないな)

そう思ったから、取り敢えず俺の名を教えつつ、いつも呼んでいるのは誇称だからやめろと言ってみた。
これで呼び方は確実に変わるはず。

(ルルナス王子は俺にどんな愛称をつけるんだろうな…)

それを楽しみに言葉を待っていたら、何故かそのままバドと呼ばれた。

(何故だ?!)

「わかった。お前のことは今度からバドと呼ぶ。俺の方は…そうだなルルナスでもルルでも好きなように呼べ」

気に入らない。
俺のことを愛称で呼びたくないってことなのか?

(ま、まあいい)

仕方がないからこっちはちゃんと愛称で呼ぶぞとアピールしてやろう。
『ルル』は本人がこれは避けてくれと言っているから、別の愛称にしないとな。

「じゃあナス」
「なんでだよ?!一気に野菜の名前になるからやめろ!嫌がらせか?!」

どうやらダメだったらしい。
物凄く怒られた。
まさかの野菜の名前だったのか。
それは確かに嫌がらせ判定されてもおかしくはないな。
一応弁明だけはしておかないと。

「……そうかそれは嫌がらせになるのか。それはすまなかった。俺の国では相手から何々と呼べと言われたら、それ以外の愛称で呼ぶのが普通でな。取り敢えず呼んでみた」
「意味が分からない」

どうやらそういう文化はこちらにはないらしく、本気でわからないと言いたげな反応を返された。
ここは少し説明を加えておくか。

「つまり、さっきの俺の名を例に挙げると、バドと呼べと言って素直にそのまま受け入れるのはナンセンスだということだ」
「つまり、お前は内心俺を馬鹿な奴って思ってたってことか?」
「そうだな」

馬鹿とまでは思っていないが不快になったのは事実だ。
でもそう言った途端、またしても怒らせてしまったらしい。

「なんだよお前?!いい加減にしろよ?!俺を怒らせたくてわざとやってるんじゃないだろうな?!」
「なっ?!そんなはずがないだろう?!ただの文化の違いだ!んぁっ…!」

怒った拍子に俺の中へと入っていた男根がグッと押し込まれて思わず甘い声が飛び出てしまう。
思いのほか気持ちいいところに当たったようで、思わず締め付けてしまったから居た堪れない。
頼むから今はやめてほしい。

「はぁ…。文化…文化か。じゃあ俺は今度からお前をバディって呼ぶぞ?!」

ルルナス王子は一先ず怒りをグッと抑え、一応歩み寄りを見せてくれるが、口にしたのがまさかの『バディ』だったから恥ずかしさに頬を染めた。

「……え?」
「……何故照れる?」
「そ、それは俺の国では伴侶を意味する言葉だから…」
「…………それは悪かったな」

どうやら意図しての事ではなかったらしい。

(紛らわしい!)

まさか異世界同士でこれほど文化が違って通じないとは思いもよらなかった。

「わかった。やっぱり俺はバドって呼ぶことにする。ここではそれが普通だからな」
「そうしてくれ。俺もお前のことはルースと呼ぶ。これなら大丈夫か?」
「それなら大丈夫だ」

そうして結局お互いの常識に照らし合わせて呼び名を決めることに。
残念だが仕方がない。
おかしな呼び名になる方が困る。

「じゃあ、辛かったら言えよ?」
「わかった」

そして愛称が決まったところで場を仕切り直すようにルースはそう言って、優しく腰を進め始めた。
グッと押し込まれるものが中へ中へと入ってくるのが怖くて思わず縋りつくように抱き着いてしまう。
でもルースは終始優しくて、これは医療行為だから酷いことはしない安心しろと何度も言いながら注挿を繰り返してくれる。

「あっあっ…!怖いっ…怖いぃ…っ!」

行為自体は少し圧迫感はあったものの痛くはなく、寧ろ初めて知る快感に翻弄されて、そちらの方が怖かった。
自分が作りかえられていくような、そんな感覚。

「大丈夫。大丈夫だから」

そんな俺を気遣い『もう少しで出るから』となるべくこちらが辛くないよう気を配りながら動いてくれるルース。
そこには一切欲望なんかは感じられなくて、やがて魔力の乗った子種が中へと注ぎ込まれた。

その時の気持ち良さを何と例えればいいのか。
何度も押し入れられる肉棒も気持ち良かったが、それ以上に中に注がれた時の快感は素晴らしかった。

「あ…あぁぁっ…」

やっと満たされたようなそんな気持ちの中、俺は己の中へと注がれた魔力をじっくりとその身に馴染ませる。

(ああ…こっちを選んで本当に良かった)

そう思いながら俺は満足感でいっぱいになりながら、ふわりと笑った。


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