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27.お茶会
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今日は昨日から楽しみにしていたリオ主催のお茶会の日。
俺は弾む足取りで庭園へとやってきた。
奇しくも場所は幼い日にリオと出会った庭園だ。
そこにテーブルが並べられ、俺好みの可愛い男子達がニコニコと参加していた。
(くぅっ…!癒される!)
兎に角皆可愛い。
頭ナデナデしてあげたくなるこの可愛さを何と例えたらいいんだろう?
兎?猫?小犬?
頬がムズムズして油断したらあっという間に緩んでしまいそうだ。
そんな俺を隣で見ながらリオが何故か『なるほど』と言った。
何が『なるほど』なんだろう?
「ルル。ほら。取り敢えず座ろう」
そう言って俺を彼らの座るテーブルへとエスコートしてくれる。
「マリオン王子。本日はご招待いただきありがとうございます。ショタスキー伯爵家長男、クリオーネでございます」
「マリオン王子。本日はありがとうございます。ショタスキー伯爵家次男、フェネックスと申します。よろしくお願いします」
見知った二人がリオへと挨拶をし、次いで笑顔で俺へも挨拶をしてくれた。
「ルルナス王子。お久しぶりです」
「クリオーネ。フェネックス。久しぶり。元気そうで安心した」
「はい!今日はマリオン王子から友人も一緒にとのことだったので、それぞれ同席させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします」
そう言って彼らの友人である侯爵家や伯爵家、子爵家の子達を紹介してもらった。
皆年が近くて可愛らしい少年ばかりだ。
非常に目の保養になる。
それから暫くお茶とお菓子を楽しみながら歓談をしていたら、今度はぞろぞろと女性達が合流してきた。
リオ曰くバドが好みそうな女性達を俺の姉から紹介してもらい、時間差で茶会に招待したのだとか。
俺が少年達に癒される時間をしっかりと確保しつつバドにも楽しんでもらおうという気遣いがとても感じられて、流石だなと思った。
まあ今この場にバドはいないのだけど。
そう思っていたら、女性達が揃ったところでバドが呼び出されてこの場へとやってきた。
きっとタイミングを見計らってリオが呼びに行かせたのだろう。
そしてあっという間に囲まれるバド。
どうやら彼女達は予めリオから何か言われていたのか、特にバドに敵意を抱くことなく異世界の話を聞かせてほしいと言葉巧みに笑顔で話しかけ始めた。
これは俺にはできない芸当だ。
これによりあちらの文化や向こうに召喚された者達の生活ぶりが割と具体的にわかってきた。
俺も以前チラッと聞きはしたものの、どうやらそれは誇張でも何でもなかったらしく、しっかりと生活の保障はされた上で個々に実力を発揮しているようだった。
とは言え結局のところ貢献度がものを言うようで、やる気のあるなしで結構差はありそうではあった。
国を出ていった者は言わずもがなだが、全くやる気を見せない者にまで金をかける気はないようで、そこは最低限の衣食住の提供のみとのこと。
まあそれはそうか。
何もしないのに宝石やらドレスやらを次々購入されたらマイナスでしかないだろうし。
それにしても…お姉さま方に囲まれてバドは満更でもない様子。
やっぱりああいった年上の女性達が好きなんだなと俺は改めて思った。
これなら俺への告白もきっと重く考える必要はないだろう。
問題はリオだ。
今だって卆なくお茶会を仕切ってはいるけれど、時折俺に向けてくる目はどこまでも甘い。
(一途…なんだよな)
強引で腹黒なところはどうかと思うけど、この一途なところはなんだか好ましくて、何故か落ち着かない気持ちにさせられてしまう。
「リ、リオは良かったのか?好みのタイプをお茶会に呼ばなくて」
『俺やバドの好みのタイプは呼んだだろう?』と試しに話を振ったら、艶美な笑みを浮かべながら『俺の好みは昔も今もルルだけだから』だって!
そんなことを言われたら誰だって顔が熱くなると思う。
なんだこの誑しは。
俺をどうする気だ?!
(いや。落ち着け。リオは年下で、誑し…いやでも一途だしこれは違うのか?えっと…多分だけど経験豊富で…)
なんとかダメなところを捻り出そうとするけどなかなか難しい。
スパダリ故に欠点がない!
(俺の方が年上なのになんだか悔しいな)
まだ成人してもいないのに落ち着いた大人の色気を滲ませるリオに、俺は男として敗北を感じた。
ここに集まっている俺好みの可愛い男子達も皆魅力的なリオから目が離せないのか、頬を染めながらキャイキャイと盛り上がっている。
なのにリオはちゃんと俺にも話題を振って心地よい雰囲気を崩さないように配慮してくれているし、目移りすることなく俺だけを愛おし気に見つめてくるんだ。
こんなことされたら流石の俺もちょっとグラつきそうになる。
好みから外れているのに不思議としか言いようがない。
(こういう時はバドでも見て落ち着こう)
なんだか申し訳ないけど、俺より年上なのに余裕がないバドを見ていると気持ちも落ち着く気がするし、いいかもしれない。うん。
ここであっさりリオに惚れたらチョロ過ぎるし、ここは冷静になるのが一番だ。
そう思った矢先、リオが笑顔で俺の口元へクッキーを一枚差し出してきた。
俺はここ最近日課になっていたこともあり、それを普通にパクッと食べてしまう。
それを見たテーブル席の皆が頬を染めながら黄色い声を上げ、『ラブラブですね』なんて言ってきたからたまらない。
「マリオン王子とルルナス王子は本当にお似合いですね」
「僕達、お二人を応援しています」
「ありがとう」
口々に皆から応援していますと言われ、にこやかに礼を返すリオ。
その光景に愕然となる俺。
そして忌々し気にリオを見つめるバド。
これはもしかしてもしかしなくても牽制を兼ねたお茶会だったのではとやっと思い至ってしまった。
(やられた!)
俺好みの相手を茶会に呼んだ目的がまさかそこにあったなんて思いもよらなかった。
(ただの俺へのポイント稼ぎとバドへの牽制だと思ったのに…)
どうやらできる男は外堀を埋めるのも上手らしい。
なんだか順調に絡めとられていくような気がして、俺はどうやって逃げようかなと思わず遠い目になってしまったのだった。
俺は弾む足取りで庭園へとやってきた。
奇しくも場所は幼い日にリオと出会った庭園だ。
そこにテーブルが並べられ、俺好みの可愛い男子達がニコニコと参加していた。
(くぅっ…!癒される!)
兎に角皆可愛い。
頭ナデナデしてあげたくなるこの可愛さを何と例えたらいいんだろう?
兎?猫?小犬?
頬がムズムズして油断したらあっという間に緩んでしまいそうだ。
そんな俺を隣で見ながらリオが何故か『なるほど』と言った。
何が『なるほど』なんだろう?
「ルル。ほら。取り敢えず座ろう」
そう言って俺を彼らの座るテーブルへとエスコートしてくれる。
「マリオン王子。本日はご招待いただきありがとうございます。ショタスキー伯爵家長男、クリオーネでございます」
「マリオン王子。本日はありがとうございます。ショタスキー伯爵家次男、フェネックスと申します。よろしくお願いします」
見知った二人がリオへと挨拶をし、次いで笑顔で俺へも挨拶をしてくれた。
「ルルナス王子。お久しぶりです」
「クリオーネ。フェネックス。久しぶり。元気そうで安心した」
「はい!今日はマリオン王子から友人も一緒にとのことだったので、それぞれ同席させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします」
そう言って彼らの友人である侯爵家や伯爵家、子爵家の子達を紹介してもらった。
皆年が近くて可愛らしい少年ばかりだ。
非常に目の保養になる。
それから暫くお茶とお菓子を楽しみながら歓談をしていたら、今度はぞろぞろと女性達が合流してきた。
リオ曰くバドが好みそうな女性達を俺の姉から紹介してもらい、時間差で茶会に招待したのだとか。
俺が少年達に癒される時間をしっかりと確保しつつバドにも楽しんでもらおうという気遣いがとても感じられて、流石だなと思った。
まあ今この場にバドはいないのだけど。
そう思っていたら、女性達が揃ったところでバドが呼び出されてこの場へとやってきた。
きっとタイミングを見計らってリオが呼びに行かせたのだろう。
そしてあっという間に囲まれるバド。
どうやら彼女達は予めリオから何か言われていたのか、特にバドに敵意を抱くことなく異世界の話を聞かせてほしいと言葉巧みに笑顔で話しかけ始めた。
これは俺にはできない芸当だ。
これによりあちらの文化や向こうに召喚された者達の生活ぶりが割と具体的にわかってきた。
俺も以前チラッと聞きはしたものの、どうやらそれは誇張でも何でもなかったらしく、しっかりと生活の保障はされた上で個々に実力を発揮しているようだった。
とは言え結局のところ貢献度がものを言うようで、やる気のあるなしで結構差はありそうではあった。
国を出ていった者は言わずもがなだが、全くやる気を見せない者にまで金をかける気はないようで、そこは最低限の衣食住の提供のみとのこと。
まあそれはそうか。
何もしないのに宝石やらドレスやらを次々購入されたらマイナスでしかないだろうし。
それにしても…お姉さま方に囲まれてバドは満更でもない様子。
やっぱりああいった年上の女性達が好きなんだなと俺は改めて思った。
これなら俺への告白もきっと重く考える必要はないだろう。
問題はリオだ。
今だって卆なくお茶会を仕切ってはいるけれど、時折俺に向けてくる目はどこまでも甘い。
(一途…なんだよな)
強引で腹黒なところはどうかと思うけど、この一途なところはなんだか好ましくて、何故か落ち着かない気持ちにさせられてしまう。
「リ、リオは良かったのか?好みのタイプをお茶会に呼ばなくて」
『俺やバドの好みのタイプは呼んだだろう?』と試しに話を振ったら、艶美な笑みを浮かべながら『俺の好みは昔も今もルルだけだから』だって!
そんなことを言われたら誰だって顔が熱くなると思う。
なんだこの誑しは。
俺をどうする気だ?!
(いや。落ち着け。リオは年下で、誑し…いやでも一途だしこれは違うのか?えっと…多分だけど経験豊富で…)
なんとかダメなところを捻り出そうとするけどなかなか難しい。
スパダリ故に欠点がない!
(俺の方が年上なのになんだか悔しいな)
まだ成人してもいないのに落ち着いた大人の色気を滲ませるリオに、俺は男として敗北を感じた。
ここに集まっている俺好みの可愛い男子達も皆魅力的なリオから目が離せないのか、頬を染めながらキャイキャイと盛り上がっている。
なのにリオはちゃんと俺にも話題を振って心地よい雰囲気を崩さないように配慮してくれているし、目移りすることなく俺だけを愛おし気に見つめてくるんだ。
こんなことされたら流石の俺もちょっとグラつきそうになる。
好みから外れているのに不思議としか言いようがない。
(こういう時はバドでも見て落ち着こう)
なんだか申し訳ないけど、俺より年上なのに余裕がないバドを見ていると気持ちも落ち着く気がするし、いいかもしれない。うん。
ここであっさりリオに惚れたらチョロ過ぎるし、ここは冷静になるのが一番だ。
そう思った矢先、リオが笑顔で俺の口元へクッキーを一枚差し出してきた。
俺はここ最近日課になっていたこともあり、それを普通にパクッと食べてしまう。
それを見たテーブル席の皆が頬を染めながら黄色い声を上げ、『ラブラブですね』なんて言ってきたからたまらない。
「マリオン王子とルルナス王子は本当にお似合いですね」
「僕達、お二人を応援しています」
「ありがとう」
口々に皆から応援していますと言われ、にこやかに礼を返すリオ。
その光景に愕然となる俺。
そして忌々し気にリオを見つめるバド。
これはもしかしてもしかしなくても牽制を兼ねたお茶会だったのではとやっと思い至ってしまった。
(やられた!)
俺好みの相手を茶会に呼んだ目的がまさかそこにあったなんて思いもよらなかった。
(ただの俺へのポイント稼ぎとバドへの牽制だと思ったのに…)
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