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32.モヤモヤ
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茶会から無事に抜け出して、バドを抱き上げたまま自室へと向かう。
そして部屋に入ってソファにバドを下ろしたところで、もう少しだけキスで魔力を補給してからシャワーに行くかベッドに行くかを尋ねた。
すると意外なことに『ちょっと話そう』と言われたから茶を淹れることに。
俺からすれば有難い申し出だったし、特に否やはない。
「はぁ…疲れた」
そしてグテッとソファで脱力する俺にバドがジトッとした目を向けて言ってくる。
「何が『疲れた』だ。楽しんでたくせに」
確かに最初でこそバドが言うようにウハウハで楽しんでたけど、正直後半は居た堪れない気分でいっぱいだったから『抜け出せてよかった』というのが本音だ。
「バドが何を思っていきなり魔法を使ったのかは知らないけど、俺的にはあそこから脱出できてよかったとは思ってるんだ。ありがとな」
あのままあそこにいたら、きっとあっという間にリオの公認婚約者として祭り上げられていただろう。
「とは言えそれとこれとは別だ。なんでお前あんな無茶なことをしたんだ?危ないだろう?」
どこかホッとした顔になったのを見て俺が許したと思ったのかもしれないけど、それとこれを一緒にすべきではない。
危険な行為をまたされたらたまったものじゃないからちゃんと言い聞かせておかないといけないだろう。
そう思ったのに、バドは心外だと言わんばかりにこう言ってきた。
「俺が体を張ってまでああしたのは、マリオン王子にあのままお前を奪われたくはなかったからだ」
「は?」
「あのままだったら絶対に外堀を埋めきったマリオン王子と婚約の流れになっていただろう?あの祝福された空気を忘れたとは言わせないぞ」
そう言われてしまうと俺としては何も言えない。
まさかそのせいでわざと魔力欠乏状態にもっていっただなんて思わなかった。
「お前が俺をこれっぽっちも恋愛対象に見てくれてないのはわかってる。でも、俺はお前をマリオン王子に取られるのが嫌だと、馬鹿なことをしでかすくらいは本気でお前のことが好きだ」
真っ直ぐそう言い放たれる言葉に胸がグッと掴まれたような感覚に陥ってしまう。
そこには偽りなんかない。本気の思いが込められていた。
「その上で聞いて欲しい」
「…何を?」
「昨日、ルースが研究している魔法に完成の目途が立ったと聞いた」
「ああ」
確かにバドを向こうに戻す魔法は完成しているし、向こうに召喚されている者達をこちらに戻す魔法の方も後は条件を書き込めば完成というところまで終わっている。
後は問題ないかどうかを魔力を流して確認して少しだけ検証すれば終わりだ。
だから研究員もバドへと伝えたのだろう。
「国に帰れるのは正直言って俺は嬉しいと思う」
「ああ」
それはそうだろう。
バドからすればここは居心地の悪い場所でしかないんだろうから。
「でも、俺はこのまま国に帰っても魔素摂取障害が治るかどうかなんてわからない」
「そうだな」
向こうに帰るだけで確実に治るとは当然言い切れない。
向こうにも同じような病気はあるそうだし、治療についてはこちらよりも遅れているようだから完治しない可能性だってある。
そう考えると怖いのかもしれない。
「…………その上で俺はお前以外の誰かに抱かれる姿を想像してみた」
なるほど。
向こうに俺はいないんだから当然そうなってくると完治させるためには他の相手を探すのが一番現実的だ。
「でも…無理だった」
「え?」
「俺はお前だから抱かれてもいいと思ったんだ。他の相手なんて想像するだけで鳥肌が立って無理だった」
バドは最初は仕方なく抱かれたと思っていたけど、実際は最初から俺に惹かれていたのかもしれないと言い出した。
なんだかそんな風に言われると物凄く恥ずかしいんだけど…。
顔が熱くなるからやめてほしい。
(でもそうか…)
バドがこのまま国に帰ったらバドを抱くのは他の誰か。
バドの言葉につられるようにそれを想像するとなんだか言葉にならないモヤッとしたものが胸に込み上げてくるような感覚に襲われる。
(あの可愛い顔を他の誰かに見せるのか…)
潤む目でこちらを見ながらも、やめないでとばかりに締め付けてくる姿を誰かに…俺以外の男に見せる?
そう考えるだけでなんだかモヤモヤした気持ちが膨らむような気がした。
これが何と言う感情なのかは全く分からないけど非常に不快だと思った。
そんな俺にバドが言葉を重ねていく。
「だから……お前も国に来てくれないか?」
「…………は?」
正直聞き間違いかと思った。
だってそんなことを言われるなんて全く思ってもみなかったのだから。
「もちろん召喚された者達はちゃんと国に帰す!でもその…っ、お、お前が向こうに行った方ができることもあるかもしれないし、話だってスムーズに信用してもらえると思う。…だから俺と一緒にっ、国に来て欲しい!」
あたふたともっともらしいことを付け加え、そんな風に誘ってくるバド。
(本当に…根っからの王族だよな)
多分本音は、国に連れ帰りたい、ずっと一緒に居たい、これからも抱いて欲しい、そんなところだろう。
自分本位な王族らしいバドに思わずクスリと笑ってしまう。
でもそんなところも別に嫌いじゃない。
いっそわかりやすくて笑ってしまうと言ってもいいだろう。
(バドは本当に腹芸が苦手だよな…)
良く言えば正直者。悪く言えばただの我儘自己中。
俺もちょっと似たところがあるから余計に親近感が湧くのかもしれない。
とは言え多分数か月前だったら誰が行くかと思っただろう。
そう考えると随分バドと仲良くなったなぁと思わなくはない。
(う~ん…。向こうに行くとなると、色々準備も必要だな)
俺が向こうに行けば直接向こうで魔法陣を調整できるようになるから、ある意味効率的と言える。
様子が分からずこちらでヤキモキするよりずっと建設的だろう。
そのためにも俺が向こうで魔素摂取障害にならないよう、またはなってもすぐさま対策がとれるよう手配が必要になってくる。
(確か5年前に召喚された者が医師だったよな)
だったら輸血くらい頼めばしてもらえるはず。
(輸血パックがどれくらいいるかも確認しておくか)
この辺りは医師に相談だ。
「わかった。じゃあ俺も行けるように色々調整してみる」
まずは魔法陣の調整。
そして当然反対するであろう両親の説得。
それから万が一を考えた輸血パックの準備。
(ああそうだ。魔法の行使を誰かにお願いするのも忘れずにしておかないと)
思いがけずまた忙しくなりそうだなと思いながらあれこれ考えを巡らせる俺に、バドが熱っぽい眼差しを向けてくる。
「ルース。本気で言ってくれてるのか?」
「え?ああ、まあ言われてみれば俺が向こうに行くメリットもありそうだし、別にいいかなと思って」
「……それはマリオン王子より俺を選んでくれたと思っても?」
「え?!いや…その、ゴメン」
ここで気持ちに応えられたら一番良かったのかもしれないけど、正直に言うと俺、よくわかってないんだよな。
初恋はキラキラしてたからわかりやすかったけど、こう…なんて言うか、思春期を迎えたあとの恋愛ってなると実はよくわかっていないのだ。
身体の関係を持ったら何かわかるのかと思って去年好みの相手を抱いたはいいけど、それで何かが変わったというわけでもなかったし、『愛おしい』という感情も特に湧かなかった。
『可愛いな』という感情はあっても『愛おしい』とはならなかったのだ。
そう言った意味で俺はまだまだ恋愛のできないお子様なんだと思う。
きっとこの先大人になっていく過程でそう言ったことは色々わかっていくんだろうし、今のところ特に焦る必要はないだろうと研究の方を優先してきたし、可愛い年下系男子は目の保養に見るだけで満足できるからそれでいいんだ。
(バドもリオも、そう言った点では俺より大人だよな)
どうして二人が俺なんかを好きなのかはわからないけど、純粋に恋心を抱けているところは正直羨ましかった。
「はぁ…俺も恋がしてみたい」
そんな俺にバドが困ったように笑う。
「恋はしてみたいと思ってするもんじゃない。俺だってここに来るまで知らなかったが、気づけばお前に落ちていた。だから…まずは俺を意識するところから始めてみないか?」
そう言いながらバドはそっと俺に抱き着いて、ゆっくりと唇を重ねてきた。
そして部屋に入ってソファにバドを下ろしたところで、もう少しだけキスで魔力を補給してからシャワーに行くかベッドに行くかを尋ねた。
すると意外なことに『ちょっと話そう』と言われたから茶を淹れることに。
俺からすれば有難い申し出だったし、特に否やはない。
「はぁ…疲れた」
そしてグテッとソファで脱力する俺にバドがジトッとした目を向けて言ってくる。
「何が『疲れた』だ。楽しんでたくせに」
確かに最初でこそバドが言うようにウハウハで楽しんでたけど、正直後半は居た堪れない気分でいっぱいだったから『抜け出せてよかった』というのが本音だ。
「バドが何を思っていきなり魔法を使ったのかは知らないけど、俺的にはあそこから脱出できてよかったとは思ってるんだ。ありがとな」
あのままあそこにいたら、きっとあっという間にリオの公認婚約者として祭り上げられていただろう。
「とは言えそれとこれとは別だ。なんでお前あんな無茶なことをしたんだ?危ないだろう?」
どこかホッとした顔になったのを見て俺が許したと思ったのかもしれないけど、それとこれを一緒にすべきではない。
危険な行為をまたされたらたまったものじゃないからちゃんと言い聞かせておかないといけないだろう。
そう思ったのに、バドは心外だと言わんばかりにこう言ってきた。
「俺が体を張ってまでああしたのは、マリオン王子にあのままお前を奪われたくはなかったからだ」
「は?」
「あのままだったら絶対に外堀を埋めきったマリオン王子と婚約の流れになっていただろう?あの祝福された空気を忘れたとは言わせないぞ」
そう言われてしまうと俺としては何も言えない。
まさかそのせいでわざと魔力欠乏状態にもっていっただなんて思わなかった。
「お前が俺をこれっぽっちも恋愛対象に見てくれてないのはわかってる。でも、俺はお前をマリオン王子に取られるのが嫌だと、馬鹿なことをしでかすくらいは本気でお前のことが好きだ」
真っ直ぐそう言い放たれる言葉に胸がグッと掴まれたような感覚に陥ってしまう。
そこには偽りなんかない。本気の思いが込められていた。
「その上で聞いて欲しい」
「…何を?」
「昨日、ルースが研究している魔法に完成の目途が立ったと聞いた」
「ああ」
確かにバドを向こうに戻す魔法は完成しているし、向こうに召喚されている者達をこちらに戻す魔法の方も後は条件を書き込めば完成というところまで終わっている。
後は問題ないかどうかを魔力を流して確認して少しだけ検証すれば終わりだ。
だから研究員もバドへと伝えたのだろう。
「国に帰れるのは正直言って俺は嬉しいと思う」
「ああ」
それはそうだろう。
バドからすればここは居心地の悪い場所でしかないんだろうから。
「でも、俺はこのまま国に帰っても魔素摂取障害が治るかどうかなんてわからない」
「そうだな」
向こうに帰るだけで確実に治るとは当然言い切れない。
向こうにも同じような病気はあるそうだし、治療についてはこちらよりも遅れているようだから完治しない可能性だってある。
そう考えると怖いのかもしれない。
「…………その上で俺はお前以外の誰かに抱かれる姿を想像してみた」
なるほど。
向こうに俺はいないんだから当然そうなってくると完治させるためには他の相手を探すのが一番現実的だ。
「でも…無理だった」
「え?」
「俺はお前だから抱かれてもいいと思ったんだ。他の相手なんて想像するだけで鳥肌が立って無理だった」
バドは最初は仕方なく抱かれたと思っていたけど、実際は最初から俺に惹かれていたのかもしれないと言い出した。
なんだかそんな風に言われると物凄く恥ずかしいんだけど…。
顔が熱くなるからやめてほしい。
(でもそうか…)
バドがこのまま国に帰ったらバドを抱くのは他の誰か。
バドの言葉につられるようにそれを想像するとなんだか言葉にならないモヤッとしたものが胸に込み上げてくるような感覚に襲われる。
(あの可愛い顔を他の誰かに見せるのか…)
潤む目でこちらを見ながらも、やめないでとばかりに締め付けてくる姿を誰かに…俺以外の男に見せる?
そう考えるだけでなんだかモヤモヤした気持ちが膨らむような気がした。
これが何と言う感情なのかは全く分からないけど非常に不快だと思った。
そんな俺にバドが言葉を重ねていく。
「だから……お前も国に来てくれないか?」
「…………は?」
正直聞き間違いかと思った。
だってそんなことを言われるなんて全く思ってもみなかったのだから。
「もちろん召喚された者達はちゃんと国に帰す!でもその…っ、お、お前が向こうに行った方ができることもあるかもしれないし、話だってスムーズに信用してもらえると思う。…だから俺と一緒にっ、国に来て欲しい!」
あたふたともっともらしいことを付け加え、そんな風に誘ってくるバド。
(本当に…根っからの王族だよな)
多分本音は、国に連れ帰りたい、ずっと一緒に居たい、これからも抱いて欲しい、そんなところだろう。
自分本位な王族らしいバドに思わずクスリと笑ってしまう。
でもそんなところも別に嫌いじゃない。
いっそわかりやすくて笑ってしまうと言ってもいいだろう。
(バドは本当に腹芸が苦手だよな…)
良く言えば正直者。悪く言えばただの我儘自己中。
俺もちょっと似たところがあるから余計に親近感が湧くのかもしれない。
とは言え多分数か月前だったら誰が行くかと思っただろう。
そう考えると随分バドと仲良くなったなぁと思わなくはない。
(う~ん…。向こうに行くとなると、色々準備も必要だな)
俺が向こうに行けば直接向こうで魔法陣を調整できるようになるから、ある意味効率的と言える。
様子が分からずこちらでヤキモキするよりずっと建設的だろう。
そのためにも俺が向こうで魔素摂取障害にならないよう、またはなってもすぐさま対策がとれるよう手配が必要になってくる。
(確か5年前に召喚された者が医師だったよな)
だったら輸血くらい頼めばしてもらえるはず。
(輸血パックがどれくらいいるかも確認しておくか)
この辺りは医師に相談だ。
「わかった。じゃあ俺も行けるように色々調整してみる」
まずは魔法陣の調整。
そして当然反対するであろう両親の説得。
それから万が一を考えた輸血パックの準備。
(ああそうだ。魔法の行使を誰かにお願いするのも忘れずにしておかないと)
思いがけずまた忙しくなりそうだなと思いながらあれこれ考えを巡らせる俺に、バドが熱っぽい眼差しを向けてくる。
「ルース。本気で言ってくれてるのか?」
「え?ああ、まあ言われてみれば俺が向こうに行くメリットもありそうだし、別にいいかなと思って」
「……それはマリオン王子より俺を選んでくれたと思っても?」
「え?!いや…その、ゴメン」
ここで気持ちに応えられたら一番良かったのかもしれないけど、正直に言うと俺、よくわかってないんだよな。
初恋はキラキラしてたからわかりやすかったけど、こう…なんて言うか、思春期を迎えたあとの恋愛ってなると実はよくわかっていないのだ。
身体の関係を持ったら何かわかるのかと思って去年好みの相手を抱いたはいいけど、それで何かが変わったというわけでもなかったし、『愛おしい』という感情も特に湧かなかった。
『可愛いな』という感情はあっても『愛おしい』とはならなかったのだ。
そう言った意味で俺はまだまだ恋愛のできないお子様なんだと思う。
きっとこの先大人になっていく過程でそう言ったことは色々わかっていくんだろうし、今のところ特に焦る必要はないだろうと研究の方を優先してきたし、可愛い年下系男子は目の保養に見るだけで満足できるからそれでいいんだ。
(バドもリオも、そう言った点では俺より大人だよな)
どうして二人が俺なんかを好きなのかはわからないけど、純粋に恋心を抱けているところは正直羨ましかった。
「はぁ…俺も恋がしてみたい」
そんな俺にバドが困ったように笑う。
「恋はしてみたいと思ってするもんじゃない。俺だってここに来るまで知らなかったが、気づけばお前に落ちていた。だから…まずは俺を意識するところから始めてみないか?」
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