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33.一緒に国に来て欲しい Side.バド
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魔法を行使して魔力欠乏状態に持ち込むという荒業でルースをマリオン王子から引き離し、公の場でキスをさせるという暴挙に出た俺には当然の如く非難の目が向けられた。
それはそうだろう。
折角マリオン王子といい感じになっていたのに、それが台無しになってしまったのだから。
正直ズルい手だと思う。
でもそれをしてでもルースをあの男に渡したくはなかったのだ。
当然だがルースには叱られた。
「まだ魔素摂取障害は治りきってないんだぞ?!あんな些細な魔法でも下手をしたら命取りだ!わかってるのか?!」
「う……す、すまなかった」
「謝るくらいなら最初からするな!大体いつもいつも心配ばかり掛けて!本当に俺より年上か?!」
「…………」
伝わってくるのは本気の怒り。
その時点でルースから嫌われても全くおかしくはなかった。
そしてそんな愚行をおかした俺をマリオン王子は余裕の笑みで排除しにかかる。
「ルル。落ち着いてくれ」
「これが落ち着いていられるか!折角のリオのお茶会だって台無しにされたようなものだろう?!」
「……まあそうだが、取り敢えずその手を離して部屋で休ませてやったらどうだ?」
ルースは当然それを受け入れると思ったんだろう。
でも────ルースはそこで俺を選んだ。
「はぁ…。悪い。リオには申し訳ないけど、補給してくる」
「……っ。ルル…」
その時の俺の心境は驚きと喜びに満ちていた。
多分ルースからすれば人命優先という心境だったんだと思う。
でもマリオン王子からすればそれは自分よりも俺を選んだと思えたに違いない。
俺もそうだったから。
だからこそ当然取り返しにかかると思ったし、向こうだってそのつもりだったはず。
けれど天は俺に味方をした。
周囲が騒いだことによって俺に有利に働いたのだ。
まさかそれでルースがマリオン王子を公の場で振るという事態になるとは俺だって思いもしなかった。
言い方は優しかったが、それはもう悩む余地すらないほどものの見事にバッサリと振った。
その後は俺を姫抱っこして退場だ。
正直言って驚きしかなかった。
だってルースとマリオン王子はこれまで凄くいい雰囲気だったのだから。
とは言えここまでされたらいくらマリオン王子でも諦めざるを得ないだろう。
そうしてルースの部屋へとやってきたところでルースからキスされて、シャワーに行くかベッドに行くかと尋ねられた。
ルースは単純に俺への魔力補給の為聞いてくれただけだと思う。
でもその言動は恋人同士のやり取りとそう変わらないものだ。
だからどうしてもドキドキと鼓動が高まってしまった。
(いや。ここで流されたらまた同じことの繰り返しだな)
本当は沢山愛してほしい。
義務ではなく本心から。
でもそうなるためには話し合いが必要だ。
ルースはいつも忙しいからこういう時にこそ会話を持つべきなのではと思い、グッと欲望を我慢して『ちょっと話そう』と口にした。
するとルースが手ずから茶を淹れてくれて、無事に時間を取ってもらえることに。
「はぁ…疲れた」
俺の前で全く取り繕う様子も見せずグテッとソファで脱力するルース。
もうこれだけで俺のことは眼中にないと言っているようなものだ。
だからついジトッとした目で見つめて、嫌味のような言葉まで口にしてしまう。
「何が『疲れた』だ。楽しんでたくせに」
なのにルースはこんな時にでも俺の心を鷲掴みにしてくるんだ。
「バドが何を思っていきなり魔法を使ったのかは知らないけど、俺的にはあそこから脱出できてよかったとは思ってるんだ。ありがとな」
俺の好きな笑顔でそんなことを言われたらとても嫉妬をぶつけることなんてできそうにない。
それと同時に、脱出できて良かったと言ってもらえたことにもホッとしてしまう自分がいた。
ここで少しでもマリオン王子への未練のようなものを見せられていたら、きっと嫉妬心から酷いことを言ってしまっただろう。
「とは言えそれとこれとは別だ。なんでお前あんな無茶なことをしたんだ?危ないだろう?」
そんな俺の心境も知らず、ルースは少し怒ったように再度俺を叱ってくる。
ここは俺の気持ちをもう一度ルースに告げるべきだろうか?
「俺が体を張ってまでああしたのは、マリオン王子にあのままお前を奪われたくはなかったからだ」
「は?」
「あのままだったら絶対に外堀を埋めきったマリオン王子と婚約の流れになっていただろう?あの祝福された空気を忘れたとは言わせないぞ」
そう指摘したらルースは確かにと言わんばかりに苦い顔になった。
「お前が俺をこれっぽっちも恋愛対象に見てくれてないのはわかってる。でも、俺はお前をマリオン王子に取られるのが嫌だと、馬鹿なことをしでかすくらいは本気でお前のことが好きだ」
そして改めてそう告白し、俺は自分の願いを口にする。
正直無理難題を言っているという自覚はあるし、断られる可能性が高いことだって十分すぎるほどわかっている。
それでも────一縷の望みにかけてみたかったんだ。
「その上で聞いて欲しい」
「…何を?」
「昨日、ルースが研究している魔法に完成の目途が立ったと聞いた」
「ああ」
「国に帰れるのは正直言って俺は嬉しいと思う」
「ああ」
「でも、俺はこのまま国に帰っても魔素摂取障害が治るかどうかなんてわからない」
「そうだな」
「…………その上で俺はお前以外の誰かに抱かれる姿を想像してみた。でも…無理だった」
「え?」
「俺はお前だから抱かれてもいいと思ったんだ。他の相手なんて想像するだけで鳥肌が立って無理だった」
ルース以外ダメだったんだと正直に口にする。
「だから……お前も国に来てくれないか?」
「…………は?」
ルースが俺からの提案に驚いたように目を瞠る。
こんなこと言われるなんて全く思ってもいなかっただろうし当然だ。
それでも俺はどうしてもルースに一緒に来てもらいたかった。
マリオン王子なんかに渡したくはないし、手の届かない存在になんてなってほしくなかった。
我儘だと言われてもいい。
それくらい俺はルースが好きなんだ。
離れたくない。
「もちろん召喚された者達はちゃんと国に帰す!でもその…っ、お、お前が向こうに行った方ができることもあるかもしれないし、話だってスムーズに信用してもらえると思う。…だから俺と一緒にっ、国に来て欲しい!」
お前以外に抱かれたくなんてないんだという思いを込めて強く訴えるようにルースへと言葉を紡ぐ。
そんな俺にルースは驚きはしたようだったが、即却下はしなかった。
じっくりと考えるように思考を巡らせているように見える。
その姿を見るに俺への恋愛感情がないのは明らかだったが、メリットと天秤にかけてくれているんだろうか?
(俺に…チャンスを与えてほしい)
国に来てもらえたらマリオン王子の邪魔は入らなくなる。
俺との時間だって当然増える。
そうして少しずつでもいい。
お互いのことを知っていきながら過ごして、少しでも好きになってもらいたい。
それは嘘偽りのない本心だった。
そしてルースが出した答えは────。
「わかった。じゃあ俺も行けるように色々調整してみる」
その言葉に、俺はジワリと喜びが胸に広がるのを感じた。
「ルース。本気で言ってくれてるのか?」
「え?ああ、まあ言われてみれば俺が向こうに行くメリットもありそうだし、別にいいかなと思って」
「……それはマリオン王子より俺を選んでくれたと思っても?」
「え?!いや…その、ゴメン」
ルースはそう言って謝ってくるけれど、謝る必要なんてない。
実質同じようなものだ。
あんなに一緒に居てイチャイチャしていた相手より俺を選んでくれたと、自惚れてもいいと思う。
だって向こうに行ったらマリオン王子とは会えなくなるのに、流されたわけでもなくじっくり考えた上で俺の国に一緒に行くことを選んでくれたのだから。
それでもルースはこんなことを言ってきた。
「はぁ…俺も恋がしてみたい」
きっとルースからすれば結果がどうあれ、俺とマリオン王子を天秤にかけた気はなかったのだろう。
それでも俺はルースが俺を選んでくれたことが嬉しかった。
「恋はしてみたいと思ってするもんじゃない。俺だってここに来るまで知らなかったが、気づけばお前に落ちていた。だから…まずは俺を意識するところから始めてみないか?」
今はまだ恋に落ちていなくても、これから俺に落ちてもらえるように頑張りたい。
だからまずは俺を意識してもらうところから始めてほしい。
そう思いながらそっとルースへと抱き着いて、その唇を自分の唇で優しくふさいだ。
義務ではないキスを、治療関係なしに愛情込めてキスをしよう。
好きだという気持ちが、ルースにちゃんと伝わるように…。
それはそうだろう。
折角マリオン王子といい感じになっていたのに、それが台無しになってしまったのだから。
正直ズルい手だと思う。
でもそれをしてでもルースをあの男に渡したくはなかったのだ。
当然だがルースには叱られた。
「まだ魔素摂取障害は治りきってないんだぞ?!あんな些細な魔法でも下手をしたら命取りだ!わかってるのか?!」
「う……す、すまなかった」
「謝るくらいなら最初からするな!大体いつもいつも心配ばかり掛けて!本当に俺より年上か?!」
「…………」
伝わってくるのは本気の怒り。
その時点でルースから嫌われても全くおかしくはなかった。
そしてそんな愚行をおかした俺をマリオン王子は余裕の笑みで排除しにかかる。
「ルル。落ち着いてくれ」
「これが落ち着いていられるか!折角のリオのお茶会だって台無しにされたようなものだろう?!」
「……まあそうだが、取り敢えずその手を離して部屋で休ませてやったらどうだ?」
ルースは当然それを受け入れると思ったんだろう。
でも────ルースはそこで俺を選んだ。
「はぁ…。悪い。リオには申し訳ないけど、補給してくる」
「……っ。ルル…」
その時の俺の心境は驚きと喜びに満ちていた。
多分ルースからすれば人命優先という心境だったんだと思う。
でもマリオン王子からすればそれは自分よりも俺を選んだと思えたに違いない。
俺もそうだったから。
だからこそ当然取り返しにかかると思ったし、向こうだってそのつもりだったはず。
けれど天は俺に味方をした。
周囲が騒いだことによって俺に有利に働いたのだ。
まさかそれでルースがマリオン王子を公の場で振るという事態になるとは俺だって思いもしなかった。
言い方は優しかったが、それはもう悩む余地すらないほどものの見事にバッサリと振った。
その後は俺を姫抱っこして退場だ。
正直言って驚きしかなかった。
だってルースとマリオン王子はこれまで凄くいい雰囲気だったのだから。
とは言えここまでされたらいくらマリオン王子でも諦めざるを得ないだろう。
そうしてルースの部屋へとやってきたところでルースからキスされて、シャワーに行くかベッドに行くかと尋ねられた。
ルースは単純に俺への魔力補給の為聞いてくれただけだと思う。
でもその言動は恋人同士のやり取りとそう変わらないものだ。
だからどうしてもドキドキと鼓動が高まってしまった。
(いや。ここで流されたらまた同じことの繰り返しだな)
本当は沢山愛してほしい。
義務ではなく本心から。
でもそうなるためには話し合いが必要だ。
ルースはいつも忙しいからこういう時にこそ会話を持つべきなのではと思い、グッと欲望を我慢して『ちょっと話そう』と口にした。
するとルースが手ずから茶を淹れてくれて、無事に時間を取ってもらえることに。
「はぁ…疲れた」
俺の前で全く取り繕う様子も見せずグテッとソファで脱力するルース。
もうこれだけで俺のことは眼中にないと言っているようなものだ。
だからついジトッとした目で見つめて、嫌味のような言葉まで口にしてしまう。
「何が『疲れた』だ。楽しんでたくせに」
なのにルースはこんな時にでも俺の心を鷲掴みにしてくるんだ。
「バドが何を思っていきなり魔法を使ったのかは知らないけど、俺的にはあそこから脱出できてよかったとは思ってるんだ。ありがとな」
俺の好きな笑顔でそんなことを言われたらとても嫉妬をぶつけることなんてできそうにない。
それと同時に、脱出できて良かったと言ってもらえたことにもホッとしてしまう自分がいた。
ここで少しでもマリオン王子への未練のようなものを見せられていたら、きっと嫉妬心から酷いことを言ってしまっただろう。
「とは言えそれとこれとは別だ。なんでお前あんな無茶なことをしたんだ?危ないだろう?」
そんな俺の心境も知らず、ルースは少し怒ったように再度俺を叱ってくる。
ここは俺の気持ちをもう一度ルースに告げるべきだろうか?
「俺が体を張ってまでああしたのは、マリオン王子にあのままお前を奪われたくはなかったからだ」
「は?」
「あのままだったら絶対に外堀を埋めきったマリオン王子と婚約の流れになっていただろう?あの祝福された空気を忘れたとは言わせないぞ」
そう指摘したらルースは確かにと言わんばかりに苦い顔になった。
「お前が俺をこれっぽっちも恋愛対象に見てくれてないのはわかってる。でも、俺はお前をマリオン王子に取られるのが嫌だと、馬鹿なことをしでかすくらいは本気でお前のことが好きだ」
そして改めてそう告白し、俺は自分の願いを口にする。
正直無理難題を言っているという自覚はあるし、断られる可能性が高いことだって十分すぎるほどわかっている。
それでも────一縷の望みにかけてみたかったんだ。
「その上で聞いて欲しい」
「…何を?」
「昨日、ルースが研究している魔法に完成の目途が立ったと聞いた」
「ああ」
「国に帰れるのは正直言って俺は嬉しいと思う」
「ああ」
「でも、俺はこのまま国に帰っても魔素摂取障害が治るかどうかなんてわからない」
「そうだな」
「…………その上で俺はお前以外の誰かに抱かれる姿を想像してみた。でも…無理だった」
「え?」
「俺はお前だから抱かれてもいいと思ったんだ。他の相手なんて想像するだけで鳥肌が立って無理だった」
ルース以外ダメだったんだと正直に口にする。
「だから……お前も国に来てくれないか?」
「…………は?」
ルースが俺からの提案に驚いたように目を瞠る。
こんなこと言われるなんて全く思ってもいなかっただろうし当然だ。
それでも俺はどうしてもルースに一緒に来てもらいたかった。
マリオン王子なんかに渡したくはないし、手の届かない存在になんてなってほしくなかった。
我儘だと言われてもいい。
それくらい俺はルースが好きなんだ。
離れたくない。
「もちろん召喚された者達はちゃんと国に帰す!でもその…っ、お、お前が向こうに行った方ができることもあるかもしれないし、話だってスムーズに信用してもらえると思う。…だから俺と一緒にっ、国に来て欲しい!」
お前以外に抱かれたくなんてないんだという思いを込めて強く訴えるようにルースへと言葉を紡ぐ。
そんな俺にルースは驚きはしたようだったが、即却下はしなかった。
じっくりと考えるように思考を巡らせているように見える。
その姿を見るに俺への恋愛感情がないのは明らかだったが、メリットと天秤にかけてくれているんだろうか?
(俺に…チャンスを与えてほしい)
国に来てもらえたらマリオン王子の邪魔は入らなくなる。
俺との時間だって当然増える。
そうして少しずつでもいい。
お互いのことを知っていきながら過ごして、少しでも好きになってもらいたい。
それは嘘偽りのない本心だった。
そしてルースが出した答えは────。
「わかった。じゃあ俺も行けるように色々調整してみる」
その言葉に、俺はジワリと喜びが胸に広がるのを感じた。
「ルース。本気で言ってくれてるのか?」
「え?ああ、まあ言われてみれば俺が向こうに行くメリットもありそうだし、別にいいかなと思って」
「……それはマリオン王子より俺を選んでくれたと思っても?」
「え?!いや…その、ゴメン」
ルースはそう言って謝ってくるけれど、謝る必要なんてない。
実質同じようなものだ。
あんなに一緒に居てイチャイチャしていた相手より俺を選んでくれたと、自惚れてもいいと思う。
だって向こうに行ったらマリオン王子とは会えなくなるのに、流されたわけでもなくじっくり考えた上で俺の国に一緒に行くことを選んでくれたのだから。
それでもルースはこんなことを言ってきた。
「はぁ…俺も恋がしてみたい」
きっとルースからすれば結果がどうあれ、俺とマリオン王子を天秤にかけた気はなかったのだろう。
それでも俺はルースが俺を選んでくれたことが嬉しかった。
「恋はしてみたいと思ってするもんじゃない。俺だってここに来るまで知らなかったが、気づけばお前に落ちていた。だから…まずは俺を意識するところから始めてみないか?」
今はまだ恋に落ちていなくても、これから俺に落ちてもらえるように頑張りたい。
だからまずは俺を意識してもらうところから始めてほしい。
そう思いながらそっとルースへと抱き着いて、その唇を自分の唇で優しくふさいだ。
義務ではないキスを、治療関係なしに愛情込めてキスをしよう。
好きだという気持ちが、ルースにちゃんと伝わるように…。
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