【完結】逆召喚!~いつまでも黙って召喚されると思うなよ?~

オレンジペコ

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35.※求められたい Side.リオ

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サレーヌ国の王と王妃の許可も取れたことだし、さてどうやってルルを抱こうかと思案していた矢先のことだった。
ルルは食事の席でなんてことないようにサラッとその言葉を口にしてきた。

「父上。ちょっと思うことがありまして、バドを国に戻す際に俺も同行しようと思うんです。構いませんよね?」

その時の衝撃と言ったらなかった。
ルルがあの男の国に行く?
あり得ない!
そう思ったのは俺だけではなかった。
当然皆が険しい顔つきでルルを問い詰めにかかる。

「ルルナス。どういうことだ?」
「そうよ。そんな冗談、とても笑えないわ」
「説明しなさい。ルルナス」

そうして皆で圧を掛けるとルルは渋々と言った様子で事情を話し始めた。

「提案してきたのはバドですが、決めたのは俺です。これは十分メリットのある話で…」

そう言いながらルルはあれこれとルルが向こうに行くことによるメリットを口にしてくる。
大きなものとしては向こうに自分が行くことによって話の信憑性が高まり、こちらに戻せる人数を増やせるかもしれないというもの。
そしてもし万が一魔法陣に不具合が生じたとしても、開発者である自分が行くことによってすぐさま調整ができるということ。
これは確かに言われてみれば納得がいく説明ではあったが、だからと言ってはいそうですかと送り出せる話でもなかった。
何故なら最悪向こうに行って2度と戻ってこない可能性だって考えられるのだから。

「お前を信用しないわけじゃないが、まだ誰一人こちらに戻ってきた試しのない異世界にお前を送り出すなど言語道断だ」
「そうよ。そんな危険なことを貴方がする必要なんてないわ」
「そうだぞ?そんなもの、あの異世界人に丸投げしてお前はここで安全に魔法の行使だけをすればいい」

王達がそうやってルルを説得にかかるが、ルルの中では既に決定事項なのか全く聞く耳を持ってもらえない。
俺はそれがどうあっても許せなかった。

(ルルは俺よりあんな男を選ぶのか?!)

あんな……病気を盾にルルを攫って行くような性格の悪い男を。
そんなこと許せるはずがなかった。
今回だってきっと優しいルルを上手く丸め込んだに違いないんだ。

「やっぱり長年召喚魔法でルルの国の者達を攫ってきた国の者だな。もっともらしいことを言ってルルを攫おうとするなんて…」

仄暗い憎悪のような気持ちが胸へと溜まり、ついそんな言葉が口から転がり出てきてしまう。
そしてその言葉に触発されるように他の面々も同意するように深く頷きを落とした。

「ルル。俺はお前が向こうに行くのは絶対に反対だ。だから絶対に攫われないようにずっとお前の側に居る。そう決めた」

その強い言葉にルルは驚き、すぐさま断ろうとしてきたがそれを王達は許さなかった。

「私もマリオン王子に同感だ。お前があちらに行く必要はない。攫われないようにしっかり見張っておかなくてはな。マリオン王子お願いできるだろうか?」
「もちろんです。愛しいルルのためなら当然かと」
「マリオン王子。よろしくお願いします」
「はい」

王だけではなく王妃からもお願いされたし、これでルルが攫われないよう四六時中側で守れるようになった。
でもルルはそれが嫌だったのか以前に比べてガードが固くなった。
もう俺の膝の上には乗ってくれないし、菓子を食べさせようと思っても自分で食べるからと躱されるようになってしまったのだ。
ルルの中ではもう俺は振った相手でしかないということなのだろうか?
胸が痛い。
早くまたあの時のように甘い空気へと持ち込みたい。
そんな気持ちばかりが募っていく。

そんなある日のこと。
魔法が完成して気が緩んだのか、今日は好きな魔法陣を作るんだと何やらおかしなテンションでルルが魔法陣を組み始めた。
この国に来てルルと少しでも話が弾むようにと俺も魔法陣の勉強をし始めたから少しはわかるが、物凄く複雑な魔法陣で、見ただけではどんな事象が起こる魔法陣なのかがさっぱりわからない。
だから研究員に質問してみたのだが、専門職でもある研究員でさえ『あ~……半分くらいしかわからないですね。ざっと見る限り国に張る結界関連の魔法陣だと思うんですが、外部干渉向けで魔物除けや対武器無効化のあたりは読み取れますけど…内部がよくわかりませんね。痛み半減…は負傷時だと思われますが…う~ん……身体強化の辺りはよくわかりませんし、リラックス?とかその辺りも全く意図が読めません」

『本当にルルナス王子の頭の中はどうなってるんでしょうか?』と研究員が首を傾げる。
他にも魔法効率が最適化されるようにもしてあるらしく、『見れば見るほど凄い』と研究員が感嘆の息を吐いていた。
本当にルルは天才だと思う。

けれどルルはそれに余程頭と体力を使ったのだろう。
終わった頃にはふらふらで、夕餉も食べずに自室へと下がってしまった。
そんなルルを心配して夕餉を食べた後で様子を見にルルの部屋へと足を運んだのだが、そこでルルは着替えることなくベッドにそのまま突っ伏し、スヤスヤと寝息を立てていた。
まるで子供のようだ。

(可愛いな…)

そんな姿も愛おしくて仕方がなかった。
甲斐甲斐しく世話だって焼いてやりたいし、頼ってほしかった。
そんな気持ちがあったからだろうか?
つい、楽な服装に着替えさせてやりたいと思ってしまった。

ルルを仰向けにしてやりボタンを一つ一つ丁寧に外していく。
シャツの間から覗く肌は月明かりに照らし出され白磁に煌めいて見えた。
その艶姿に思わずゴクリと息を呑んでしまう。

「ルル…」

最初はスヤスヤ眠っているルルを襲う気なんてなかった。
でも、好きな相手のこんな無防備な姿に煽られないはずもなくて、なんとか欲望を押し殺しながらルルの服を脱がせてクローゼットへとしまい、寝衣を用意する。
けれどそれを着せようとベッドに近づいたところで、全裸のルルが俺の前でころりと転がり、何の夢を見ているのかへにゃりと笑ったんだ。

(~~~~っ!可愛すぎる!)

好きな相手のこんな姿に欲情するなという方が無理だった。
気づけばルルに覆いかぶさって、その肌に吸い付いてしまっていた。
初めて触れるルルの肌は滑らかで、しっとりと手に馴染んで更に興奮してしまった。

「ルル…」

好きだという気持ちが暴走しそうになる。
ダメだと頭の中で理性が叫んでいるが、どうしても自分を抑えられなかった。
次々に白い肌に散っていく赤い花と、俺が吸い付くたびに吐息のように漏れ出る艶声が更に俺の欲望を刺激してくる。

「ん…はぁ…」
「ルル。好きだ…」

意識のないルルに言っても仕方のないことだとわかっていても好きだと何度でも伝えたかった。
流石に眠っているルルの処女を奪う気はない。
でもこれはある意味チャンスなのではないかと思う自分もいた。
上手くこの状況を使えば二人の仲を進める切っ掛けになる。そう思った。
だから俺は自分の服も全部脱ぎ捨てて、そっとルルの隣へと身を滑り込ませたのだ。

(朝起きた時、お互いに裸ならルルは騙されてくれるだろうか?)

キスマークだってつけてるし、上手くやればそのまま俺に抱かれてくれるかもしれない。

(あの男と異世界になんて行かせない)

そんな気持ちでルルを抱き寄せ、そっとその唇を奪う。

「ルル…。そんなに無防備に可愛いと抱いてしまうぞ?」

心にもないことを囁いてちゃんとルルが本当に寝ているかどうかを確認する。
けれどそこまで言ってもルルは気持ちよさそうな寝息を立てているだけで全く起きる気配がなかった。

(このまま朝まで過ごせば……)

きっとルルは俺に抱かれたと勘違いしてくれる。
そこで言葉巧みに囁いて、『忘れているならもう一度』と言えば上手くいくような気がした。
けれどそこまで考えたところで俺は一つのことに思い至ってしまう。
多分お互いに童貞でないからこそ気になってしまったのだろう。

(流石に抱かれたかどうかくらい、わかるよな?)

これまで抱いてきた相手は初めての者が多くて、翌朝は大抵気怠そうにしていたし、後孔は柔らかく綻んでいた。
ルルだってこれまで誰かを抱いたことがあるのだから、それくらいはすぐにわかるはず。
つまりこれだけだと疑われる可能性が高い。

でも────。

(ルルの初めては起きている時にもらいたい)

もっと欲を言えば俺はルルに自分を求めてほしかった。
自分から『抱いて欲しい』と熱い眼差しで言われたかった。

(…………仕方がないな)

挿れるのはルルが起きてからにするとして、ほぐすだけほぐしておこうか。
そう思い、俺はそっと自分の前へと手を伸ばしてそのまま扱き上げ白濁を吐き出すと、それを使ってルルの後ろをゆっくりとほぐし始めた。
慎ましやかな後孔が俺の手で徐々にほぐれていく。
それが愛しい相手ならこれほど胸が弾むのかと新鮮に思った。

「はぁ…んっんぅ…」

気持ちがいいのかルルの口からまた甘く囀る声が零れ落ちる。

「ルル。ちゃんと責任は取るから、朝目が覚めたら抱かせてくれ」

そして何度も口づけながら後ろを慣らし、寄り添うように眠りについた。

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