【完結】逆召喚!~いつまでも黙って召喚されると思うなよ?~

オレンジペコ

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36.※どうしよう?

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リオが俺を熱く見つめ、何度も何度も唇を塞いでくる。
バドのような軽いキスじゃなく、沢山の好きを込めたようなそんな情熱的なキスだ。

「ルル。好きだ」

そして言葉でもそんな風に真っ直ぐ伝えてきて、首筋に顔をうずめたと思ったらチュッと吸い上げてまるで自分のものだと言わんばかりに痕を残された。

「んぁっ…」

腰にゾクゾクくる初めて知るその感覚に、勝手に声が零れ落ちてしまう。

「ルル。感じてくれて嬉しい」

リオはそう言って本当に嬉しそうにしながら徐々に身体を下へ下へと移動させ、俺の胸やわき腹にまでキスマークをつけてきた。
そのたびに身体が熱くなって力が抜けていき、身体も敏感になっていく気がするし、なんだか段々頭がぼんやりとしてきて思考がまともに働かなくなってしまう。

(抵抗すべきなのに…っ)

酷くする気のないリオの優しさが分かるだけに突き放せない自分が情けなかった。
でもこのまま抱かれるのはなんだか違う気がして、一生懸命回らない頭でこの状況を回避するために言うべきことを必死に考える。

「リ、リオ…っ。もうやめ……」
「大丈夫。優しくするから」

そう言いながら身を起こし、唇にキスを落として今度はあやすようにチュッチュッと軽くキスを繰り返しながら後ろへと指を添えてきた。

「ほら、わかるだろう?ここがこんなにほぐれているのが」

そう言いながらツプッと後ろへと沈められる指。

「あっ、はっ…!」

初めての感覚に腰が引けそうになるけど、リオはしっかりと俺の腰を支えていて逃がしてはくれなかった。
ズズッと奥へ奥へと埋められていく指の感覚に翻弄されてしまう。
しかも優しく優しく前立腺も撫でられて腰が震えて仕方がなかった。

「やっ…!リオッ…!」

涙目でリオに訴えるけど、リオはやめようとはせずにただただ優しく微笑んでくる。

「ルル。今指が何本入ってるかわかるか?」
「あ…やっ…わからなっ……」

指が増やされているのはわかるけど、正直いっぱいいっぱいでどうしていいのかがわからない。
心の余裕なんてとてもじゃないけど取り戻せそうになかった。

「三本だ。これなら俺のもすぐに馴染みそうだな」

艶のある声でそんな風に囁かれて思わずキュウッと入り口を締め付けてしまう。

(ここに…リオのを今から受け入れる…?)

と言うよりも、こんなにほぐれているということはやっぱり昨日の夜俺はリオに抱かれたんだろうと改めて確信してしまった。
だって抱かれていなかったらこんなに早く後ろがほぐれるわけがないのを俺はちゃんと知っているんだから。
クリオーネの時だってバドの時だって二人とも凄く時間がかかった。
それだけ初めての場合ほぐすのに時間がかかるのだ。
なのにこれだけすんなり指が三本も入るということは、つまりはそういうことなんだろう。

「大丈夫だ。ルル。そんなに不安そうにしなくてもゆっくり挿れるから」

そう言いながらリオが安心させるように声を掛けてくる。
でも俺は内心物凄いパニック状態で、どうしようどうしようとそればかり考えていた。
もうここまで来たら一度も二度も同じだろうかと思う自分と、それでも自分が抱かれる側なのは納得がいかないという思いとが何度も何度もせめぎ合う。

「ルル。俺を受け入れてくれ」

そしてグッとリオの熱杭が俺の後孔へと押し付けられたところで、徐にコンコンとドアをノックする音が耳に飛び込んできた。

その音に俺は飛び上がってリオを突き飛ばし、裏返ったような大きな声で返事を返してしまう。

「は、はいぃっ?!」
「ルルナス王子。お目覚めですか?」

そう言ってカチャリとドアが開く音がした。
助かったと思ったのは一瞬で、入ってきたその侍女はベッドの上の俺達を見て動きを止めた後、大きく目を見開き真っ赤になって悲鳴を上げた。

「ひゃぁあああっ!も、申し訳ございませんんんっ!」

二人とも裸だったし、きっと真っ赤になった俺の顔を見て状況を察したんだろう。
その声は思いのほか廊下に響き渡り、朝っぱらから俺とリオが致していたというのがあっという間に周知される羽目に。
どうしてこうなった?!

愕然となる俺だったけど、リオの方は溜息を吐いて『残念』と言い、俺を抱き寄せて軽く髪にキスを落とした後ベッドから降りて服を着ると『また夜に』と爽やかに笑顔で去っていった。
そこにはさっきまであった淫靡な印象は全くなくて、一瞬夢だったんじゃないかと思って呆気に取られてしまったほど。

(でも『また夜に』って言ってたよな?)

つまりは今夜は空けておいてくれってことなんだろうか?
今の続きをさせてくれってことなのか?

(ど、どうしよう?)

寝惚けて抱かれて、それを忘れてその後寸止め状態。
これで断ったら俺、とんでもなく酷い奴じゃないか?
そんなことを考えながらふらふらとシャワーに向かい、その後朝の身支度を整えなんとか朝食の席へとついた。
正直言って家族から向けられる生暖かい視線は針の筵だ。

「ルルナス。マリオン王子と懇ろの仲になったと聞いたが本当か?」

父からそんな直球を投げられたが、俺はそれを否定も肯定もできなくて、ただ黙るしかない。

「はぁ…。これほど周知されたのなら、二人の婚約は早めに整えた方が良さそうだな」
「え?!」
「何故驚く?お互いの身分を考えればそうなるのは当然だろう?」

父が訝し気にそう言ってくるが、俺としてはどうしていいのか全く分からなかった。
リオのことは嫌いではないけど、一度振っているし、他をあたってくれとも言った。
それが寝惚けた自分のせいで全部台無しになったなんて、信じたくはなかった。
でもリオはそんな父の言葉を嬉しそうに受け入れてしまう。

「ありがとうございます。二人の仲を認めていただけて嬉しいです」
「正直まだルルナスと令嬢との結婚を諦めたくはないのだが、こうなっては仕方がない。私も腹を括ろう。ルルナスの幸せが何と言っても一番だからな」
「必ず幸せにします」
「マリオン王子がお相手なら安心して任せられそうだわ。それに異世界ではなく隣国に行くのなら、二度と会えなくなるなんてこともないでしょうし」

母もこの婚約には賛成らしく、笑顔でそんなことを言い出した。
どうやら異世界に行かれるよりはと思われてしまったようだ。
そして当然のように他の兄弟達も同様に歓迎ムード。
はっきり言って逃げ場がない。

そしてこうなったからにはバドと向こうに行くのはまず難しいだろう。
絶対に認めてもらえないと思う。
それでも向こうに行った方が召喚された者達をこちらに確実に帰せると自信を持って言えるだけに悔しい思いに駆られてしまう自分がいた。

(せめて一人でも味方にできないか?)

誰か…誰か……。

そう思ったところでそっと姉へと視線を向けた。

(これだ!)

姉は去年召喚されてしまった友人をとても大事にしていた。
だから交渉次第では味方につけることもできるかもしれない。
確実に取り戻すためだと上手く伝えることさえできれば……。

そう考えを纏めると、俺は早速姉を説得するべく思考を切り替えたのだった。


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