56 / 77
55.婚姻届けと偽サイン
しおりを挟む
バドを抱いて、何度も何度もキスをした。
ついこれまでの癖で何度か魔力を送ってしまったけど、バドは俺の魔力に染まりたいと言って嬉しそうにそれも受け入れてくれて、やりどころのないよくわからない気恥ずかしさに見舞われてしまう。
バドめぇぇっ!と何度も身悶えしたのもしょうがないことだろう。
で、朝起きてから改めてバドに昨日の質問の答えを尋ねたら、物凄くサラッと『ああ。お前が俺を好き過ぎて困ってたアレか』なんて言われた。
「はぁあっ?!」
いや、本当に『はぁ?』だ。
いきなり何を言い出したんだろう?
意味がさっぱり分からない。
「何故驚く?」
「いや、俺は愛おしいって感情が溢れた時の言葉を聞いたんだぞ?それがどうして『好き過ぎて困る』に変換されてるんだよ?全然違うだろう?!」
「そうだな。まあ似て非なるものではある」
「そうだよな?全く。本当に教える気はあるのか?」
だから呆れてそう言ったのだけど、返ってきた答えに驚愕してしまった。
「じゃあストレートに答えをやろう。お前はあの時俺に『愛してる』と言いたくなったんだ。不意打ちであんな質問をされた俺の気持ちもちょっとは考えろ。嬉しすぎて死ぬかと思った」
「え……」
それは俺の中では思ってもみなかった答えであり、そんな言葉は俺には無縁のものだと思っていたのに、まさかの『愛してる』に動揺してしまう。
でも確かに言われてみれば合っているような気がしないでもない。
「つまり?」
「お前はマリオン王子じゃなく、俺を好きになってくれたんだ」
「は?!」
突然の言葉に俺は頭が酷く混乱する。
(え?担いでないよな?)
そんなパニック状態の俺に、バドは困った顔になりながら『わからないなら焦らなくてもいい』と言って頭を撫でてくれる。
「ルースがそう言ったことに関して鈍いのは百も承知だ。焦らずゆっくり自覚してくれればそれでいい」
『ちゃんと待ってるから』と優しい目で俺を見てきたバドにドキッと胸が弾む。
なんだろう?
向こうにいた時よりバドに余裕があるように見えるし、心なしか頼りがいのようなものも垣間見えるような…?
これはやっぱり魔素摂取障害が治り魔法が使えるようになって、心に余裕が出たのも大きいんだろうか?
それとも俺より先に恋愛感情を知った故の余裕か?
何にせよ以前のバドとの違いにやっぱりドキドキしてしまう気がして、俺は誤魔化すように目を逸らすことしかできなかった。
(えっと…兎に角ちゃんと比較して落ち着こう)
そうだ、そうしよう。
もう一度初心を思い出してちゃんと考えればいいのだ。
そう思い、一生懸命リオの顔を思い浮かべようと頑張ったものの、何故かすぐにバドの顔が浮かんで上手くいかなかった。
これではまるでバドのことで頭がいっぱいみたいじゃないかと愕然となってしまう。
「ルース」
しかもそんな俺を嬉しそうに見て、抱き寄せてくるからたまらない。
頼むから今はこれ以上意識させないでほしい。
そう思っていたところで唐突にノック音が耳に飛び込んできた。
「失礼致します。王太子殿下。朝のお支度のお手伝いに参りました」
やってきたのは侍女だ。
そして彼女は扉を開ける。
当然だけど俺とバドは裸でベッドの上に居て、その上バドに抱き寄せられながら真っ赤になってた俺はさながらバドに抱かれた側に見えたことだろう。
「ひゃああああっ?!申し訳ございませんっっ!!」
そしてそんな悲鳴を聞いて近くにいただろう者達が何事かとやってきて、最終的に王まで来てしまう。
「こ、これは!バド!婚前交渉に反対はしないが、こういうことはきちんと手順を踏まねば駄目ではないか!」
そう言いつつ王の顔はどこかニヤついている。
(そう言えばバドが昨日言ってたな)
バドは昨夜、ちょっと休憩となった際に、父王が俺とバドを結婚させたいと考えてることについて教えてくれた。
その方がこの国に俺を確実に留め置くことができると考えたかららしい。
魔法で好きにあっちとこっちを行き来できる俺には意味のない行動だけど、そこにまで考えは及んでいないらしく、非常に短絡的だなと思えて仕方がなかった。
(まあいいけど)
それで油断させられるなら願ったり叶ったりだし、ここは話を合わせるに限る。
「ルルナス王子。後程この件についてはじっくりお話させていただきたい」
そう言ってホクホク顔で周囲へと指示を出し、後で呼ばれた部屋へと行くと既に書類は全て整えられていた。
「ルルナス王子とバドが懇ろの仲であるなら話は早い。こちらにサインを頂ければ即婚姻が成り立つので、是非ご記入を」
さあさあと満面の笑みで勧められ、俺は苦笑を隠せない。
本当に強引もいいところだ。
他の召喚されてきた者達はこれまでこんな目に合っていなかったかと少し心配になったくらいだ。
ここは適度に話を合わせて安心させ、自由に行動できるよう約束させてからサインをしようか?
(婚姻届け自体は一応魔法契約書になってるようだけど…この拘束力も雑だな。これならフルネームで書かなかったら全く意味がないじゃないか)
そもそも俺はまだ成人してないし、こちらでは結婚できないはず。
うっかりにも程がある。
王の権限でどうにでもなると思っているんだろうか?
ついでに保険をかけるなら、スペルもミスすればいいだけの話だ。
それだけであっという間に無効になる酷く雑な魔法契約書だった。
「う~ん…まだこちらに来たばかりですし、街を出歩いたりこちらの世界を色々見て回りたかったので、結婚式の準備等で行動制限されたくないのです。すみません」
とは言え一度は断っておくべきだろう。
子供っぽさ全開でこう言っておけば更に警戒されずに済むかもしれない。
「そんなこと、サインしてからいくらでもしてもらえればいい。そうだ!この後バドに街を案内させよう。サインさえもらえれば結婚式の準備も焦る必要はなくゆっくりできるし、のんびり楽しんできてもらって構わない」
二人で楽しく散策してきてくれと国王は満面の笑みでそう言ってきた。
(サインをしたら遊びに行けるぞって?そんな言葉に騙されるって、俺いくつに見られてるんだ?)
10才児でもそんな言葉に頷かないだろうに。
まあいい。
それだけ油断してもらえているということだろう。
「わかりました」
「そうか!ではここにフルネームで名を記してくれ」
「ここですね?」
そして俺はサラサラとスペル違いの名をそこへと記す。
『ルリナス=エリン=サリーヌ』
ルルナス=エレン=サレーヌなんて馬鹿正直に書くことなく、俺はサインを終えた。
そしてバドはというと、こちらも狙ってなのか何なのか、『バド』が『バード』になっててちょっと笑ってしまった。
だって父親である王も全然気づいてないんだ。
(自分の息子のサインくらい覚えとけよ!)
本当に残念な王だなと思えて仕方がない。
とは言えこれで体裁は整い、『ルリナス』と『バード』の結婚は成立したのだった。
ついこれまでの癖で何度か魔力を送ってしまったけど、バドは俺の魔力に染まりたいと言って嬉しそうにそれも受け入れてくれて、やりどころのないよくわからない気恥ずかしさに見舞われてしまう。
バドめぇぇっ!と何度も身悶えしたのもしょうがないことだろう。
で、朝起きてから改めてバドに昨日の質問の答えを尋ねたら、物凄くサラッと『ああ。お前が俺を好き過ぎて困ってたアレか』なんて言われた。
「はぁあっ?!」
いや、本当に『はぁ?』だ。
いきなり何を言い出したんだろう?
意味がさっぱり分からない。
「何故驚く?」
「いや、俺は愛おしいって感情が溢れた時の言葉を聞いたんだぞ?それがどうして『好き過ぎて困る』に変換されてるんだよ?全然違うだろう?!」
「そうだな。まあ似て非なるものではある」
「そうだよな?全く。本当に教える気はあるのか?」
だから呆れてそう言ったのだけど、返ってきた答えに驚愕してしまった。
「じゃあストレートに答えをやろう。お前はあの時俺に『愛してる』と言いたくなったんだ。不意打ちであんな質問をされた俺の気持ちもちょっとは考えろ。嬉しすぎて死ぬかと思った」
「え……」
それは俺の中では思ってもみなかった答えであり、そんな言葉は俺には無縁のものだと思っていたのに、まさかの『愛してる』に動揺してしまう。
でも確かに言われてみれば合っているような気がしないでもない。
「つまり?」
「お前はマリオン王子じゃなく、俺を好きになってくれたんだ」
「は?!」
突然の言葉に俺は頭が酷く混乱する。
(え?担いでないよな?)
そんなパニック状態の俺に、バドは困った顔になりながら『わからないなら焦らなくてもいい』と言って頭を撫でてくれる。
「ルースがそう言ったことに関して鈍いのは百も承知だ。焦らずゆっくり自覚してくれればそれでいい」
『ちゃんと待ってるから』と優しい目で俺を見てきたバドにドキッと胸が弾む。
なんだろう?
向こうにいた時よりバドに余裕があるように見えるし、心なしか頼りがいのようなものも垣間見えるような…?
これはやっぱり魔素摂取障害が治り魔法が使えるようになって、心に余裕が出たのも大きいんだろうか?
それとも俺より先に恋愛感情を知った故の余裕か?
何にせよ以前のバドとの違いにやっぱりドキドキしてしまう気がして、俺は誤魔化すように目を逸らすことしかできなかった。
(えっと…兎に角ちゃんと比較して落ち着こう)
そうだ、そうしよう。
もう一度初心を思い出してちゃんと考えればいいのだ。
そう思い、一生懸命リオの顔を思い浮かべようと頑張ったものの、何故かすぐにバドの顔が浮かんで上手くいかなかった。
これではまるでバドのことで頭がいっぱいみたいじゃないかと愕然となってしまう。
「ルース」
しかもそんな俺を嬉しそうに見て、抱き寄せてくるからたまらない。
頼むから今はこれ以上意識させないでほしい。
そう思っていたところで唐突にノック音が耳に飛び込んできた。
「失礼致します。王太子殿下。朝のお支度のお手伝いに参りました」
やってきたのは侍女だ。
そして彼女は扉を開ける。
当然だけど俺とバドは裸でベッドの上に居て、その上バドに抱き寄せられながら真っ赤になってた俺はさながらバドに抱かれた側に見えたことだろう。
「ひゃああああっ?!申し訳ございませんっっ!!」
そしてそんな悲鳴を聞いて近くにいただろう者達が何事かとやってきて、最終的に王まで来てしまう。
「こ、これは!バド!婚前交渉に反対はしないが、こういうことはきちんと手順を踏まねば駄目ではないか!」
そう言いつつ王の顔はどこかニヤついている。
(そう言えばバドが昨日言ってたな)
バドは昨夜、ちょっと休憩となった際に、父王が俺とバドを結婚させたいと考えてることについて教えてくれた。
その方がこの国に俺を確実に留め置くことができると考えたかららしい。
魔法で好きにあっちとこっちを行き来できる俺には意味のない行動だけど、そこにまで考えは及んでいないらしく、非常に短絡的だなと思えて仕方がなかった。
(まあいいけど)
それで油断させられるなら願ったり叶ったりだし、ここは話を合わせるに限る。
「ルルナス王子。後程この件についてはじっくりお話させていただきたい」
そう言ってホクホク顔で周囲へと指示を出し、後で呼ばれた部屋へと行くと既に書類は全て整えられていた。
「ルルナス王子とバドが懇ろの仲であるなら話は早い。こちらにサインを頂ければ即婚姻が成り立つので、是非ご記入を」
さあさあと満面の笑みで勧められ、俺は苦笑を隠せない。
本当に強引もいいところだ。
他の召喚されてきた者達はこれまでこんな目に合っていなかったかと少し心配になったくらいだ。
ここは適度に話を合わせて安心させ、自由に行動できるよう約束させてからサインをしようか?
(婚姻届け自体は一応魔法契約書になってるようだけど…この拘束力も雑だな。これならフルネームで書かなかったら全く意味がないじゃないか)
そもそも俺はまだ成人してないし、こちらでは結婚できないはず。
うっかりにも程がある。
王の権限でどうにでもなると思っているんだろうか?
ついでに保険をかけるなら、スペルもミスすればいいだけの話だ。
それだけであっという間に無効になる酷く雑な魔法契約書だった。
「う~ん…まだこちらに来たばかりですし、街を出歩いたりこちらの世界を色々見て回りたかったので、結婚式の準備等で行動制限されたくないのです。すみません」
とは言え一度は断っておくべきだろう。
子供っぽさ全開でこう言っておけば更に警戒されずに済むかもしれない。
「そんなこと、サインしてからいくらでもしてもらえればいい。そうだ!この後バドに街を案内させよう。サインさえもらえれば結婚式の準備も焦る必要はなくゆっくりできるし、のんびり楽しんできてもらって構わない」
二人で楽しく散策してきてくれと国王は満面の笑みでそう言ってきた。
(サインをしたら遊びに行けるぞって?そんな言葉に騙されるって、俺いくつに見られてるんだ?)
10才児でもそんな言葉に頷かないだろうに。
まあいい。
それだけ油断してもらえているということだろう。
「わかりました」
「そうか!ではここにフルネームで名を記してくれ」
「ここですね?」
そして俺はサラサラとスペル違いの名をそこへと記す。
『ルリナス=エリン=サリーヌ』
ルルナス=エレン=サレーヌなんて馬鹿正直に書くことなく、俺はサインを終えた。
そしてバドはというと、こちらも狙ってなのか何なのか、『バド』が『バード』になっててちょっと笑ってしまった。
だって父親である王も全然気づいてないんだ。
(自分の息子のサインくらい覚えとけよ!)
本当に残念な王だなと思えて仕方がない。
とは言えこれで体裁は整い、『ルリナス』と『バード』の結婚は成立したのだった。
11
あなたにおすすめの小説
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる