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70.召喚者達の帰還
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その日は快晴だった。
望まぬ場所へと無理やり連れてこられ、二度と国には帰れないと言われ絶望に突き落とされ、泣く泣く生活のために働き暮らしていた場所に別れを告げる、念願の日。
集まった者達の表情は皆明るくて、生き生きと輝いて見えた。
向こうではそろそろ帰還魔法を行う為の準備がすべて整った頃だろう。
あとは実際に帰還魔法が発動されるのを待つのみ。
今日の自分の役割はある種囮とでも言うべきもの。
大勢の者達を無事にあちらへ送り返すべく、自分に王達の視線を集めさせ無事に魔法を発動させ、悪役宜しくこの場に一人留まり条件を突きつける。それが今日の俺の役割だ。
すんなり話が通ればよし。
ダメならちょっと脅し目的で魔法を放つのもいいかもしれない。
そう思いながらその場へと挑んだ。
ちなみにバドは少し離れたところから成り行きを見守っている。
別に来なくてもいいとは言ったのだけど、心配だからと言うので認識阻害の魔法をかけて街の住民の中へと紛れ込ませることにしたのだ。
それなら俺に万が一のことがあっても助けられそうだと、なんとか了承してもらえた。
本当にバドは心配性だ。
そして今日、無事に帰還魔法が発動された。
誰一人取り残された者はいない。
問題なく全員が国に帰れた様子を見て、俺はホッと安堵の息を吐く。
自分が作った魔法が役に立って本当に良かったと思えた瞬間だった。
召喚魔法が記された類の本も全部回収して処分したし、今この国で異世界に干渉できる者は俺しかいない。
(さあ、交渉の時間だ)
王はなかなか高度な魔法を使おうとしてきたが、これだけ魔素が豊富ならその発動途中の魔法に干渉して解除するのも簡単だった。
ついでにこれ以上の抵抗ができないよう、その場の者達の動きを止めるべく重力の魔法を使う。
こういう時、何気にグラビティの魔法は使い勝手がいい。
ちなみに当然だが範囲魔法なのでバドにもかかってしまってるけど、かける前にバドにだけ負荷軽減の魔法をかけておいたからある程度は相殺されているはず。
他の者達と違って動くことくらいはできるだろう。
そして俺はその場で王と交渉し、民の前で退位を誓わせた。
「……わかった。私は責任を取り退位し、王位をビージーへと譲り、バドには大公の位を与えよう」
これで後でなかったことにはできないはずだ。
万事丸く収まる。
そう思いながら俺はにこやかに魔法を解除した。
その後城へと戻り、王が大臣達を集めて経緯を説明する場を設けた。
異世界から召喚された者達はもういないこと。
その責任を取り退位するということ。
後継は第二王子のビージーに譲り、第一王子であるバドには大公として俺と共に国を盛り立てていってもらうことになったことなどだ。
当然その場は騒然となったが、召喚魔法で新たに召喚することは不可能であることを俺が述べ、俺やバドに危害を加えてきた場合はあちらの世界へ転居するということを口にしたら全員が口を閉ざした。
ここで俺にまでいなくなられては困ると言ったところか。
そして俺は不備の一切ない完璧な魔法契約書を作成し、その場で全員に署名をさせた。
これで俺とバドの身の安全は確実に確保されたと言っても過言ではない。
「ルルナス王子。ちなみにこの魔法契約を反故にした場合、どうなるのでしょう?」
サイン前にそう尋ねてきた大臣がいたけど、本当にちゃんと目を通したのかと言いたい。
「それはここに書いてあるだろう?爆散するんだよ。全部」
「…………爆散とは?」
「関連する屋敷は全部吹っ飛んで、犯人だけじゃなく企んだ本人も爆死。物理的に二度と俺達を狙えないようになってるんだ。合理的だろう?」
「ひっ…?!」
「大丈夫大丈夫。要するに、俺達に危害を加えなかったら良いんだから」
そしてニコリと笑って、署名するかしないかの判断を迫る。
ちなみにサインしない場合は粛清リストに名前が載るだけだからと軽く脅しをかけておいた。
悪魔のようだと言われたけど、こっちは命が掛かってるんだししょうがない。
狙わなければいいだけの話なんだし、さっさとサインしてくれればいいのに。
こうして俺は無事にこちらでの安全な居場所を確保し、一連の問題は解決をしたのけど……。
「どうして兄上がいるのに私が王位に?!あり得ない!!兄上!一体どういうことなんですか!新手の嫌がらせですか?!」
思いがけず第二王子がごねて、バドと激しく言い合いになったのはまた別の話。
反抗期な弟君はバドに時折『次期王に相応しくない』だとか色々嫌味を言っていたらしいんだけど、お兄ちゃんに構って欲しくてそんなことを言っているなんてバドは全く考えてもいなかったから、『お前が自信満々に自分の方が王に向いてると言っていたんだろう?自分の言葉に責任を持て』と厳しく言い放ち、涙目で睨まれていた。
そんな弟君の姿に苛立ちを募らせて辛辣な言葉を口にするバドと、それに反発して言い返す弟君という図式ができあがり、ちょっとした修羅場に発展してしまった。
最終的に俺が間に入ってバドが補佐をするということで折り合いをつけたものの、大丈夫かなと思わなくはない。
何とか少しずつ二人の間を取り持っていってやりたいなと思う俺だった。
***
【Side.リセル】
ルルナス王子が異世界までやってきて、帰還魔法を完成させたと教えてくれた。
これは召喚されてきた者達にとって何よりの朗報だった。
忘れられていなかった。
見捨てられていなかった。
それは皆にとっての何よりの希望だった。
そして今日、運命の日はやってきた。
長くここに居た者達の方がより郷愁の念は強かっただろう。
たった二年にも満たない自分でもこんなにも帰れることが嬉しいのだから。
光り輝く魔法陣。
そこから溢れ出す光に身を任せ、気づけば故郷でもある地へと戻ってきていた。
懐かしい親友の顔。見知った人達。
それが夢ではないと、現実なのだと知らしめてくる。
「リセル!!」
泣きながら抱き着いてきたのは親友のヴァーリア。
「良かった!良かった!」
グスグスと泣くヴァーリアにつられ、自分の目からもまた涙が零れ落ちる。
会いたかった。
もう会えないと思っていた。
なのにこんな風に再会することができた。
それが何よりも嬉しい。
そしてそれは自分達だけではなく、あちこちで似たような光景が広がっている。
皆の喜びの嗚咽が四方八方から聞こえてくる。
これもすべて帰還魔法を作ってくれたルルナス王子のお陰だった。
改めて彼には感謝の言葉を述べたい。
そう思い、落ち着いた頃合いでキョロキョロと彼の姿を探したが、何故か彼の姿がどこにも見られない。
見れば他にも彼に礼を伝えようとしている人達の姿がちらほら見える。
なのに本人がどこにもいなかった。
「…………ルルナス王子は?」
だから思わずポロリとそう言葉を口にしたのだけど、帰ってきた答えはあり得ないものだった。
「ルルナスは後始末をしてから遅れて戻ってくるそうよ。なんでも脅してくるんですって。『王だけは何が何でも絶対に退位に持ち込んでくる』って息巻いてたわよ」
どうやら二度と召喚魔法を行使できないようにした上で、王を退位に追いやりに残ったということらしい。
「大丈夫かしら?」
流石に心配になってしまう。
一人であそこに残ってそんなことをしようとするなんて…。
「なんて崇高な方なんでしょう?立派になったのね」
「え?!リセル。待って!ルルナスはただの魔法好きだって知っているわよね?!」
今回は魔素狙いに違いないわよとヴァーリアは言うけれど、とてもそんな風には思えない。
何しろある意味恩人でもあるのだから。
「そ、それよりお兄様もリセルのことを心配していたのよ?無事な姿を見せてあげてちょうだい」
そして何故か王太子でもあるエーデルト王子へと引き合わされて、あれよあれよという間にデートに出掛けることになった。
「いい?ルルナスはまだまだ子供なの。結婚するなら絶対に年上の男性の方がお勧めよ!」
ヴァーリアは何故かルルナス王子のことを『あの天然人たらし!!』と言っていたけれど、弟大好きの筆頭は貴女でしょうと言ってやりたい。
きっと私をエーデルト王子とデートさせようと思い立ったのも、可愛い弟に女性を近づけたくないからに違いない。
大好きな弟にまだまだ結婚は早いと息巻く可愛らしい親友に私はクスリと微笑んだ。
望まぬ場所へと無理やり連れてこられ、二度と国には帰れないと言われ絶望に突き落とされ、泣く泣く生活のために働き暮らしていた場所に別れを告げる、念願の日。
集まった者達の表情は皆明るくて、生き生きと輝いて見えた。
向こうではそろそろ帰還魔法を行う為の準備がすべて整った頃だろう。
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それなら俺に万が一のことがあっても助けられそうだと、なんとか了承してもらえた。
本当にバドは心配性だ。
そして今日、無事に帰還魔法が発動された。
誰一人取り残された者はいない。
問題なく全員が国に帰れた様子を見て、俺はホッと安堵の息を吐く。
自分が作った魔法が役に立って本当に良かったと思えた瞬間だった。
召喚魔法が記された類の本も全部回収して処分したし、今この国で異世界に干渉できる者は俺しかいない。
(さあ、交渉の時間だ)
王はなかなか高度な魔法を使おうとしてきたが、これだけ魔素が豊富ならその発動途中の魔法に干渉して解除するのも簡単だった。
ついでにこれ以上の抵抗ができないよう、その場の者達の動きを止めるべく重力の魔法を使う。
こういう時、何気にグラビティの魔法は使い勝手がいい。
ちなみに当然だが範囲魔法なのでバドにもかかってしまってるけど、かける前にバドにだけ負荷軽減の魔法をかけておいたからある程度は相殺されているはず。
他の者達と違って動くことくらいはできるだろう。
そして俺はその場で王と交渉し、民の前で退位を誓わせた。
「……わかった。私は責任を取り退位し、王位をビージーへと譲り、バドには大公の位を与えよう」
これで後でなかったことにはできないはずだ。
万事丸く収まる。
そう思いながら俺はにこやかに魔法を解除した。
その後城へと戻り、王が大臣達を集めて経緯を説明する場を設けた。
異世界から召喚された者達はもういないこと。
その責任を取り退位するということ。
後継は第二王子のビージーに譲り、第一王子であるバドには大公として俺と共に国を盛り立てていってもらうことになったことなどだ。
当然その場は騒然となったが、召喚魔法で新たに召喚することは不可能であることを俺が述べ、俺やバドに危害を加えてきた場合はあちらの世界へ転居するということを口にしたら全員が口を閉ざした。
ここで俺にまでいなくなられては困ると言ったところか。
そして俺は不備の一切ない完璧な魔法契約書を作成し、その場で全員に署名をさせた。
これで俺とバドの身の安全は確実に確保されたと言っても過言ではない。
「ルルナス王子。ちなみにこの魔法契約を反故にした場合、どうなるのでしょう?」
サイン前にそう尋ねてきた大臣がいたけど、本当にちゃんと目を通したのかと言いたい。
「それはここに書いてあるだろう?爆散するんだよ。全部」
「…………爆散とは?」
「関連する屋敷は全部吹っ飛んで、犯人だけじゃなく企んだ本人も爆死。物理的に二度と俺達を狙えないようになってるんだ。合理的だろう?」
「ひっ…?!」
「大丈夫大丈夫。要するに、俺達に危害を加えなかったら良いんだから」
そしてニコリと笑って、署名するかしないかの判断を迫る。
ちなみにサインしない場合は粛清リストに名前が載るだけだからと軽く脅しをかけておいた。
悪魔のようだと言われたけど、こっちは命が掛かってるんだししょうがない。
狙わなければいいだけの話なんだし、さっさとサインしてくれればいいのに。
こうして俺は無事にこちらでの安全な居場所を確保し、一連の問題は解決をしたのけど……。
「どうして兄上がいるのに私が王位に?!あり得ない!!兄上!一体どういうことなんですか!新手の嫌がらせですか?!」
思いがけず第二王子がごねて、バドと激しく言い合いになったのはまた別の話。
反抗期な弟君はバドに時折『次期王に相応しくない』だとか色々嫌味を言っていたらしいんだけど、お兄ちゃんに構って欲しくてそんなことを言っているなんてバドは全く考えてもいなかったから、『お前が自信満々に自分の方が王に向いてると言っていたんだろう?自分の言葉に責任を持て』と厳しく言い放ち、涙目で睨まれていた。
そんな弟君の姿に苛立ちを募らせて辛辣な言葉を口にするバドと、それに反発して言い返す弟君という図式ができあがり、ちょっとした修羅場に発展してしまった。
最終的に俺が間に入ってバドが補佐をするということで折り合いをつけたものの、大丈夫かなと思わなくはない。
何とか少しずつ二人の間を取り持っていってやりたいなと思う俺だった。
***
【Side.リセル】
ルルナス王子が異世界までやってきて、帰還魔法を完成させたと教えてくれた。
これは召喚されてきた者達にとって何よりの朗報だった。
忘れられていなかった。
見捨てられていなかった。
それは皆にとっての何よりの希望だった。
そして今日、運命の日はやってきた。
長くここに居た者達の方がより郷愁の念は強かっただろう。
たった二年にも満たない自分でもこんなにも帰れることが嬉しいのだから。
光り輝く魔法陣。
そこから溢れ出す光に身を任せ、気づけば故郷でもある地へと戻ってきていた。
懐かしい親友の顔。見知った人達。
それが夢ではないと、現実なのだと知らしめてくる。
「リセル!!」
泣きながら抱き着いてきたのは親友のヴァーリア。
「良かった!良かった!」
グスグスと泣くヴァーリアにつられ、自分の目からもまた涙が零れ落ちる。
会いたかった。
もう会えないと思っていた。
なのにこんな風に再会することができた。
それが何よりも嬉しい。
そしてそれは自分達だけではなく、あちこちで似たような光景が広がっている。
皆の喜びの嗚咽が四方八方から聞こえてくる。
これもすべて帰還魔法を作ってくれたルルナス王子のお陰だった。
改めて彼には感謝の言葉を述べたい。
そう思い、落ち着いた頃合いでキョロキョロと彼の姿を探したが、何故か彼の姿がどこにも見られない。
見れば他にも彼に礼を伝えようとしている人達の姿がちらほら見える。
なのに本人がどこにもいなかった。
「…………ルルナス王子は?」
だから思わずポロリとそう言葉を口にしたのだけど、帰ってきた答えはあり得ないものだった。
「ルルナスは後始末をしてから遅れて戻ってくるそうよ。なんでも脅してくるんですって。『王だけは何が何でも絶対に退位に持ち込んでくる』って息巻いてたわよ」
どうやら二度と召喚魔法を行使できないようにした上で、王を退位に追いやりに残ったということらしい。
「大丈夫かしら?」
流石に心配になってしまう。
一人であそこに残ってそんなことをしようとするなんて…。
「なんて崇高な方なんでしょう?立派になったのね」
「え?!リセル。待って!ルルナスはただの魔法好きだって知っているわよね?!」
今回は魔素狙いに違いないわよとヴァーリアは言うけれど、とてもそんな風には思えない。
何しろある意味恩人でもあるのだから。
「そ、それよりお兄様もリセルのことを心配していたのよ?無事な姿を見せてあげてちょうだい」
そして何故か王太子でもあるエーデルト王子へと引き合わされて、あれよあれよという間にデートに出掛けることになった。
「いい?ルルナスはまだまだ子供なの。結婚するなら絶対に年上の男性の方がお勧めよ!」
ヴァーリアは何故かルルナス王子のことを『あの天然人たらし!!』と言っていたけれど、弟大好きの筆頭は貴女でしょうと言ってやりたい。
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