勇者として生きる道の上で(R-18)

ちゃめしごと

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第一章 島からの旅立ち

第四話 かみさまえっち

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☆神様視点

 アルの事は勇者に選んだから知っていたけれど、ここまで可愛く育つとは予想外だった。

 私が与えた『精と生の呪い』が何故か今、発動してしまっている。

 アルは顔も小さい、少女の様な愛らしい瞳と、少年らしい元気なぷにぷにする頬、透き通る様で確かな存在感を持っている銀色の髪、目元に溜まった涙で潤みを見せる紅い瞳、全てが可愛い。
 胸元、ストライプのパジャマの胸元を両手で握り締め、不安と興奮を必死に抑えようとしているアルの姿は…正直、一生見ていたいと思うほどに可愛い。

 辛そうなその姿に、私は思わずアルを抱きしめた。

 一瞬、身体を大きく跳ねさせたアルだったけれど、すぐに力を抜いてこちらを見上げながら身体を預けてくれた。
 小さく開かれた口元、粘液質な唾液がアルの小さな口から少し垂れている。
 潤んだ瞳で上目使いで見られると、流石に私の理性も爆発しそうになる。

「かみ…さまぁ」

 深い吐息と共に吐き出されたその言葉は、これまで飲んだどんな紅茶よりも深い味わいと、甘い香りを運んできた。
 脳髄を痺れさせる響き、ただ機械的に神様と呼ばれるのとは別、こちらを縋り、頼り、懇願する響きを持っていた。

『これは、役得…』

 ただ見つめられ、ただ君臨する座を呼ばれたに過ぎない、しかし、ただそれだけの事が、こうも心を昂らせ、こうも身体を震わせる。
 自らふくよかだと自覚している胸に彼を抱き、私は走る甘い痺れを楽しんだ。

 そこでふと、腹部に熱い物が当たっている事に気が付いた。
 硬く、熱く、そして雄々しいそれは私が本来住まう天を目指すかのように屹立していた。

「うぅ…んっ!」

 私がアルの身体を離し、その物を見ようとする動作の過程にアルの声が差し込まれる。
 艶やかな唇を一文字にして、声を漏らす事を耐えようとしている。

『つらい、ですか…?』

 その、熱く、脈動する物へと触れる。
 白く、長い指先、神の物であるそれは生み出す事も、滅ぼす事も簡単に成し遂げる万能の指だ。

 それが、人の持つ穢れを放つ部分へと触れる。

「んんっ!んんぅ~!」

 パジャマの薄手の生地の上からでこそあるものの、触れた事実は変わらない。
 そして触れた事でアルのソレは、びくんと跳ね、アルは顔を私から隠した。

 思わず口から息が漏れる。
 その、目の前に広がる甘美な光景を確と眼に収めたくて、掛かる髪を手で後ろへ退ける。

「だめぇ…」

 アルの口から漏れた言葉に、違和感を感じた。
 否定をする言葉であるはずなのに、それは何か期待を孕んでいた。
 
 駄目だというのならば彼は何故、守る為に使うべき腕を恥部では無く顔を隠す為に使っているのか。
 触れた指先で感じる熱が、その答えを物語っていた。

 熱を感じた指先を、一度離してアルの胸部へと持っていく。
 ソレから指が離れた瞬間にアルは「あ…」と、後悔を含んだ声を出した。

 胸部に触れ、一本の指先から段々と触れる本数を増やしていき、掌全体で胸部に触れる。
 心臓の音を掌越しに感じようと、触れたまま胸部をスライドした所で何かが引っ掛かった。

「んぁ…」

 思わず笑みを浮かべてしまい、その引っ掛かりを確認するべく両の手でアルのパジャマの前のボタンを外しに掛かる。
 ボタンを外す度に、段々とアルの肌が外気に触れていく。

 その僅かな変化が、敏感になった今のアルには充分に何かを感じさせるのだろう。

『それとも』

 前の部分が完全に開かれたパジャマ、アルの身体は無駄な肉の付いていない、それでいて程良く鍛えられながらも少年の柔らかさを失っていない奇跡の様な肉体だった。
 桃色の小さな果実が膨らみ、その存在を主張している。

 主張されているのならば、構わねばいけない、私はその桃色の果実に、指先を触れさせた。

「あ、にゃ…」

 そのまま、指先で弄ぶ。
 ゆっくりとゆっくりと、焦ることなく周辺を触る。
 
 私にとっては焦ることなく、だけれどもアルにとっては焦れったく、とてももどかしいだろう。
 
「あっ…ん、ゃ…」

 身体をびくびくと反応させ、その度に私のお腹に陰部が擦れる。
 パジャマに収められているはずのソレはパジャマのズボンの股間部分を濡らしていた。

 『気持ちいいの?』

 指先を乳首へと触れさせて、くるんと一周させて最後に軽く弾く。
 その刺激に反応したのか、はたまた言葉に反応したのか、アルは一際大きくびくんと跳ねると、顔を隠していた腕を自分の頭の上へ持って行き、涙に濡れた瞳で私を見つめた。

 見れば、頬は上気し朱みを帯びている。
 
触れている乳首を軽く押すと、びくんと跳ねた後に後ろにあるベッドに倒れ込んだ。
腕は頭の上に、パジャマの前は開かれており、涙で潤んだ瞳と薄く開いた口が年齢に似つかわしくない色気を醸し出す。

「…かみ、さま?」

 呼ばれて笑顔になる私に、アルは荒い息を整えながら問い掛ける。

「なんですか、これ…んっ…ぼく、どうしちゃったの?」

 今の状況を恥じているのか、自分の無知を恥じているのか、アルは顔をあらぬ方向へ向けて質問を投げかけた。

 私は神、求められる存在であり与える存在、故に質問には答える義務がある。

『あなたは今、気持ちよくなってるのですよ』
「気持ち、よく…?」
『身体がぞわぞわするのでしょう?内側から燃える様な何かが湧きあがってくるのでしょう?それはあなたが快楽を、気持ちよさを感じているからです』
「ぞわぞわ…うん、する…その、それに」

 アルが言わんとしている事を察した私は、彼の下腹部、正確には陰部へと手を伸ばした。
 軽く掌で先端を包むように触れてあげると、彼は甘い声を上げて私を見上げた。

『ここが、大きくなってしまったのでしょう?』
「…うん」

 弱々しく頷くアルの姿に胸を刺激され、思わず掌を被せる様な形から握る形に変えてしまった。

「ひゃぁ!」

 ベッドに膝を乗せ、上体を倒してアルの耳元へと口を持っていく。
 アルの陰部を触っているのとは別のもう一方の手で彼の両腕を頭の上で拘束する。

「かみ…さま…?」
『ふふふ』

 思わず口から漏れ出た笑いは嘲笑では無い、嬉しさから出た物だ。
 私の行動一つ一つがアルに影響を与える。

『どう、して欲しい?』

 耳元で囁いた私の言葉に、アルの陰部がぴくりと手の中で反応したのを感じた。

 今のアルは、自分でこの湧き上がる欲求を処理できることを知らない。
 さらには、ここまでの気持ちよさを私から与えられることに受け身になっていた。
 望むにしろ望まぬにしろ、その気持ちよさ、私から与えられる快楽を当然の物として受け入れていた。

 そこで突然、その気持ちよさを与えてくれる相手から『どうしてほしいか』そう聞かれた。
 混乱している事は間違いなく、実際、眼を泳がせながらも時折腰を上下に動かして自らの陰部を私の手に擦りつけている。

 私が望む答えは一つ、気持ち良くして欲しい、だ。
 それをアルに言って貰いたい、その為に、私はアルが陰部を擦りつけて来ている手を離した。

「あ…」

 寂しげな声を漏らすアルに対して罪悪感が湧く。
 
『答えて』

 同時に、それ以上の制圧感が私を満たす。
 少年を思いのままにしているという制圧感、まだ何も知らぬ勇者という存在、それを思いのままにするのは神である私、本来であれば多くの人から崇め奉られる神が、勇者という希望を制圧するという快感。

 だけど、帰ってきた答えは私の想像を遥かに凌駕するものでした。


「その…ぼくは、いっぱい気持ち良かったから、かみさまも一緒に、気持ち良く…なろう?」


 その一言に、私の中に在った制圧感が全て打ち砕かれた。
 愛したい、その思いだけが強くなり、気が付けばアルに馬乗りになっていた。

 もう、私の秘所は少し動くだけで水音を響かせるほどに濡れている。
 彼の言葉が鼓膜を震わせる度に、彼の肌に触れる度に、彼の瞳と視線が交錯する度に、私の内、秘所の奥にある子宮へと快楽の甘い痺れが走る。

 膝立ちでアルを見下ろして、はしたないと分かっていながらも自らの秘所を二本の指を使用して広げて見せる。

『アル、これからあなたのモノをここに入れます』

 肉々しい音を立てて広げられた私の秘所に、アルの視線が定められる。
 
「気持ち…良いの?」
『えぇ、天上の蜜を啜った際に感じる多幸感、その片鱗だけでも味わえるでしょう』
「そうじゃなくて…」
『?』

「神様も、気持ち、良いの?」

 あてがい調整することも無くその身を降下。
 勢い良く私の中に押し入ってきたアルの陰部が激しい震えを伴いながら瞬く間に射精した。

「あっ、あっ、あぁあぁあぁぁあああ!!?」

 驚きに叫ぶアルを見て、私は我に返りました。
 あまりにも愛しい想いが強くなり、思わず衝動に身を任せてしまった。
 我に返りながらも、私の中で依然として放出される精が段々と快楽の波を荒立てて行く。

「うっ、にゃ、んぅ…ふぁ」

 言葉が喋れない程に混乱しているアルの姿が、汗が伝う肌が、広げたまま甘い香りを放つ口が、全てが愛しい。
 そんな状態になりながらも、私を見つめる瞳を逸らそうとはしない。

「おちん…ちんが、おかしい、よぉ…」

 眼は逸らさずに言葉にした卑猥さを感じさせる文字の並びに、私の腹部に熱が走る。
 性行為とも呼べない今の状況、そもそも、性行為を理解していないアルは射精の快感すら異常と捉えるだろう。

 故に出てきたその言葉、決してこちらを誘っているのでは無く、自分の理解が及ばない現状を語ったに過ぎない。
 しかし、その無知が、その幼さが、私の愛しさを加速させる。

『おかしく、なんてっ…ないですよ…』
「でもっ、でもぉ…」
『いん…おちんちんが、おおきくなって、気持ちい、のでしょう?』
「……うん、気持ちいのぉ!おちんちんっ、気持ちくなってるのぉ!」

 その正直な叫びに、思わず舌舐めずりをして嬉しさから小さく笑みが零れた。
 秘所と陰部が擦り合う事で奏でられる淫美な音、その音の間隔が段々と短くなる。

『アルっアルっ、きもち、いいっ、ですか?』

 こちらの性感も高まってきている。
 鼻から漏れる息が呼吸を乱し、自分の意思とは関係なく嬌声が漏れる。

「うゅ…かみ、さまぁ…気持ち、いいよぉ…」
『アルっ、アルっ、口付けを…!』

 前のめりに倒れ込み、アルの上体を背に手を回して近づけて唇同士を合わせる。
 男性とは思えない甘い唇、漏れる息が鼻に掛かり、さらなる興奮を覚えさせる。

「んっ…ちゅ、はっ…んぁ…」
『ちゅ…ん、んっ…ちゅ…ずずっ…ちゅ』

 舌を口内に侵入させて、驚くアルの舌を捕らえて吸いつく様にして貪る。
 それに応えるかの様に、アルの身体はぴくぴくと反応し、手持無沙汰にしていた両手が縋るかの様に私の背中へと回された。

「かみさまぁ…かみさまぁ…」
 頑張って自分から気持ち良くなろうと腰を振るアルが可愛くて、私はアルを胸に抱いてその動きに合わせて腰を振った。
 
『あぁっ…いい、ですよ…アルっ…もっとくださいっ…あなたを感じさせてっ…』
「だめっ…ま、またっ…でちゃ、でちゃうよ…」

 言葉とは裏腹に勢いを増すアル、自分の意思と肉体が正反対の行動を取っていることに気が付いているのだろうか。
 膣の内側を擦られ、膣壁が嬉しさの悲鳴を上げて奥から愛液が分泌される。
 少し力を入れれば、自らのヒダがアルのおちんちんを迎え入れて四方からキスをする。

『アルっ…出すのですか?私の膣内にっ、あなたのっ、精を…』
「でちゃ…うぁ、がまん、できないよぉ…」

 止まらないピストンが少しずつ速さだけでなく激しさも増してきたことから、アルの限界が近いことを知る。
 自分が彼を絶頂へと導いているという実感が、私の性感までも高みへと引き上げる。

 決して大きくは無いアルのおちんちんが、私の奥をコツコツと突いてくる。

『あっ…あぁっ…んっ、あっ…アルっ、アルぅ…!』
「かみ、さまぁっ…でぅ…でぅの…でるぅっ!」

 ―――ッ!

 あぁ、来てる!
 膣内に、出てる!

 アルの、精子が膣内に!
 私の内側に、染み込んで行く!

 背筋を走る甘い痺れが脳へと達し、私自らも絶頂へと登らせる。

「あっ、あぁっ!あぁああぁああぁああ!!」
『んっ…あっ!あぁ、んんっ…んんん!!』

 意図せずに溢れ出た嬌声に、隠しようも無い快楽の暴流、それらを引き起こしたのがアルの射精であると言う嬉しさ。
 私としても幾千年ぶりの性行為に、充足感を覚えていた。

 くたっとしたアルが私の肩にもたれ掛かってくる。
 互いに熱を帯びた身体が心地いい。

「んにゃ…ふぅ…」

 そんな吐息交じりの声が、耳から入ってきた。
 そして同時に、アルの身体が光り輝き、私の本来の目的が達成された。

 …途中から、本来の目的とアルを啼かせる事が逆転していた気もしますが、気のせいでしょう。
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