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エピローグ
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頭を抱え込んで大きな、それはもう大きなため息を吐く。
新しく書こうとしている小説の案が全然頭に浮かんでこないのだ。
そうやって頭を悩ませていると、誰かが1階からドタバタと2階に駆け上がる音が聞こえてきた。
そしてその足音は僕の仕事部屋の前で止まると――次の瞬間、バンッ! とドアが凄い勢いで開かれ、娘の灯が部屋に飛び込んできた。
「見て見て見てー! お母さんのスマホのメモ欄に[ラブレター]ってファイルがあったの! 気になって読んでみたらびっくり仰天! これってさ、お父さんが書いた小説でしょ?」
灯は興奮気味にそう言って、妻のスマホを僕に見せつける。
その画面に表示されていたのは、僕が18歳の時に書いた『僕と君』だった。
よくもまあこんな古いものを……ていうか懐かしいな。これを書いてからもう数十年も経つのか……じゃなくて。
「勝手に母さんのスマホ見たら駄目だろ」
「ちゃーんと母さんには許可取ってまーす。物を勝手に購入したりゲームに課金したりする以外は何してもいいって。ていうか、話を逸さないでよ。これって父さんが書いた小説なんでしょ?」
「それは……まぁ、そうだけど……」
「これって途中まではちゃんと話が繋がっているのに、どうして最後の方は似たような内容の小説が続いてるの? この『僕と君』とその前の話の『菜の花と紫陽花』との間に絶対なにか一悶着あったでしょ! それに『僕と君』のあと、お父さんたちはどうなったの? 私、結末が知りたい!」
「そりゃあ……こうして灯が産まれてるってことはそういうことだよ。お父さんとお母さんは『僕と君』のあとに付き合い、今に至ります。以上」
「そうじゃなくて! 私は書かれていない部分が読みたいの! お父さんとお母さんがどうやって結ばれたのか詳しく知りたい!」
「えぇ……親のなり初めなんか普通は聞きたくないと思うんだけどなぁ……」
「普通かどうかなんて関係ない! 私が知りたいのっ! 続きを書いてくれなきゃヤダヤダヤダヤダ! 読みたい読みたい読みたーいっ!」
中学生にもなって床を転げ回りながら駄々をこねる娘を前に、僕はため息を吐いて痛む頭を押さえる。
灯の意志を尊重して育てた結果……容姿も性格も妻に似てしまった。
容姿は可愛い妻に似て良かったと思うが、性格はもう少しだけでいいから落ち着いていてほしかった。
灯と一緒にいる時間は外仕事が多い妻よりも家仕事が多い僕の方が断然長かったにも関わらず……遺伝子というのは全くもって恐ろしい。
「なに騒いでるのー?」
あまりにも存在感のある娘を相手にしていたからか、妻がそう声を発してやっと僕は部屋に入ってきていた妻――旭さんに気付いた。
旭さんは、我儘を言ってお父さんを困らせる娘、という僕たちの日常ではよくある光景を微笑ましいものを見るような顔で見つめていた。
「灯が旭さんのスマホから僕が高校生の時に書いた小説を見つけてきて、僕たちのなり初めを詳しく知りたいから書いてほしいって駄々をこねて聞かないんだよ」
「ああ、そういうことね。書いてあげたらいいじゃん」
てっきり僕の味方をしてくれると思っていた旭さんのまさかの裏切りに、僕は「へ?」と間の抜けた声が出た。
「いやいや……僕は仕事で書かなきゃいけない方もあるし、他の小説を書いている時間なんて……」
「1年間もニートやってて何言ってんの。新作も全然書けていないみたいだし、今は暇なんでしょ?」
「ひ、暇では無いし、新作も……うん、ぼちぼちって感じだし……あと、書いてない期間をニート呼ばわりをされるのはちょっと違うかなぁというかなんというか……」
旭さんに痛いところを突かれ、僕はしどろもどろになる。
僕は一応プロの作家にはなれたものの、未だに鳴かず飛ばず……。
そんな僕とは違って旭さんはフリーランスのカメラマンとして年がら年中仕事を頑張っている。
人物だろうと風景だろうとなんでも来いのスタンスでありながら、撮る写真はどれも人を魅了させる旭さんは今や、結婚式、企業広報、風景雑誌等々、どの業界にも引っ張りだこだ。
高校生の時に再発した癌を治療してから、その後も2度癌が再発したにも関わらず、懸命な闘病の末に今では完治しているし……僕の妻は本当に凄い人だと思う。
……まぁ、だからと言って、僕が小説を書くかどうかとは別の話だけど。
「とにかく、書かないったら書かない」
「そんなこと言わずにさ、書いてあげたら? 高校生の時みたいに実際にあったことを書くことによって、またバリバリ小説が書けるようになるかもしれないよ? それに私も夕くんがあの時にどれだけ私のことを想ってくれていたのかを知りたいし。あっ……さては、もう書けないほど高校時代の記憶が薄れているとか?」
「そんなことないよ。旭さんと一緒に過ごしたあの高校時代は色褪せることのない大切な思い出だ。でも……当時の気持ちを今さら書くのはなんだか恥ずかしくて……」
「……あーあっ。昔は好きとか愛してるとか、ちゃんと言ってくれていたのに、最近は全然言ってくれなくなっちゃったなー」
菜花さんのその言葉に、僕の喉の奥から「うっ」と呻き声みたいなものが出るだけ出て、それ以上は何も言えなかった。
「灯? 私に対してお父さん冷たくなったよね? もう私のこと好きじゃなくなっちゃったのかな?」
「流石のお母さんも歳をとって少し老けたし、未だに女として見てもらおうとしているところがお父さんには重いのかも」
「灯、お母さんとよ~く話しよっか?」
「ひえぇ……」
お母さんにいらないことを言って怒られ怯える娘、というこれもまた僕たちの日常ではよくある光景を視界の端で捉えつつ、僕はこっそりと仕事部屋からの脱出を試みる。
しかし、あと一歩で部屋から出られるというところで旭さんから「夕くん?」と呼び止められ、僕は恐る恐る後ろを振り返った。
そこには満面の笑みをこちらに向ける菜花さんがいたが……なんでだろう? とてつもない恐怖を感じる。
「私、重くないよね? 夕くんは私のこと愛してるよね?」
「も、もちろん!」
「じゃあ、どうして言ってくれなくなったの?」
「それは……長年連れ添ってきた僕と旭さんの関係だし、この想いは言わなくても伝わっているだろうから、言わなくたって……」
「ダメだよ夕くん。それは甘えです。ちゃんと言葉にして伝えてくれないと、伝わらないことなんて沢山あるんだよ? ねっ、灯?」
「そ、そうだそうだー!」
怒りの矛先が再び自分に向けられないように、灯は全力で旭さんに賛同する。
分かってはいたが、どうやらこの場には僕の味方は1人もいないみたいだ。
マズイな……この流れは非常にマズイ……。
何度も身に覚えのある状況に焦りを感じていると、旭さんは僕のことをじっと見つめ、そして口を開いた。
「だからさ――」
そう言いながら旭さんは意地悪な顔で笑う。
それは高校生の時によく見た、懐かしい表情だった。
……あぁ、そうか。僕はとんだ勘違いをしてたんだ。
大人になってから旭さんは落ち着いたとは思っていたけど……何歳になろうとやっぱりあの頃から彼女は何も変わらない。
旭さんは旭さんのままだった。
「もう1度私のために書いてよ。日本で1番長いラブレターを」
あれからも僕たちは言い争い、最終的には僕が折れてこの小説を書くはめになった。
だけど、灯と旭さんにこれを読まれるのが恥ずかしいことに変わりは無いので、ネットに投稿するから勝手に見つけ出して読んでもらうという形で2人には(無理矢理)納得してもらった。
まず僕はプロローグを書き、18歳の時に書いた10本の小説の加筆と修正を行い、そして次に数十年も前のことを思い出しながら、さらに6本の小説を書いたが……これがまた骨の折れる作業だった。
……まぁ、そんな文句めいたことをボヤきながらも、このエピローグを書くまでに計186838文字を書いたところを見るに、結局は僕もこの小説を楽しみながら書いていたみたいだ。
現在進行形で書いているこのエピローグも、もう終わりが見えるところまできている。
この小説が終わってしまうことに少しだけ寂しさを感じつつ――僕はふとあることが頭を過り文字を打つ手を止めた。
このエピローグが書き終われば、あとはこの小説の題名を付けて完成だけど……その題名を何と付けよう?
僕は顎に手を添えて考え込む。――そして程なくして、良い題名が頭に浮かんだ。
旭さんが僕に言っていたある言葉。それを僕は題名に使うことにした。
僕は一行開けて、考えついた題名をさっそく打ち込む。どうせ読まれることになるのなら、またこの小説が君の心に届くように、そう願いを込めて。
『きっと日本で1番長いラブレターを君に送る』――完
新しく書こうとしている小説の案が全然頭に浮かんでこないのだ。
そうやって頭を悩ませていると、誰かが1階からドタバタと2階に駆け上がる音が聞こえてきた。
そしてその足音は僕の仕事部屋の前で止まると――次の瞬間、バンッ! とドアが凄い勢いで開かれ、娘の灯が部屋に飛び込んできた。
「見て見て見てー! お母さんのスマホのメモ欄に[ラブレター]ってファイルがあったの! 気になって読んでみたらびっくり仰天! これってさ、お父さんが書いた小説でしょ?」
灯は興奮気味にそう言って、妻のスマホを僕に見せつける。
その画面に表示されていたのは、僕が18歳の時に書いた『僕と君』だった。
よくもまあこんな古いものを……ていうか懐かしいな。これを書いてからもう数十年も経つのか……じゃなくて。
「勝手に母さんのスマホ見たら駄目だろ」
「ちゃーんと母さんには許可取ってまーす。物を勝手に購入したりゲームに課金したりする以外は何してもいいって。ていうか、話を逸さないでよ。これって父さんが書いた小説なんでしょ?」
「それは……まぁ、そうだけど……」
「これって途中まではちゃんと話が繋がっているのに、どうして最後の方は似たような内容の小説が続いてるの? この『僕と君』とその前の話の『菜の花と紫陽花』との間に絶対なにか一悶着あったでしょ! それに『僕と君』のあと、お父さんたちはどうなったの? 私、結末が知りたい!」
「そりゃあ……こうして灯が産まれてるってことはそういうことだよ。お父さんとお母さんは『僕と君』のあとに付き合い、今に至ります。以上」
「そうじゃなくて! 私は書かれていない部分が読みたいの! お父さんとお母さんがどうやって結ばれたのか詳しく知りたい!」
「えぇ……親のなり初めなんか普通は聞きたくないと思うんだけどなぁ……」
「普通かどうかなんて関係ない! 私が知りたいのっ! 続きを書いてくれなきゃヤダヤダヤダヤダ! 読みたい読みたい読みたーいっ!」
中学生にもなって床を転げ回りながら駄々をこねる娘を前に、僕はため息を吐いて痛む頭を押さえる。
灯の意志を尊重して育てた結果……容姿も性格も妻に似てしまった。
容姿は可愛い妻に似て良かったと思うが、性格はもう少しだけでいいから落ち着いていてほしかった。
灯と一緒にいる時間は外仕事が多い妻よりも家仕事が多い僕の方が断然長かったにも関わらず……遺伝子というのは全くもって恐ろしい。
「なに騒いでるのー?」
あまりにも存在感のある娘を相手にしていたからか、妻がそう声を発してやっと僕は部屋に入ってきていた妻――旭さんに気付いた。
旭さんは、我儘を言ってお父さんを困らせる娘、という僕たちの日常ではよくある光景を微笑ましいものを見るような顔で見つめていた。
「灯が旭さんのスマホから僕が高校生の時に書いた小説を見つけてきて、僕たちのなり初めを詳しく知りたいから書いてほしいって駄々をこねて聞かないんだよ」
「ああ、そういうことね。書いてあげたらいいじゃん」
てっきり僕の味方をしてくれると思っていた旭さんのまさかの裏切りに、僕は「へ?」と間の抜けた声が出た。
「いやいや……僕は仕事で書かなきゃいけない方もあるし、他の小説を書いている時間なんて……」
「1年間もニートやってて何言ってんの。新作も全然書けていないみたいだし、今は暇なんでしょ?」
「ひ、暇では無いし、新作も……うん、ぼちぼちって感じだし……あと、書いてない期間をニート呼ばわりをされるのはちょっと違うかなぁというかなんというか……」
旭さんに痛いところを突かれ、僕はしどろもどろになる。
僕は一応プロの作家にはなれたものの、未だに鳴かず飛ばず……。
そんな僕とは違って旭さんはフリーランスのカメラマンとして年がら年中仕事を頑張っている。
人物だろうと風景だろうとなんでも来いのスタンスでありながら、撮る写真はどれも人を魅了させる旭さんは今や、結婚式、企業広報、風景雑誌等々、どの業界にも引っ張りだこだ。
高校生の時に再発した癌を治療してから、その後も2度癌が再発したにも関わらず、懸命な闘病の末に今では完治しているし……僕の妻は本当に凄い人だと思う。
……まぁ、だからと言って、僕が小説を書くかどうかとは別の話だけど。
「とにかく、書かないったら書かない」
「そんなこと言わずにさ、書いてあげたら? 高校生の時みたいに実際にあったことを書くことによって、またバリバリ小説が書けるようになるかもしれないよ? それに私も夕くんがあの時にどれだけ私のことを想ってくれていたのかを知りたいし。あっ……さては、もう書けないほど高校時代の記憶が薄れているとか?」
「そんなことないよ。旭さんと一緒に過ごしたあの高校時代は色褪せることのない大切な思い出だ。でも……当時の気持ちを今さら書くのはなんだか恥ずかしくて……」
「……あーあっ。昔は好きとか愛してるとか、ちゃんと言ってくれていたのに、最近は全然言ってくれなくなっちゃったなー」
菜花さんのその言葉に、僕の喉の奥から「うっ」と呻き声みたいなものが出るだけ出て、それ以上は何も言えなかった。
「灯? 私に対してお父さん冷たくなったよね? もう私のこと好きじゃなくなっちゃったのかな?」
「流石のお母さんも歳をとって少し老けたし、未だに女として見てもらおうとしているところがお父さんには重いのかも」
「灯、お母さんとよ~く話しよっか?」
「ひえぇ……」
お母さんにいらないことを言って怒られ怯える娘、というこれもまた僕たちの日常ではよくある光景を視界の端で捉えつつ、僕はこっそりと仕事部屋からの脱出を試みる。
しかし、あと一歩で部屋から出られるというところで旭さんから「夕くん?」と呼び止められ、僕は恐る恐る後ろを振り返った。
そこには満面の笑みをこちらに向ける菜花さんがいたが……なんでだろう? とてつもない恐怖を感じる。
「私、重くないよね? 夕くんは私のこと愛してるよね?」
「も、もちろん!」
「じゃあ、どうして言ってくれなくなったの?」
「それは……長年連れ添ってきた僕と旭さんの関係だし、この想いは言わなくても伝わっているだろうから、言わなくたって……」
「ダメだよ夕くん。それは甘えです。ちゃんと言葉にして伝えてくれないと、伝わらないことなんて沢山あるんだよ? ねっ、灯?」
「そ、そうだそうだー!」
怒りの矛先が再び自分に向けられないように、灯は全力で旭さんに賛同する。
分かってはいたが、どうやらこの場には僕の味方は1人もいないみたいだ。
マズイな……この流れは非常にマズイ……。
何度も身に覚えのある状況に焦りを感じていると、旭さんは僕のことをじっと見つめ、そして口を開いた。
「だからさ――」
そう言いながら旭さんは意地悪な顔で笑う。
それは高校生の時によく見た、懐かしい表情だった。
……あぁ、そうか。僕はとんだ勘違いをしてたんだ。
大人になってから旭さんは落ち着いたとは思っていたけど……何歳になろうとやっぱりあの頃から彼女は何も変わらない。
旭さんは旭さんのままだった。
「もう1度私のために書いてよ。日本で1番長いラブレターを」
あれからも僕たちは言い争い、最終的には僕が折れてこの小説を書くはめになった。
だけど、灯と旭さんにこれを読まれるのが恥ずかしいことに変わりは無いので、ネットに投稿するから勝手に見つけ出して読んでもらうという形で2人には(無理矢理)納得してもらった。
まず僕はプロローグを書き、18歳の時に書いた10本の小説の加筆と修正を行い、そして次に数十年も前のことを思い出しながら、さらに6本の小説を書いたが……これがまた骨の折れる作業だった。
……まぁ、そんな文句めいたことをボヤきながらも、このエピローグを書くまでに計186838文字を書いたところを見るに、結局は僕もこの小説を楽しみながら書いていたみたいだ。
現在進行形で書いているこのエピローグも、もう終わりが見えるところまできている。
この小説が終わってしまうことに少しだけ寂しさを感じつつ――僕はふとあることが頭を過り文字を打つ手を止めた。
このエピローグが書き終われば、あとはこの小説の題名を付けて完成だけど……その題名を何と付けよう?
僕は顎に手を添えて考え込む。――そして程なくして、良い題名が頭に浮かんだ。
旭さんが僕に言っていたある言葉。それを僕は題名に使うことにした。
僕は一行開けて、考えついた題名をさっそく打ち込む。どうせ読まれることになるのなら、またこの小説が君の心に届くように、そう願いを込めて。
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