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四性 刹那君の正体
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「って、何で笑ってるの?」
え、この声ってさっきのドスの効いた声。まさか、刹那君だったの……。
「工口さんがどこまで俺のことを調べたかは知らないけど、俺は君をここで逃がすわけにはいかない」
「わ、私は何も知らない」
「何言ってるの? 俺のこと知っちゃったよね」
刹那君って二重人格なの? 僕から俺に変わったよね?
「そ、それは……」
「それに見ちゃったよね。さっきの……」
「な、何のことかな?」
「とぼけなくていい。ナイフ、見たよね?」
「それは見たけど、誰にも言うつもりはないよ?」
「当たり前だ。それに今、死ぬのだからそんなことはどうでもいい」
なんて言った? 私が死ぬ? つまり殺されるの?
そ、そんなの絶対に嫌。死んでも嫌。死んだら終わりだけど。
だって、もうあの可愛い声やそうちゃんに会えなくなるなんて、それだけは無理。
何をしてでもそれだけは阻止しなければ。
「ほ、ほら! おっぱい! いくらでも揉んでいいよ。だから、命だけは……」
私は黒のロングコートの下に着ていたシャツのボタンを外して、いつもは隠している胸を刹那君に見せる。
死ぬぐらいなら、私の体を無料で売るぐらいどうってことない。
刹那君も男だ。私の胸を見て興味を持たない訳がない。
「ほら、いくらでも揉んでやるよ。満足か?」
「い、いや……ンッ」
「それで俺に心臓を狙われている気分はどうだ?」
左手で胸を揉まれている間に、右手に持った拳銃で私の心臓を狙っていた。
そう、分かると思うが私の死はすぐそこまで来ている。
冷たい銃先が私の皮膚に当たっている。
そこから銃弾が出ると思うと、寒気がして鳥肌が立ち、喉に溜まった唾を呑み込んだ。
「わ、わ、わ、私を殺して何のメリットがあるの?」
「メリットなんかない。デメリットを無くすだけだ」
「でも、刹那君は私を殺して後々、後悔するよ?」
「良く喋る口だな。先に声を殺そうか?」
刹那君は私を押し、私の顎に拳銃を当てる。
これはまさに顎クイの銃バージョン――銃クイだ!
世界中の女達、羨ましいだろ。って殺されそうなんだけどね。
「何にニヤニヤしている?」
あ、銃クイのせいでつい頬が緩んじゃったみたいだ。
こ、こんな時に私は何してるの? 死ぬ気なの?
「い、いや、大胆だなーって」
「別に俺は女には興味はない。殺しと金があれば他に何もいらないからな」
「そ、そういうとね。それでいつ離してくれるの?」
「じゃあ、いつ殺してほしい?」
「本当に殺す気なのね。残念だよ。私を殺すと後悔するよ!」
「そんな言葉でどうにかなるとでも?」
チッ! 中々手強いな。面倒くさい。
全世界の男達、しつこいと嫌われるよ。覚えとけ!
「別に」
「そう。じゃあな」
殺される。全てがこれで終わる。そして地獄が始まる。
「バン!」
ん? ここは……地獄? 天国?
まぁ、普通に考えて地獄だろうな。次はここで魔性を使うとするか。
「おい、いつまで目を瞑っている気だ」
「え?」
「残念だけど、俺は君を殺せない。上の命令があるからな」
「は? 私のおっぱい揉んでおいて何言ってるの?」
「そんな脂肪の塊を揉まれて何言ってる?」
「本当に殺しと金しか興味ないんだね」
「もちろん。じゃあ、そろそろ行くぞ?」
「どこに?」
「来たら分かる」
そう言って刹那君は私を引っ張って歩き出した。
え、この声ってさっきのドスの効いた声。まさか、刹那君だったの……。
「工口さんがどこまで俺のことを調べたかは知らないけど、俺は君をここで逃がすわけにはいかない」
「わ、私は何も知らない」
「何言ってるの? 俺のこと知っちゃったよね」
刹那君って二重人格なの? 僕から俺に変わったよね?
「そ、それは……」
「それに見ちゃったよね。さっきの……」
「な、何のことかな?」
「とぼけなくていい。ナイフ、見たよね?」
「それは見たけど、誰にも言うつもりはないよ?」
「当たり前だ。それに今、死ぬのだからそんなことはどうでもいい」
なんて言った? 私が死ぬ? つまり殺されるの?
そ、そんなの絶対に嫌。死んでも嫌。死んだら終わりだけど。
だって、もうあの可愛い声やそうちゃんに会えなくなるなんて、それだけは無理。
何をしてでもそれだけは阻止しなければ。
「ほ、ほら! おっぱい! いくらでも揉んでいいよ。だから、命だけは……」
私は黒のロングコートの下に着ていたシャツのボタンを外して、いつもは隠している胸を刹那君に見せる。
死ぬぐらいなら、私の体を無料で売るぐらいどうってことない。
刹那君も男だ。私の胸を見て興味を持たない訳がない。
「ほら、いくらでも揉んでやるよ。満足か?」
「い、いや……ンッ」
「それで俺に心臓を狙われている気分はどうだ?」
左手で胸を揉まれている間に、右手に持った拳銃で私の心臓を狙っていた。
そう、分かると思うが私の死はすぐそこまで来ている。
冷たい銃先が私の皮膚に当たっている。
そこから銃弾が出ると思うと、寒気がして鳥肌が立ち、喉に溜まった唾を呑み込んだ。
「わ、わ、わ、私を殺して何のメリットがあるの?」
「メリットなんかない。デメリットを無くすだけだ」
「でも、刹那君は私を殺して後々、後悔するよ?」
「良く喋る口だな。先に声を殺そうか?」
刹那君は私を押し、私の顎に拳銃を当てる。
これはまさに顎クイの銃バージョン――銃クイだ!
世界中の女達、羨ましいだろ。って殺されそうなんだけどね。
「何にニヤニヤしている?」
あ、銃クイのせいでつい頬が緩んじゃったみたいだ。
こ、こんな時に私は何してるの? 死ぬ気なの?
「い、いや、大胆だなーって」
「別に俺は女には興味はない。殺しと金があれば他に何もいらないからな」
「そ、そういうとね。それでいつ離してくれるの?」
「じゃあ、いつ殺してほしい?」
「本当に殺す気なのね。残念だよ。私を殺すと後悔するよ!」
「そんな言葉でどうにかなるとでも?」
チッ! 中々手強いな。面倒くさい。
全世界の男達、しつこいと嫌われるよ。覚えとけ!
「別に」
「そう。じゃあな」
殺される。全てがこれで終わる。そして地獄が始まる。
「バン!」
ん? ここは……地獄? 天国?
まぁ、普通に考えて地獄だろうな。次はここで魔性を使うとするか。
「おい、いつまで目を瞑っている気だ」
「え?」
「残念だけど、俺は君を殺せない。上の命令があるからな」
「は? 私のおっぱい揉んでおいて何言ってるの?」
「そんな脂肪の塊を揉まれて何言ってる?」
「本当に殺しと金しか興味ないんだね」
「もちろん。じゃあ、そろそろ行くぞ?」
「どこに?」
「来たら分かる」
そう言って刹那君は私を引っ張って歩き出した。
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