最弱装備でサクセス〜どうのつるぎとかわの防具しか買えなかった俺だけど【レアリティ777】の効果が凄すぎて最強になってしまった〜

キミちゃん

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第二部 新たなる旅立ち

第十八話 え? ええ!?

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「降りてこい! デスバトラー!」

 俺は現在、デスバトラーを追って森の中を駆けていた。
 デスバトラーは空を飛び、俺は地を走る。
 当然俺の方が早いはずなのだが、地上は空と違い、木が多いせいで中々追いつかなかった。

「嫌に決まっております。降りたら攻撃してくるじゃありませんか。いい加減諦めてもらえませんかね? お仲間は心配ではないのでさか?」

「あぁ、心配だ。だから早くお前を倒させてくれ。」

「嫌でございます。しつこい男は嫌われますよ。」

「あいにくだったな。俺がしつこいのはモンスターだけなんだ。御託はいいから降りてこい。」

 いい加減この鬼ごっこにも飽きてきた。
 それにあいつが言う通り、仲間が心配なのも確かである。

「はぁ、このままじゃ埒がありませんね。わかりました、降りましょう。」

 チャンス!!
 降りてきたと同時にぶった斬ってやる!

 デスバトラーは俺から少し離れたところで、ゆっくりと高度を下げていった。

「オラァーー!」

 当然そこを狙う。

 ーーが、上空に避けられて、俺の一撃はかわされる。

「ふぅ、危ないですね。まぁ来るのはわかっていましたがね。さて、ではいきますよ。」

 フゥゥゥ……

 デスバトラーは口から煙を吐き出した。

 毒か!?

 俺はその煙を吸わないように下がる。
 だが、気づいた。
 これは毒じゃない。
 目眩しだ!

「それではさようなら。」

「待て! くそ、相変わらずやり方がネチネチしてて汚いぞ!」

 しかし、俺の罵声に返ってくる言葉はなかった。

「くそ、また逃げられたか。しかし、なんなんだあいつは。モンスターと戦ってる感じが全然しないぞ。仕方ない、まだ近くにいるはずだし周囲を探すか。」

 デスバトラーに逃げられてしまった俺は、仕方なく森の中を走って探し回っていると、木々の先に青い光と黒い光が見えてくる。

「ん? なんだあれ。誰か戦ってるのか?」

 まだその場所と距離はあったが、気になってしまい走って近づく事にした。

 だが、その数秒後。

 ドガーーン!!

 光っていたところが、急に大爆発を起こした。
 その衝撃は俺のところまで届く。

「くっ! なんだなんだ? あそこで何が起こってんだ?」

 その時、俺の目にデスバトラーの姿が見えた。

「あの野郎~。あんなところにいやがったのか! あの爆発も奴の仕業か!」

 俺は、さっきの数倍の速さで駆ける。
 そして爆発が起きた場所に近づいていくと、嫌な空気が強くなってきたのを感じた。

「なんだ、この禍々しい感じは? ん? あれは……。」

 俺の目に映るは、ボロボロになって瀕死のモンスター。
 どうやら、この禍々しい気配は奴のものだった。

 そいつは徐々に体を回復させていくと、何故か大笑いを始めて、ゆっくりと動き出す。

「何だあいつは? いや、マジで気持ち悪いな。何を喜んでいるんだ?」

「グベ、グベグベ。勝ったグベ! 勝ったグベーー!」

 そいつは大分回復したのか、声がハッキリと聞こえてきた。
 だが、全く俺に気づく気配はない。
 怪我のせいなのか、それとも何か他に気がいっているのかわからないが……これはチャンスだ!

「よく分からないけど、かなりヤバそうな奴だな。とりあえず、ヤッとくか?」

 奴が止まった瞬間、俺は一気にそいつの背後に接近し、はじゃのつるぎを突き刺した。

「グベ? ぐ、ぐ、グベェーー!!」

 叫び声、気持ち悪っ!!
 だが、トドメだ。

「ライトブレイク」

 俺の剣はそいつの体内から光の大爆発を起こす。
 以前より強くなっている俺。
 当然、その破壊力も上がっていた。

「グッべーー!!」

 そのモンスターは、一瞬でチリとなって消えていく。

 ゴロッ。

 巨大な魔石が転がる。
 
 なんかよくわからんけど、ラッキー! 
 レベル上がったわ。
 こいつ結構強かったんじゃね?
 だがしかし、今はどうでもいい。
 それよりも、あいつだ!

 俺は周囲を見渡すも、デスバトラーは見つからない。

 近くで見てるかもと思ったのだが、どうやらいないみたいだ。

「あいつはどこに行ったんだ。くそ、逃げられたか……まぁいい、なんかついでにボスっぽい奴倒せたしな。」

 このバカでかい魔石だけは拾っておくか。
「参ったなぁ。とりあえず一旦みんなの所に……。え!? 誰か倒れてるぞ!」

 俺が倒したモンスターの前には、キラキラ光った鎧をまとい、ボロボロになって倒れているものがいた。

 どうやら金髪の女性みたいだ。
 うつ伏せで倒れていて、顔は見えない。
 でも何となくだが、俺の美少女センサーに反応がある。

 ピキーン!
 この気配……美少女か!?

 いや、それよりこの怪我はヤバイだろ。
 早く回復しなきゃ!

 俺はゆっくりその子に近づくと、至るところから出血しているのが見えてきた。
 というか、皮膚が裂けて肉が……。

「まずいな、かなり重症だぞ。【ライトヒール】」

 光がその者を包み込む。
 普通ならば、これで怪我は一瞬で回復する……はずだった。

「え? 何で回復しないんだよ! ちょ! これ、やばいぞ!」

 理由は分からないが、全く傷が癒えない。
 俺は焦った。
 このままじゃ、死んでしまう。

 そして、考えた末に抱き上げる。
 お姫様抱っこだ。

 でも、顔は見ない。
 多分、傷ついているだろうし、そんな顔は見られたくないはずだ。
 俺も美少女の血まみれの顔は見たくない!

 早くシロマに回復させてもらわなきゃ!

 俺は走った。
 来た道を思い出しながら必死に走った。
 時間との勝負である。
 
 装備の割に、この子は軽かった。
 これなら、全力で走れば数分で戻れる。

 しばらくそのまま、道を間違えないように注意しながら走っていると、突然大きな声が聞こえてきた。


「サクセス!! 会いたかった……ずっと会いたかったわ! サクセス!!」


 え?

 その声は、俺が抱っこしている女性からだった。
 ふと視線をその子に移すと、そこには涙を浮かべている見覚えのある女の子が……。

 え? ええ? えええ!?

「ビビアン……なのか?」

 二人は遂に再会するのであった。
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