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箱の話

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最初は箱をもらったんだ

同い年の江見のやつに。江見はまあまあ顔も良い、性格もいい友達だ

変な箱を貰って、迎えにきた侍従に連れられて屋敷に帰った

俺の名前は桂林、家は、大きな家門で、父は士官している

下に燕核という弟が1人いて、すごく甘えっ子で四六時中べたべたしてくるし、いい子なんだけど、あんまり俺を兄と思っていない節がある

俺は男にしては小柄で、まとまりにくい赤茶の髪で、舐められやすい顔立ちだ

対して弟は、俺の栄養を全部持っていったのかと疑うほどでかい。

体も大きいし、敬語は使ってくれるけど、なんか舐められている気がする

甘めの垂れ目で、弟は女学院でめちゃくちゃモテると評判だ

家では俺にべったりで、甘えっ子なのに外では違うのかもしれない

あ、そう、それで箱だ。変な箱なんだ

俺の部屋で箱をいじくりまわしていると、燕核がきた

「あ、これ、あれですかね?寄木細工みたいになっていて、触っていってると箱が開くんじゃないですか?」

俺から取り上げて、ぐりぐりと箱を弄りましていた燕核が、その長い綺麗な指で、模様を動かすと箱が開いていく

「えっ、ほんとだ。全然わからなかった。何で江見は、こんな手をこんだことを…」

ひょいと燕核の背中から覗き込むと、燕核と至近距離で目が合う

燕核は背中が大きいけれど、垂れ目のせいか、どこか気弱に見えるのに今日は何となく雰囲気が違う

説明できないのだけれど、どこか気怠げというか、色気があるような

「そのまま手紙を渡すと、邪魔されると思ったんじゃないですか?憎らしいですね。この箱のことを考えているときは、桂林を独り占めできるんですもんね」

拗ねたように吐き捨てるように、そう言うと燕核が俯いた

「なんだよ、それ。別に、何も考えてないだろ。ただ、ちょっと凝った仕掛けを自慢したかっただけじゃないか?」

慌てて、そう言うと燕核が眩しそうに目を細めた

「桂林の気を引きたくて、こんなことするんですよ。僕にはわかります…」

じりじりと、にじり寄ってくる燕核の雰囲気がいつもと違う気がして、じりじりと退がる

「おい、燕核、ちょっと今日、お前変だよ。変なこと頼んで悪かったって…おい…」

まるで獲物を逃さないかのような激しい視線で、近づいてくる燕核に、泣きそうになりながら向かい合って逃げるように後退していると、壁にぶつかる

「桂林、逃げないでください。僕の気持ち、知ってますよね?」

体が大きな燕核が覆い被さるように肩を掴んできて、目を逸らす

燕核の瞳が熱を帯び、潤んでいて切なそうに目を伏せる

こんな燕核、俺は知らないーーー

「ちょっと、待って、燕核、その、あ…、ち、違うよな?待って、俺、その……」

燕核の形の良い唇が近づいてきたかと思うと、桂林の唇に柔らかく啄むように触れて、はぁ、と熱い息を吐きながら離れる

今、自分は顔中に血の気が集まり、真っ赤になっているだろう

いきなり、接吻された?

知識としては知っているけれど、柔らかくて、気持ち良かった

「あ、燕核…、ちょっ…あっ、んち、ゅ、はぁ…ま、って…」

角度を変えながら何度も啄み、唇を舐められ、燕核の大きな手が腰帯を解き、袂を割り、乾いた大きな熱い手が直接肌に触れ、腹や脇腹、胸を撫で、貪るように唇を吸い、舌が侵入してくるころには、されるがままになっていた

力が強く、逞しい燕核の体は、少し押したくらいではビクともしない

「桂林、桂林、愛しています。桂林を僕にください…」

首筋を撫でながら下履きも脱がされ、逃さないようにか、上に跨られると燕核も乱暴に自分の着ている着物を脱ぎ始める

勃ち上がり始めている桂林の下半身を撫でながら、燕核は妖艶に笑った

「ま、待って、燕核、まだ、こ、心の準備が…ちょっ、ひっ、吸うなあ、そんなとこ舐めるなぁ…」

内腿を舐め、玉袋を舐めしゃぶると、燕核は体をずらして、桂林の物を口に含み、扱く

人から与えられる初めての刺激に、桂林はあっけなく気をやり、あまりの快楽に泣きながら顔を覆うと、燕核に手を外された

見下ろす燕核は、笑っていた

嬉しくて堪らないかのように、雄臭い笑顔に体が戦慄く

「顔を見ながらしたいんですけど、初めては後ろからの方がいいらしくて…桂林、腰を浮かせてください。四つん這いになって…怖くないですからね」

後ろから覆い被さると、乳首を指で擦りながら、後ろにぬるりとした感触が走る

前のめりになりながら、あまりの羞恥に泣き叫んだ

尻を、割り開き、舐められている

「あ、あ!燕核、やめて…やめ…ひぃっ、ううっ…」

指を何本か挿れられて、もがきながら振り向くと、情欲に濡れた顔で、燕核が自分の指を舐め、桂林の体を後ろから抱きしめながら、指をつぷりと後ろの穴に宛てがい、器用に動かしながら、ほぐすように侵入させていく

くちゅ、くちゅ、と水音がするのは、滑る粘っこい液体をかけられたからだろう

「燕核、やめて!怒る!俺は、怒るからな!これ以上、やめろ!やめて、お願い、やめて…!」

もう何時間されているだろうか、指はもう何本入っているのか、桂林の前立腺を指で何度も潰され、何度も短い悲鳴をあげながら達した

腹は自分の精液で濡れており、後ろの穴を指で解されながら、女のように喘ぎ泣く

やがて、ゆっくりと指を抜くと、今までとは比べ物にならない質量と熱い物が尻に宛てがわれて桂林も力なく後ろを振り向く

もう、こうなったら同じ男として止まれないところまできているのを理解する

「うう…ゆ、許さないからな!いま、今なら、許してやるから、燕核!やめ、やめて…お願い…」

腰を持ち上げられ、引き摺られながら懇願するように叫ぶ

「ごめんね、ごめん……桂林、気持ちいいよ、ごめんね…」

「ひぎぃいい!あっ、あ!あぁっ…、ん、ん!や、やだぁああああ!」

燕核は容赦なく滾った赤黒く巨大な物を桂林の後ろに突っ込み、気持ちよさそうに息を吐いたかと思うと、パンパンと激しく腰をぶつけてくる

「はじめて?はじめてだよね?くっ、締め付けて…ねえ、桂林、これ生で挿れてるんですよ…直接、生の粘膜で触れ合って…」

頭が熱でぐらぐらする。燕核の巨大なブツは中を余すところなく入り込み、前立腺を刺激し、潰しながら何度も奥に熱い熱を叩き込まれる

「う、うぅ~、ゆ、ゆるさない、許さないからなあ!ぐっ、うっ、う、うっ、うゔゔっ!」

「甘イキ何回もして凄んでも、怖くないですよ。ほら見てください、自分で腰動かして…上に乗ってみますか?あっ、またいきましたね?堪え性がないのですか?いけないように結んでしまいましょうね?」

向かい合う形で、抱き上げられて、ブツが抜かれたので、やっと終わったのかと泣きながら体の力を抜くと、胡座をかいた燕核の唆り勃ったブツの上に腰を落とされた

そのまま器用に、紐で下半身を結ばれ、信じられない気持ちで燕核を見つめる

燕核は紅潮した顔で、幸せそうに微笑みながら腰をゆすった

燕核の大きな体格のせいで、自分はすっぽりと包み込まれていたのだが、この体制だと燕核にしがみつかざるえない

「あああっ!ひいっ、ああっ、と、取って、これ、いや、取ってぇ!」

中を味わうよう乱雑に突き上げながら、燕核は桂林の乱れようを楽しんでいるようだった

「駄目ですよ、ああ、でも、ちゃんと言えたら外してあげますよ?」

びゅー、びゅくびゅく、と腹の中に出された熱い液体を感じながら、燕核を信じられない気持ちで見つめる

俺は、燕核のお兄ちゃんで、なんで?なんで?

「燕核を愛してる、これは和姦で、これからは、燕核の好きな時に愛し合いたいです、言えますか?」

どちゅん、と奥を突き上げられ、喉を逸らし、声にならない悲鳴をあげる

いけないもどかしさと、行き場のない熱に、髪を振り乱しながら、燕核に縋る

「ほらほら、言わないと辛いままですよ?」

乳首を舐められ、指で弾き、繋がっている下半身は、信じられないくらい気持ち良く、圧迫と頭に電流が走る快楽に、いやいやと首を振っていると、燕核は笑いながらますます突き上げてくる

「あ、あ、え、燕核を、あいし、あいして、る、す、すきなと、きにして、犯して、はず、して、はずしてぇ…ううぁ!」

「これで、和姦ですね。良かったです。これからはたくさん、愛し合いましょうね?」

いきなり紐が外されて、痙攣しながら射精しているところを押し倒され、ふくらはぎを舐められながら、腰を打ちつけられる

唇を塞がれ、中に精液を何度も出され、塗り込まれながら、いつしか自分も笑いながら応じていた

兄弟で、いけないことだ

そうおもうのに、やめられない


「桂林、これからも、ずっと一緒にいましょうね……」

燕核は微笑みながら、桂林の手を取り、愛おしそうに頬に当てた








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