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両手で頭を押さえられて巨大なブツが喉奥まで入ってしまいえずき、口の中のものを吐き出そうとしたがミネルバに後頭部を押さえられて逃げられなかった

目一杯まで広げられた口の中が痙攣しそうだと思いながら、舌を動かす

同じ男だからか、どうされるといいか何となく解る

両手で下側を覆い舐めながら口を動かすと、気持ち良いのかミネルバは深い息を吐く

頭を撫でられ、褒められているような気持ちになって嬉しくなり舐めしゃぶる

びくびくと脈打つそれに、口だけで終わらせないと自分の命が危ないとネロは必死だった

「……いいよ、とても上手だ。もう、やめなさい…」

うっとりと頭を撫でながら言うミネルバを、見上げると手の中のそれがびくんびくんと動いた

何か言い訳がなくては自分の体もミネルバに触られる可能性があり、現に今ミネルバはネロに向かって手を伸ばしてきている

こうなっては止まれない男の事情てのがある。それを越える止まる理由が必要だ

下半身から聖女だとバレて殺されてはかなわない

「…俺の家は結婚をしてない相手に下を触らせたら親族で殺さなければならない宗教上の鉄の掟がある」

つまりドントタッチミーだ

ミネルバは一瞬きょとんとしてから、本当に残念そうに再び頭を撫でてきた

「……結婚しよう」

結婚しようときたか!どうしよ

「……まだ出会ったばかりだし」

「む、では、どうすればいい?家族もいないのだろう?親族に結婚を申し込みに行けばいいのか?」

甘く顔を覗き込むミネルバに、気まずく目を逸らす

親族なぞこの世界にはいないーー


「い、いや…親族より前に、まずはお友達からなんだよ。だから、こんな事しちゃダメなんだ」

「身持ちが固いのだな…ますます魅力的だ…」

ミネルバが、これくらいなら良いだろうといわんばかりに手にキスをして指を舐められた

「と、友達とこんな事しないっ!」

慌てて手を抜けば、残念そうなミネルバがいた

「友達なら意識しないから、平気なはずだ…それに、私は友達になんぞなりたくない。恋人か夫になりたいと思っている…」

ミネルバに真っ直ぐに言われて、戸惑う

確かに男同士なのに気持ち悪くなかった点や、抵抗しきれない自分や、あと流されやすいネロの悪いところもある

いつも流されて女と付き合い、つまらないとふられるのだ

今、ミネルバは恩人補正もついているだろう。我に返ったとき男同士で何していたんだろうとなりかねない

「……お、俺は、正直わからない。気持ちがついていけない…」

「いま、答えを出さないで…一緒にいれば、わかる事もあるだろう?」

俯いてしまったネロにミネルバは子供に言い聞かせるように囁く

「寝よう、ネロ。大丈夫だから…」

ミネルバは金髪をかきあげて、均整のとれた筋肉質な胸にネロの顔を抱き寄せ、倒れこんだ

「ご、ごめんね、ミネルバ…」

中断されることの辛さは並大抵のことではない。しかしミネルバは嫌な顔ひとつすることなく申し訳ない気持ちでいっぱいになる

「謝らないでくれ…本当なら抑えれなかった私が悪いのだから…」

「……あ、や、うん!」

頭を優しく撫でられ、額に柔らかくキスをされ、恋人っぽいふれあいと綺麗なミネルバの顔にどきまぎして、挙動不審になってしまった

他の男なら冗談ではないが金髪碧眼の現実離れしたような美貌のミネルバが相手だからか、嫌な気持ちにならないから手荒く抵抗もできない

きらきらした笑顔も眩しい

筋肉質の胸に抱かれて目を瞑る

遠くに聞こえていた、あの百足の咆哮がすぐ近くで聞こえた

きっとネロを探しているのだろう

身体を強張らせたネロにミネルバの南国の海のように透き通る碧眼が伺うようように細く開けられる

ネロは何でもないように首を振り、ミネルバの心音を聞きながら、寝入った
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