3 / 19
2
しおりを挟む
駅前の宅配ボックスまで行くと、暗証番号のパネルを押す
大きめのダンボールの中身はプロテインで、見つかったら宵はともかく、姉は腹を抱えて笑い転げるだろう
身長を気にしてるのかと
167センチで止まっている身長は、宵と並ぶと本当に見下ろされる
「俺のプロテインちゃん、頼むぞー」
100均で買った台車に乗せて、駅の構内を抜ける途中で、耳を劈くような音が鳴り響く
周りの人達も、ざわめいていて地震か火事かと周りを見渡していた
「うるさっ、え?なに?」
不安になりながら、アラームを鳴らし続ける携帯を尻ポケットから取り出してみると、緊急速報の文字が点滅していて開くと
『緊急速報、傘見区に続く月見区、足立区、蓮水ヶ丘区、近大区、他2区を封鎖します。市民の皆さまは移動できません。区から出ることを禁じます』
うわ滑るように文字を読みながら、変な声が出そうになる
速報の中の、蓮見ヶ丘区は俺の住む区だからだ
「ふ、封鎖ってなに?い、移動できない?」
『北見電鉄よりお知らせします。傘見駅から狗崎峠駅までの区間は電車は停まりません。駅構内も封鎖しますので、速やかに駅構内から出てください』
駅構内に流れたアナウンスに、周りの人達も戸惑った表情を見せる
足早に構内から出る人たちと、シャッターを閉めていく商店街に、おろおろしていると携帯が震えた
着信は宵だ
「あ、良かった。無事?むーちゃん今どこ?すぐ迎えに行く。どこにいる?」
「宵…荷物受け取って、まだ駅構内なんだけど…構内から出ないといけないらしい。駅前出るよ。さっきの見た?封鎖ってなんだろう?」
再び荷台を押しながら人々の流れに合わせて駅構内を出ると、バスやタクシーがいなくなて立ち往生している人達で溢れていた
「あ、駅前のなんか変な像があるとこに出た。宵、どうしよう。家にいたの?母さん達はなんか言ってた?」
「わかった。おばさん達は蓮見ヶ丘小学校に避難したよ。むーちゃんを連れて来るって伝えてるから大丈夫。絶対そこから動かないでよ」
「うん。なんなんだろうね?宵のとこのおじさんとおばさんは大丈夫なのか?」
「ふふ、うちは大丈夫だよ。すぐ着くから。絶対動かないでよ」
宵からの連絡を切ると、空にはヘリが飛び回っていて、本当にすごく非日常に感じる
怒鳴り散らしたりしてる人もいるし、なんだか街そのものが異常な雰囲気に包まれていくよう
駅前で火をつけだす人も現れて、なんだか異様だ
ロータリーに見覚えのあるバイクが来ると、立ち上がって手を振った
「宵!ここ!ここ!」
目の前にバイクが停まり、宵がヘルメットを外す
「良かった。本当に心配したよぉ。むーちゃん、乗って乗って…荷物おっきいね?中身だけ網に入れる?」
宵の言葉に、うんと頷いてバイクの後ろから下げれる網に、ダンボールを開けて中身を詰めていく
「わぁ、プロテイン買ったんだ?体鍛えるの?一緒にしようね?ね?なんか変な感じだね?ほら後ろ乗って乗って」
「うん。ありがと。なんかおっかないよな…」
宵に促されるまま、バイクの後ろに乗る
大きな宵の背中にしがみつくと、すぐにバイクは排気音を出して、お腹がふわりと浮くように出立する
大きめのダンボールの中身はプロテインで、見つかったら宵はともかく、姉は腹を抱えて笑い転げるだろう
身長を気にしてるのかと
167センチで止まっている身長は、宵と並ぶと本当に見下ろされる
「俺のプロテインちゃん、頼むぞー」
100均で買った台車に乗せて、駅の構内を抜ける途中で、耳を劈くような音が鳴り響く
周りの人達も、ざわめいていて地震か火事かと周りを見渡していた
「うるさっ、え?なに?」
不安になりながら、アラームを鳴らし続ける携帯を尻ポケットから取り出してみると、緊急速報の文字が点滅していて開くと
『緊急速報、傘見区に続く月見区、足立区、蓮水ヶ丘区、近大区、他2区を封鎖します。市民の皆さまは移動できません。区から出ることを禁じます』
うわ滑るように文字を読みながら、変な声が出そうになる
速報の中の、蓮見ヶ丘区は俺の住む区だからだ
「ふ、封鎖ってなに?い、移動できない?」
『北見電鉄よりお知らせします。傘見駅から狗崎峠駅までの区間は電車は停まりません。駅構内も封鎖しますので、速やかに駅構内から出てください』
駅構内に流れたアナウンスに、周りの人達も戸惑った表情を見せる
足早に構内から出る人たちと、シャッターを閉めていく商店街に、おろおろしていると携帯が震えた
着信は宵だ
「あ、良かった。無事?むーちゃん今どこ?すぐ迎えに行く。どこにいる?」
「宵…荷物受け取って、まだ駅構内なんだけど…構内から出ないといけないらしい。駅前出るよ。さっきの見た?封鎖ってなんだろう?」
再び荷台を押しながら人々の流れに合わせて駅構内を出ると、バスやタクシーがいなくなて立ち往生している人達で溢れていた
「あ、駅前のなんか変な像があるとこに出た。宵、どうしよう。家にいたの?母さん達はなんか言ってた?」
「わかった。おばさん達は蓮見ヶ丘小学校に避難したよ。むーちゃんを連れて来るって伝えてるから大丈夫。絶対そこから動かないでよ」
「うん。なんなんだろうね?宵のとこのおじさんとおばさんは大丈夫なのか?」
「ふふ、うちは大丈夫だよ。すぐ着くから。絶対動かないでよ」
宵からの連絡を切ると、空にはヘリが飛び回っていて、本当にすごく非日常に感じる
怒鳴り散らしたりしてる人もいるし、なんだか街そのものが異常な雰囲気に包まれていくよう
駅前で火をつけだす人も現れて、なんだか異様だ
ロータリーに見覚えのあるバイクが来ると、立ち上がって手を振った
「宵!ここ!ここ!」
目の前にバイクが停まり、宵がヘルメットを外す
「良かった。本当に心配したよぉ。むーちゃん、乗って乗って…荷物おっきいね?中身だけ網に入れる?」
宵の言葉に、うんと頷いてバイクの後ろから下げれる網に、ダンボールを開けて中身を詰めていく
「わぁ、プロテイン買ったんだ?体鍛えるの?一緒にしようね?ね?なんか変な感じだね?ほら後ろ乗って乗って」
「うん。ありがと。なんかおっかないよな…」
宵に促されるまま、バイクの後ろに乗る
大きな宵の背中にしがみつくと、すぐにバイクは排気音を出して、お腹がふわりと浮くように出立する
67
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
遊び人殿下に嫌われている僕は、幼馴染が羨ましい。
月湖
BL
「心配だから一緒に行く!」
幼馴染の侯爵子息アディニーが遊び人と噂のある大公殿下の家に呼ばれたと知った僕はそう言ったのだが、悪い噂のある一方でとても優秀で方々に伝手を持つ彼の方の下に侍れれば将来は安泰だとも言われている大公の屋敷に初めて行くのに、招待されていない者を連れて行くのは心象が悪いとド正論で断られてしまう。
「あのね、デュオニーソスは連れて行けないの」
何度目かの呼び出しの時、アディニーは僕にそう言った。
「殿下は、今はデュオニーソスに会いたくないって」
そんな・・・昔はあんなに優しかったのに・・・。
僕、殿下に嫌われちゃったの?
実は粘着系殿下×健気系貴族子息のファンタジーBLです。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
交際0日婚の溺愛事情
江多之折(エタノール)
BL
死にたくはない。でも、生きたくもない。ふらふらと彷徨う根無し草は、世界の怖さを知っている。救いの手は、選ばれた者にだけ差し伸べられることも知っている。
だから緩やかに終わりを探して生きていた。
──たった数回の鬼ごっこを経験するまでは。
誠実すぎて怖い人は、4回目の顔合わせで僕の夫となる。
そんな怖がりな男と誠実な男の、結婚生活の始まり。
■現実だけど現実じゃない、そんな気持ちで読んでください。
■家庭に関してトラウマを抱えている方は読まない方が良いと思います。
兄弟カフェ 〜僕達の関係は誰にも邪魔できない〜
紅夜チャンプル
BL
ある街にイケメン兄弟が経営するお洒落なカフェ「セプタンブル」がある。真面目で優しい兄の碧人(あおと)、明るく爽やかな弟の健人(けんと)。2人は今日も多くの女性客に素敵なひとときを提供する。
ただし‥‥家に帰った2人の本当の姿はお互いを愛し、甘い時間を過ごす兄弟であった。お店では「兄貴」「健人」と呼び合うのに対し、家では「あお兄」「ケン」と呼んでぎゅっと抱き合って眠りにつく。
そんな2人の前に現れたのは、大学生の幸成(ゆきなり)。純粋そうな彼との出会いにより兄弟の関係は‥‥?
美澄の顔には抗えない。
米奏よぞら
BL
スパダリ美形攻め×流され面食い受け
高校時代に一目惚れした相手と勢いで付き合ったはいいものの、徐々に相手の熱が冷めていっていることに限界を感じた主人公のお話です。
※なろう、カクヨムでも掲載中です。
帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。
志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。
美形×平凡。
乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。
崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。
転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。
そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。
え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる