へっぽこ勇者と色情狂いの王様

66

文字の大きさ
47 / 53

檻の中で

しおりを挟む

地下牢に繋がれる事になった、ぼくとクルクルだが地下牢は魔法石で出来た清潔そうな場所だった

硝子で全て仕切られているので、牢屋らしく中が丸見えなのが嫌だが、お風呂やトイレも完備されていて、簡素なベッドも清潔そうだ

クルクルとぼくは隣同士の牢屋に入れられたが、部屋に入った瞬間に力が抜けていったので、何かしら制御の魔法が使われているのだろう

壁に垂れ下がった鎖に、ぼくの手足を繋ぐとヴァイスは背中に回り込み後ろからバックハグをしつつ、唇を項に当てていた

項にヴァイスの歯が当たるたびに、ぞわぞわしてくる

「こんなエロい格好で…今まで無事だったのが奇跡だ。久しぶりに全身舐め舐めしようね。あ、今は魔人なのかな?ウール、どこまで覚えてるの?」

ヴァイスは人差し指の指の腹で乳首を掠めるように触りながら肩を舐めてくる

これは、習った事がある。好きな人とする行為で、恥ずかしい事だと。

アスモが口を酸っぱくして言っていた。いつかウールに好きな人が出来て、触ってほしいくらい大好きな人以外、体を触らせてはいけないって。

でも、実際されると怖くて、叫び声すら上げれない

太腿をもじもじと擦り合わせる、ぼくにヴァイスは物凄く綺麗な顔で笑う

「あっ……ゔっ、やめ、やめで、やめで、ぐだざい……」

執拗に乳首を撫でられていると、何も感じなかったのに、ピリピリとした刺激が体に走り、ぴくぴくと反応してしまう

ぐしぐし泣きながら、やっとの思いで言うと、ヴァイスに乳首をますます捏ねられる

「なんで?なんでやめて欲しいの?ウールは捕虜なんだよ?早くメスイキ覚えてアクメ何回もきめさせてあげる。気持ちよくて、いくいくしか出来なくしようね」

布の上から反応して勃ち上がりかけている下半身を優しく撫で撫でしながらヴァイスは羞恥を煽るように言ってくる

「あっ、あの、は、はずがじぐて……っ、んぅ、やめ、す、すぎな、ひとじが、しちゃダメって…!!」

カチャカチャと繋がれた鎖が鳴る

最早、嗚咽に近いのにヴァイスは全然やめてくれない。むしろ肩を唇と舌で舐めしゃぶりながら、瓶からトロリとした液体を指に取り、念入りに乳首に塗り込んでくる

「な、なんでしゅが、ごれ……」

「楽しみにしてたのに、口枷を外してあげられないから…フェロモン、受容できないならウールも苦しくないように気持ちよくなる、お薬だよ」

丁寧に塗り込むように乳首に塗り込まれ、ふるりと震えるとヴァイスは腰布を取り上げてしまった

いそいそと懐にしまう仕草に、泣きながら信じられないものを見たかのように目を見開く

「可愛いね。まだ剥けてないしピンクだね」

目の前のベッドに座り、ニコニコしながらヴァイスに言われて、あまりの羞恥に再び涙が溢れてくる

顔も、肩も、指先も耳も真っ赤っかだ

「か、返して…も、これ外してぇ…」

消え入りそうな声でヴァイスに訴えるも、ヴァイスは足を組んだまま、腰布を返してくれそうにない

「以前の、何かわからず奔放なウールも可愛かったけど、恥じらわれると悪いことしてるみたいな気持ちになるね」

ヴァイスは興奮して瞳孔が開いている目を隠しもせずウールを見つめてくる

「うっ……ひぃっ…か、痒、痒いっ!?痒いっ!!あああ、外して、外してっ」

ギシギシと繋がれた鎖が音を立てる

ひくひくと乳首が赤く勃ち上がり、あまりの痒みにもがきながら、口枷の中で唇を噛み締める

「ウール、今日は乳首だけでメスイキ出来るように頑張ろうね♡ああ、可哀想に、真っ赤に立ち上がって…かいてほしい?」

「か、かいてぇ、かいて!ああ!お願…痒いぃ」

「ヴァイス、お願いって言って」

目の前のヴァイスを涙でけぶる睫毛をしぱしぱさせながら見つめる

え?名指しでお願いしなきゃいけないの?

ヴァイスは戸惑うウールの腰を撫でながら、ふーっと乳首に息を吹きかける

その刺激だけでも下半身が揺れ、勢いよく射精してしまう

がくがくと体を震わせていると、ヴァイスは舌を見せつけながら、ウールの乳首に触れるか触れないかのところで止まっている

頭の中も熱くなり、うずうずする乳首に我慢も持ちそうにない

こんな性的で刺激が強い事、初めてなのだ

「ヴ………ヴァイス、お願い…」

消え入りそうな声でウールがつぶやくと、むしゃぶりつくようにヴァイスの綺麗な唇がウールの乳首に吸い付き、指でカリカリとかかれてウールは初めての刺激に短い悲鳴を上げまくった

「ウール、ウール、ちゅ…は、ちゅく、こんないやらしい乳首しやがって…乳首だけで朝まで何回もいかせるからな。こんなもの見せびらかして…こうされたかったんだろう」

「ひっ、ひぃい、あっ、だめ、だめ、出ちゃう、出ちゃうよぉ…」

何回も腹を汚し、口枷の中は、涙と悲鳴と涎でぐちゃぐちゃだ

「ウール、ウール…良かった。良かった。ごめん、ごめんね、ごめん…」

ヴァイスは宣言通り、朝方まで乳首だけ弄りまわしてくれた。











しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

結婚間近だったのに、殿下の皇太子妃に選ばれたのは僕だった

BL
皇太子妃を輩出する家系に産まれた主人公は半ば政略的な結婚を控えていた。 にも関わらず、皇太子が皇妃に選んだのは皇太子妃争いに参加していない見目のよくない五男の主人公だった、というお話。

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された

あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると… 「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」 気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 初めましてです。お手柔らかにお願いします。

ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる

cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。 「付き合おうって言ったのは凪だよね」 あの流れで本気だとは思わないだろおおお。 凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?

平凡な僕が優しい彼氏と別れる方法

あと
BL
「よし!別れよう!」 元遊び人の現爽やか風受けには激重執着男×ちょっとネガティブな鈍感天然アホの子 昔チャラかった癖に手を出してくれない攻めに憤った受けが、もしかしたら他に好きな人がいる!?と思い込み、別れようとする……?みたいな話です。 攻めの女性関係匂わせや攻めフェラがあり、苦手な人はブラウザバックで。    ……これはメンヘラなのではないか?という説もあります。 pixivでも投稿しています。 攻め:九條隼人 受け:田辺光希 友人:石川優希 ひよったら消します。 誤字脱字はサイレント修正します。 また、内容もサイレント修正する時もあります。 定期的にタグ整理します。ご了承ください。 批判・中傷コメントはお控えください。 見つけ次第削除いたします。

黒獅子の愛でる花

なこ
BL
レノアール伯爵家次男のサフィアは、伯爵家の中でもとりわけ浮いた存在だ。 中性的で神秘的なその美しさには、誰しもが息を呑んだ。 深い碧眼はどこか憂いを帯びており、見る者を惑わすと言う。 サフィアは密かに、幼馴染の侯爵家三男リヒトと将来を誓い合っていた。 しかし、その誓いを信じて疑うこともなかったサフィアとは裏腹に、リヒトは公爵家へ婿入りしてしまう。 毎日のように愛を囁き続けてきたリヒトの裏切り行為に、サフィアは困惑する。  そんなある日、複雑な想いを抱えて過ごすサフィアの元に、幼い王太子の世話係を打診する知らせが届く。 王太子は、黒獅子と呼ばれ、前国王を王座から引きずり降ろした現王と、その幼馴染である王妃との一人息子だ。 王妃は現在、病で療養中だという。 幼い王太子と、黒獅子の王、王妃の住まう王城で、サフィアはこれまで知ることのなかった様々な感情と直面する。 サフィアと黒獅子の王ライは、二人を取り巻く愛憎の渦に巻き込まれながらも、密かにゆっくりと心を通わせていくが…

俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜

小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」 魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で――― 義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!

才色兼備の幼馴染♂に振り回されるくらいなら、いっそ赤い糸で縛って欲しい。

誉コウ
BL
才色兼備で『氷の王子』と呼ばれる幼なじみ、藍と俺は気づけばいつも一緒にいた。 その関係が当たり前すぎて、壊れるなんて思ってなかった——藍が「彼女作ってもいい?」なんて言い出すまでは。 胸の奥がざわつき、藍が他の誰かに取られる想像だけで苦しくなる。 それでも「友達」のままでいられるならと思っていたのに、藍の言葉に行動に振り回されていく。 運命の赤い糸が見えていれば、この関係を紐解けるのに。

処理中です...