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ギルド登録に行こう!
しおりを挟む貴族の服では見咎められるとハナのアドバイスにより、下働きの子供の服を借りてリンとハナは私服に着替えて街に下りることにした
難関の騎士の詰所と使用人が出入りする門は、許可証があった為か、あっさりと出れた
陛下はオメガ男性を今までも娶っているが、同衾されるのは全て女性らしく、男性体には目もくれないらしい
だから人質以上の意味を持たない男性オメガの妃は、今までの妃全て2年で年季が明け重鎮の貴族の何処かに降嫁されているそうだ
ただ、ぼくの場合は幼い事もあり数えで16になるまでとどめ置かれると決まっているらしい
世の中の16といえば、もう大体の貴族は輿入れ先が決まっており、ちょっと割を食った感は否めないが、家のためだから仕方がないだろう
まあとにかく、陛下はオメガでも男性には用事がないので、16になった時にヒヒ爺いに売り飛ばされないかだけが心配だ
なるべく優しくて、子煩くなくて、金持ちで清潔感もあって同い年くらいの人に嫁ぎたい
もう将来的には、お金の心配をしたくない
目下は日々暮らしていくための収入が必要だ
街は人でごった返しており、活気に満ちている
ギルドと呼ばれる場所は、ならず者たちの溜まり場で治安は良くない
大きな建物である冒険者のギルドは、ハナとリンと女性の2人連れのせいか、ジロジロと嫌な視線を感じる
子供のぼくには全員大きく見えるし、大人はちょっと怖い
「姉ちゃん達、まだクランが決まってないなら、うちに来ないか?」
「2人まとめて面倒みるよ!」
いろんな冒険者達に声を掛けられ、リンもハナも顔が引き攣っていたが、何とか3人でギルドの冒険者登録が出来た
リンは魔法使いで、ハナは回復士、ぼくは剣士だった
剣士ってめちゃくちゃ意外だった。何故なら本当にちょっと木刀で訓練くらいしかしたことがない
でも登録されるくらいなので、魔法使いじゃなかったんだなとガッカリもしたが(何故なら剣士は剣とか防具代がかかってくるから)剣技を磨いていきたいと思う
「ウール様は剣士なんですね!剣を買いに見に行かれますか?」
ハナが嬉しそうに言ってきたので頷いて、次は武器屋に向かう
向かう途中で、子守に来るなとか色々嫌味を言われたが、3人で無視することにした
何故なら、相手にしたところで一円にもならないからだ
あいつらもメリットもなかろうに何故そんな言葉を浴びせてくるのか
ハナとリンにいい格好したいか、構ってもらいたいんだろうな
2人とも侍女とはいえ貴族の娘だし美人の部類に入るので、目につくのだろう
「なんか軽い剣が欲しいな」
もじもじ言いながら、武器屋の中で、剣が100万オンスからだという値段を見て、固まってしまったのだった
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