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モンスターの巣窟
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ピチョンと顔に水滴が落ちてきたので、もそもそ顔を拭う
全身の痛みに呻きながら顔を上げると真っ暗な岩肌に、洞窟のような場所で1人寝かされていた
ゆっくりと立ち上がり周りを見渡す
「どこだ?ここ……」
心細さに岩肌に身を隠しながら、明かりがある方に進むと、開けた洞窟の真ん中で普通にゴブリン達が宴会を開いていた
「ひっ……!やば…」
慌てて岩陰に隠れたので、ゴブリン達はこちらに気付いていない
こっちの洞窟は行き止まりなので気付かれたり、こっちに来られたら、すぐにバレてしまう
丸腰で武器もない状態で、あんな数のゴブリンに囲まれたらひとたまりもないだろう
ゆっくりと来た道を引き返し、岩陰に身を潜める
ここは恐らく、勇者の剣の洞窟
王国の城から、かなり離れたCランクのクエストの洞窟だ
攻略自体は難しくないのだが、ゴブリンの巣窟なので数で押されるのでソロプレイヤーには難関の場所なのだ
最下層には勇者の剣があるそうだが、この剣は誰にも抜けないことで有名だ
「なんで、こんな所に…どうしよう…ゴブリンに丸焼きにされるのかな?」
そわそわと明かりがある方向を見るが、ゴブリン達の影が大量に見えて恐怖で涙が溢れる
ここで死ぬんだろうか?
1人でもゴブリンに見つかったら死ぬだろう
でも、この場所にぼくを安置した人は、多分あの侍女だと思うのだけれど、どうやって此処にぼくを放置できたんだろう?
戦闘があったようには見えないし、あの量のゴブリンに見つからず、あの場所を通って此処に放置出来ること自体、奇跡みたいに思える
つまり、こっち側にわからない安全な道があるんじゃないだろうか?
でも、こっちには岩肌だけで、何もない行き止まりに見える
岩肌を触りながら考え込んでいると、冷たい風が一部分から出ているのに気がついた
「ここ……隙間?風が通るなら外に通じてる?」
ペタペタと壁を触っていると、妙な出っ張りがあった
「なんだろう?これ?」
思いっきり押してみると、物凄い物音と共に壁の一部分が無くなり、下に続く階段が現れた
ぎぃっ!ぎぃっ!
と階段が現れた物音で、ゴブリンが叫んでいる
「ひぃっ!」
飛びかかってくるゴブリンや石の斧を振り下ろしてくるゴブリンを避けながら慌てて階段を駆け降りる
後ろから迫り来るゴブリンに泣きながら走っていると、大きな広間の真ん中に大きな剣が鎮座していた
「ひいいいいっ!剣!?武器!?武器!武器!」
もうこの際、武器ならばなんでもいい
剣まで全力疾走で走って抜き取ると、剣はあっさり抜けた
青白く光る不気味な剣を構えると、ゴブリン達は恐れをなしたのか少し怯んで、ぼくを取り囲む
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