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久しぶりのパパ上
しおりを挟むまあそうなったまではよかったんだけど、3人で賞金どうする~とか楽しく使い道を話しながら王宮までの道中で、軍隊に囲まれた
本当に軍隊に
腕の紋章や、旗の軍隊所属を見て、体の力を抜いたけど
「パパ上!」
騎乗にいる父親に駆け寄る
ナード家所有の軍隊は、戦さがあるのか戦闘体制で居並んでいた
敬礼されながら一番奥にいる父親に駆け寄ると、父親が騎乗から降りたので泣きながら抱きつく
「ウール、今まで何処に!?心配して捜索隊を組んだのだぞ」
「王妃様の侍女に騙されてゴブリンの巣に放り込まれたのです。怖かっ……!?」
父親の顔色が変わり、パチーンと頬を張られて呆然とする
じんじんとほおが熱くなって、鼻がつんとなった
「ひ、ひどい、パパ上、ぼく、ぼくころさ……!!」
言い終わる前に、もう一度頬を張られた
「お前は我儘で我が家に脱走してきた。そうだな?今から一緒に陛下に謝罪に行く。二度と妄言を口に致すな!」
般若のような表情の父上に首根っこを掴まれ馬上に乗せられる
「他言無用、妙な噂が流れたら、お前達を生かしておけんからそのつもりで」
「パパ上!パンやパンパパは、ぼくを助けてくれたのに!」
「黙れ!妄言は口にするなと教えたはずだぞ!!」
父親に怒鳴られて、泣きじゃくりながら王宮に連れられる
美しい宮廷では、父親は顔パスのようで門を潜り、見たことのない煌びやかな広間に通された
玉座には美しいヴァイスがつまらなそうにいて、その横には王妃様が座っていた
階上から見下ろされ首根っこを掴まれたまま、ヴァイスに平伏し、父親が床に額を擦り付けながら謝罪するのを、恨みがましい目でずっと睨んでいた
ぼくは、王妃様に殺されかけたのに!今も涼しい顔でヴァイスの横で見下ろしてくるし!
「申し訳ありません!ウールはまだ子供です。里心がついてしまい、家に逃げ帰っておりました。2度とこのような事をしないように言含めましたので、捜索までしていただき、伝えるのも遅くなり誠に申し訳ない!」
一緒に謝罪するよう頭を押さえつけられて、ひぐっ、ひぐっと嗚咽が漏れる
ひどいよ!パパ上はやっぱり、ぼくが殺されてもいいんだ!!
「ウール、怖かったの?」
ヴァイスの大きな手で、抱き上げられてしがみつく
この中で一番マシなのは、ヴァイスだけだ
「違うアルファの匂いがする。ウール、これは誰?誰の匂い?ねえ誰の?」
くんくんと匂われて身を捩ると、父親の顔色がみるみる悪くなっていく
「あ、兄のものでしょう。まだ、ウールは甘えたい年頃でして…!」
きっとパンの匂いだけど、それもバレたくないのか、父親が冷や汗ダラダラで答えていた
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