堕ちて逝った塊

佐野絹子

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死 弍

04 佐藤利子 Ⅱ

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私が中学生に
上がってから
クラスメイトから
虐めを受けるようになった
 
直ぐに登校拒否
不登校者になった 

1日中 家の中で過ごす
次第に必要最低限は
部屋からも出なくなった
 
私は引きこもり状態となった

その頃から
私は母の再婚相手
お義父さんから
性的虐待を
受けるようになった

妊娠した事もあった

その時は絶食をして
自然流産するように促して
赤子を堕ろした

生理が来た時…………
安堵と罪悪感の感情が
襲って来た

瞳には大量の涙が
溢れ流れ落ちた

何も入っていない胃から
吐き気を催して
トイレの便器に
顔を押し付けて
胃液を吐いた

また…………
お義父さんの子を宿した
その時も同じ手口をして
赤子を殺した

何度も何度も
子を宿しては殺す…………

私の身体は
いつの間にか
子を宿さなくなった

お義父さんからの
性的虐待から
1年を過ぎた頃

私は駅で
ナンパされた男と
交際をして
同棲をした

男と同棲を
している事に対して
お義父さんは
口を出さなかった

しかし…………
お義父さんの
眼の奥の輝きには
【あの事は他言するな】と
言っている気がした

私が16歳になった頃

パパ活をして
お金を稼ぐようになった

携帯の掲示板に
18歳と偽って
体を売って
お金を稼いだ

月に何十万も稼いだ

同棲している男は
パパ活をしている事を
知っていたと思うが
特に何も言わなかった

18歳になった頃
同棲していた男の元を離れ
風俗店で
風俗嬢として
働くようになった
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