スペリスト

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第1章 始まりの時

神の使い

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「おいお前らなにしている?」
「え!?なにを言っているのかわからんのー」
トムじいは困ったような顔をしている
そうこの世界は多数の言語に分けられてしまったのである。
「だ・か・ら、ここは俺らが漁をする場所だぞ!
他所者はでていけ。」
(だめだ全然なにを言っているかわからん。
そもそも奴らは何故俺らの言葉を知っている!?)
「お、おい。美言なにをする気じゃ。」
美言は大丈夫と言っているようにみえた。
「すいません。ここに入ったのはそういうために入ったのではありません。」
「は!?おまえなんで俺らの言葉がわかる?」
「そんな事は知りません。
私は何故だかはわかりませんが、色々の言語がわかるんです。」
(こいつまさか・・・)
「おまえ名前は?」
「え?」
「だから名前を教えろ!」
「ご、語式美言ですが・・・
そういうあなたは誰ですか?」
(やはりなこいつ。)
「俺か?俺はだな・・・」
男は不快な笑みを浮かべた。
「俺の名は阿波神祐(あんばたすく)だ。
創造神オメテオトルに仕えるものである。」
「おまえはどこの神に仕えているんだ?」
「え!なんの事ですか?」
「おまえ、全ての言語がわかるとしたら神の使いでしかあり得ない事なんだよ。」
(やはり、そうであったか。)
「・・・」
「まぁーいい
今日は興がそれたから帰る。
じゃあーまたどこかでな。」
「おい、だせ。」
「わ、わかりました。」
そう言って彼らは水平線の向こう側へと消えていった
「おい、美言大丈夫か?」
「だ、大丈夫です
トムじい。
頼みがあるんですがいいですか?」
「なんじゃ?」
「私は自分が誰なのか知りたいんです。だから旅に出たいんです。お願いします!」
必死に私は言った。
トムじいは困らずにすぐ答えてくれた。
「わかった。だが、儂もついていく。いいじゃろ?」
「も、もちろんです。」
「これからもよろしくお願いします。」
私は泣きそうでした。
嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。
「よし。おまえら一度帰ったらすぐ出航の準備じゃー。」
「了解しましたー。」
疑問に思っている事を口にした者はいなかった。

これからの旅がこれほど辛いものになるとは美言をはじめとする船員達は誰一人思ってあり者はいなかった。
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