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第2章記憶戻しの旅へ

ウェヌス様の使いです。

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旅に出るはずだった美言達は思わぬ客により出航が遅れていた。それは神の使いと名乗るものであった。彼は美言みことの噂を聞きここまで来たらしい。

数時間前・・・・・・
彼は空を飛んできた。
「流石にこれは驚いたの~」
「トムじい。そんな事言ってる場合じゃないって、侵略しにきたのかもしれねーぜ。」
神の使いにもなると空も飛べるようになるんだと思ってしまったくらいである。
彼は宙に浮いたまま
「語式美言というものはここにおりますか?」
「私はウェヌス様の使いできたものである。」
「語式美言というのは私ですけど・・・・・・」
(ウェヌス?)
みんな顔を見合わせている所をみると心当たりはないようだ。
それを見てか
「ウェヌス様は恋の女神と呼ばれているお方である。またの名をアフロディーテと呼ばれている。」
「あー。泡から生まれてきたと言われている・・・・・・」
「そう!その人です。」
彼は少し興奮気味に言った。
「それで美言みことになんのご用でしょうかの~?」
「あーそうでした。そうでした。忘れるところだった。えーとですね・・・・・・」
彼はポケットからメモを取り出した。
「ウェヌス様からの命令で、語式美言をウェヌス様の所まで連れて行かなきゃなりません。なので語式美言さん私と共に来てください。」
「え?」
「ウェヌス様は私に一体なんの用があってお呼びになっているのですか?」
「それは私にもわかりません。あなたに考える余地はありません。さぁー来てください。」
「語式美言さん!」
「わかりました。」
「行きましょう。」
彼はホッとしたような顔をしていた。どうやら彼は争いごとを好いていないようで、戦うのだけは嫌だったようだ。
「ですが1つ条件があります。」
美言は強気で言ってるように見えた。
彼も驚いているように見える。
「私だけではなく、できればここにいる船員達も一緒に連れていってはくれないでしょうか?」
「私からもお願いできないかの~」
トムじいが言っている。船員達もなんの不満の顔をしている。
彼は少し考え込むような様子である。
「・・・・・・。
わかりました。それでは私が道案内をします。」
船員達は力強く飛び上がり、嬉しいそうにしている。それはそうである。言語を別々にしてから他の島に行くことはなくなっていたからである。そんな中トムじいだけはこの旅がそんな生易しいものではないような気がしてならないようだった。
だが、トムじいもここは強気で進むしかないと覚悟したのか大きな声で
「よし。おまえら今準備している物をささっと終わらせて旅にでようじゃないか!」
少し声が掠れているのは歳のせいであろうか。
だが、それを気にする者はいなかった。
そして皆々がトムじいに続くように大きな声で
「おー!!」
と叫んでいたのである。

この旅がどんなものになるのか。
ウェヌスは一体なんのために美言を呼び出したのかそれはまだわからない・・・・・・
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