勇者パーティの一員ですが、転生チートがまさかのマヨビームでした。……マヨビームで世界って救えますか?

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旅の仲間とお友だちGET!

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「聞けば聞くほど不安がつのるぅ~」

本日、最終日の講義を終え、エマはぐったりと姿勢を崩した。
ここがお城でなければぐてりとソファに倒れ込みたいぐらいぐったりだ。

「そうですね。最初はあまり実感がわきませんでしたけど……本当に旅に出るんだなって思いますわ」

頬に手を当てたミレーヌの眉も垂れ気味だ。

いきなりポイッ!と放りだされなかったのはいいものの、旅や外の世界について知識が増えればふわっとしてたイメージがとたんに現実味を帯びてくる。

要はエマもミレーヌも明日からの旅立ちに不安を感じていた。

「ご心配は尽きないでしょうが、出来るかぎりサポートはさせていただきます」

「気持ちはわかるけどあまり不安にならないで」

声をかけてくれたのは強そうな騎士さまと、品のいい王子さま。

「ハリソンさんやレオンの言うとおりだよ。エマたちのことは俺らがしっかり守るからさ」

ニカッと爽やかに笑うクルトは、マヨさえ絡まなければ本当に爽やか勇者だった。

ハリソンとレオン、それは目の前にいる騎士さまと王子さまの名前だ。
騎士さまはエマを拉致ラチった……連れてきた騎士さまで、王子さまは第三王子。

そんでもって旅のお仲間でもある。

最初に紹介されたとき、エマは思わず二人の手の甲を見た。
……二人とも手袋着用で見えなかったけど。

視線に気づいたレオンは意味を悟って笑顔で首を振った。

「私たちにクラレスの花の紋様はないよ。君たちだけに責任を押し付けるわけにはいかないからね。王家からは私が、そして騎士団からは彼が同行する。王家は魔力量が多く私もそれなりな実力のつもりだ。彼、ハリソンは騎士団一の実力者だし、遠征や野営にも慣れてるからきっと役に立てると思う」

「微力ながらお力にならせて頂きます」

……って感じで、旅のお仲間GET!

レオンはいかにも王子さまっぽいキラキライケメンで、クルトの一個下。
さすがの品や育ちの良さはあるんだけど、意外にフランクで好奇心旺盛。

ハリソンは硬派で真面目。
役職柄もあるのか紳士だし、年齢も二十代後半と頼りがいがある。

「エマッ、ミレーヌ!」

華やいだ声が響き、部屋へと少女が入ってきた。
ドレスの裾をひらりと揺らしながら向かってくる少女はあのお姫さまだ。

名前はエリザベス。

ややぽっちゃりながらも可愛らしい彼女は笑みを浮かべてエマとミレーヌの座るソファへと腰かけた。

「二人ともお疲れ様」

「ベスこそお疲れ。今日のレッスンは終わったの?」

「きちんと済ませましたわ」

胸を張るエリザベスをえらいえらいと二人で褒める。

「ベス……。私たちは?」

「あら、やだ!お兄さまたちもお疲れ様です」

妹にスルーされたレオンがちょっと寂しそうに声をかける。
口を押さえたエリザベスは慌てて笑顔で他の面々も労わる。

だれ?って思うかもしれないが、広間でかんしゃくを起こしたあのお姫さまである。

あの翌日、兄王子に付き添われたお姫さまはエマの元に顔をだした。

「昨日は……ごめんなさい。自分がどれだけ心無い発言をしたか、反省いたしましたの……」

兄に背を支えられ、不安そうな小さな声ながらしっかりとされた謝罪。

やっぱり根は素直な子だったっぽい。

仲直りしてからは年も近いこともあってか、ぽつりぽつりと話しかけられることも増えた。
そうして仲良くなっていく中で、彼女を叱ることがあった。

…………ら、なぜかむちゃくちゃ懐かれた。

それからというもの、わかりやすく懐き、講義が終わるころには必ず顔をだしてはエマたちをお茶に誘ってくれた。
詰め込み教育で疲れた頭に甘いものと一級品の紅茶は正直うれしいので、毎回ごちそうになっている。

んでもって日に日に懐かれ、「ベスって呼んでくださいな」と愛称呼びを許されるほどだ。

よく少女マンガなんかで箱入りのお嬢さまが叱ってくれた相手とか、不良キャラにキュン♡ってなるけど、身近にいないタイプだから新鮮なのかも知れない。

まぁ、可愛いからいいんだけど。

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