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俺は音楽教師です。カウンセラーではない 2
「で?」
何としても聞く気満々なアレクサンドラに小さく息を吐いた。
「アレクサンドラ様ってリリー嬢のこと好きなんですか?」
根負けして問いかけた結果。
ボンッッ!!!!??
アレクサンドラが蒸気をあげた。
「アレク様っ?!」
シリウスが慌てて駆け寄る。
褐色の肌でもわかるぐらいに真っ赤に染まった顔、真ん丸に開いた瞳と口に漫画ならぷしゅう~と蒸気が立ち昇ってそうな有様だ。
その様子を若干の申し訳なさを感じつつあちゃ~と見守った。
「えっと、冷たい飲み物とか、いります?」
気まずさを誤魔化すように聞けば、硬化したアレクサンドラの代わりにシリウスにお願いされてグラスに飲み物を注ぐ。
ひとつは氷たっぷりめで。
差し出せば、動作再開したアレクサンドラが煽るように一気に口にした。
一瞬で空になったグラスを改めて満たす。
「なんか…すいません」
「いや……余が聞けといったからそれは…いいのだが…。その…何故……」
「……えっ?!あっ?アレク様、えっと、その本当に?」
謝罪する俺、いつもの余裕など微塵もうかがえないアレクサンドラに、漸く俺の質問に思い至ったようで激しく動揺するシリウス。カオス。
気を落ち着かせるようにこほん、とひとつ咳をするアレクサンドラ。
だけどその頬は未だ赤い。
「で、だ。それで…」
落ち着かなげに膝の上で意味もなく両手を組んだり、開いたりして僅かに身を乗り出したアレクサンドラに困ったように俺はストップをかけた。
「その、そろそろ休み時間が終わるので。二人とも教室へ戻らないと」
「「あ」」
完璧忘れてたらしい。
サボりは駄目だぞー。
若者はちゃんと授業受けろよー。
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