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半分はリリアさんの所為! 4
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(リリー視点)
ワザとらしく自分の額をパシンっと叩くリリアさんにイラっときて今度は私から問いかける。
「リリアさんこそ、カイザー様とはどうなんですか?」
「カイザー様ですか?順調な雇用関係ですよ」
首を傾げて至って普通に答えられてこっちも「あれっ?」と首を傾げる。
「えっと、カイザー様のこと、愛してるんですよね?」
「私がっ?」
「えっ?」って顔で自分を指さすリリアさんに頭の中は困惑でいっぱい。
「だって前に、私にカイザー様は渡さないっって」
「そりゃそうですよ。カイザー様ルートなんてベアトリクス様の悪役令嬢ルート勃発の可能性大じゃないですか。別にアレクサンドラ様狙いじゃなくてもいいですけど、カイザー様ルートは止めて下さいね。あとダイア様とガーネスト様ルートも」
サラッと言われて、脱力感に思わずしゃがんでた足を崩して美しい芝生の上に座り込んでしまった。
「っていうか、私もベアトリクスちゃんの悪役令嬢ルートは阻止しますよ!だって天使ですもん!!なんだ、じゃあ最初っから協力できたんじゃないですか私たち」
「リリー様がカイザー様ルート狙ってそうだったからじゃないですかっ!」
「正直、お顔はめちゃくちゃストライクですけど……。そもそも、カイザー様が裏隠しキャラならストーリーもバッドエンドもわかんないからルート狙う狙わないに関わらず、ある程度の好感度上げは必須なんですよ。そうだっ!!それで相談があったんです!」
肝心な目的を思い出してぐいっと顔を近づける。
「全ルート共通のバッドエンドを防ぐために私はジャウハラに向かいます。でもゲームの設定とズレてるとこもあるし、このジュエラルで予定外の事態が発生する恐れもあるでしょう?だから同じゲーム知識を持ってるリリアさんにこっちでの対応をお願いしたくて!何かあったらナディアちゃんや他の攻略対象者たちをさり気なくフォローしてあげてください」
ワザとらしく自分の額をパシンっと叩くリリアさんにイラっときて今度は私から問いかける。
「リリアさんこそ、カイザー様とはどうなんですか?」
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首を傾げて至って普通に答えられてこっちも「あれっ?」と首を傾げる。
「えっと、カイザー様のこと、愛してるんですよね?」
「私がっ?」
「えっ?」って顔で自分を指さすリリアさんに頭の中は困惑でいっぱい。
「だって前に、私にカイザー様は渡さないっって」
「そりゃそうですよ。カイザー様ルートなんてベアトリクス様の悪役令嬢ルート勃発の可能性大じゃないですか。別にアレクサンドラ様狙いじゃなくてもいいですけど、カイザー様ルートは止めて下さいね。あとダイア様とガーネスト様ルートも」
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「っていうか、私もベアトリクスちゃんの悪役令嬢ルートは阻止しますよ!だって天使ですもん!!なんだ、じゃあ最初っから協力できたんじゃないですか私たち」
「リリー様がカイザー様ルート狙ってそうだったからじゃないですかっ!」
「正直、お顔はめちゃくちゃストライクですけど……。そもそも、カイザー様が裏隠しキャラならストーリーもバッドエンドもわかんないからルート狙う狙わないに関わらず、ある程度の好感度上げは必須なんですよ。そうだっ!!それで相談があったんです!」
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