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第5話「天界の富豪と伝説のハッカー」
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スサノオたちの執拗な暴露配信。 その影響は凄まじく、俺たちの評価(徳ポイント)はどん底まで落ちていた。
渋谷の片隅で、俺とオーディンは力なく項垂れていた。
「……もうダメだ。ネットの民は、俺たちを『ただの変態ジャガイモ』としか認識していない」
「知恵の神が、まさか物干し竿を振るだけの不審者として歴史に刻まれるとはな……」
その時だった。 居酒屋『大聖天(ムー)』のカウンターで、店長が動いた。
ガネーシャが、ゾウの鼻でノートPCを高速タイピングし始めたのだ。
「やれやれ、二柱とも情けないね。神なら神らしく、力(IT)でねじ伏せなよ」
ガネーシャの瞳が、サイバーな緑色に輝く。
実は彼、知恵の神であると同時に、数千年前から人類のネットワークを裏で操ってきた伝説のハッカー『G』だったのだ。
「いい? スサノオたちの配信サーバーを、今から神速でハッキングする。ゼウス、お前はカメラの前で一番バカな顔をして立て。オーディン、お前は盆踊りを踊れ」
「何を……!? しかし、それではさらに炎上するぞ!」
「いいからやれ! ここからは……『太陽』の出番だ」
ライブ配信:天照、爆降臨
スサノオたちが勝利を確信し、俺たちの悪口を言いまくっていたその時。
配信画面が突如、黄金色のエフェクトに包まれた。
『……いい加減になさい、この愚かな弟(おとうと)神どもがッ!!』
天界の引きこもり……もとい、最高神・天照大神が、ついにブチギレたのである。
彼女はスマホを手に取ると、天界の国家予算をすべて電子マネーにぶち込んだ。
『全知全能と知恵の神をジャガイモ呼ばわり? 笑わせないで。本当の“輝き”を見せてあげるわ!』
次の瞬間、配信画面が真っ赤な通知で埋め尽くされる。
【アマテラス様からスパチャ:10,000,000円】 【アマテラス様からスパチャ:10,000,000円】 【アマテラス様からスパチャ:10,000,000円】
(※この動作が100回繰り返されました)
「なっ……!? 姉貴、何してんだ!? 一回の配信で一億超えの投げ銭なんて聞いたことねえぞ!」
スサノオが驚愕する中、ガネーシャのハッキングが完了。 スサノオの全フォロワーの画面に、俺の「渾身のボケ画像」が強制送信された。
路上漫才:一発逆転編
スパチャの赤い光に包まれ、後光が差した状態で俺たちは喋り出した。
ゼウス: 「どうもー! 一兆円分のスパチャで、顔が白飛びしているゼウスです!」
オーディン: 「姉貴の金で、物干し竿が純金製(24K)に変わったオーディンです。お願いしますー」
ゼウス: 「いやー、金があるってのは素晴らしいね。さっき天照から『これで美味しいものでも食べなさい』って100万ポイント送られてきたからさ」
オーディン: 「ほう。お前、何に使ったんだ?」
ゼウス: 「全額、Siriの課金アイテムに注ぎ込んでやったわ」
オーディン: 「何を買ったんだよ! Siriはソシャゲじゃないんだよ!」
ゼウス: 「そしたらSiriがさ、『マスター、大好きです。次の雷雨の予定を組みましょうか?』って、急にデレ始めてさ」
オーディン: 「AIを調教するな! それはただのバグだ!」
ゼウス: 「怖くなってさ。スマホを純金の物干し竿で叩き割ったら、中から小さなガネーシャが出てきて『ハッキング完了、テヘペロ』って……」
オーディン: 「店長、何してんだよ! 物語の根幹を揺るがすな! もういいよ!」
二人: 「ありがとうございましたー!」
天照の圧倒的資金力。 ガネーシャのIT操作。 そして何より、俺たちのヤケクソな笑い。
すべてが混ざり合い、ついに『ライトニング・アイ』は世界トレンド1位に輝いた。
「クソッ……! 姉貴の財力と象のハッカーはチートだろ!」
敗北したスサノオの叫びが、渋谷の夜に虚しく響く。
こうして、俺たちの人間界修行・第1部は幕を閉じた。
【徳ポイント:測定不能(カンスト)】
しかし、これはまだ序章に過ぎない。 次に待ち受けるのは、日本中の神々が笑いの頂点を競う戦い。
「全日本神話漫才グランプリ(M-1)」の開催が、すぐそこまで迫っていた。
渋谷の片隅で、俺とオーディンは力なく項垂れていた。
「……もうダメだ。ネットの民は、俺たちを『ただの変態ジャガイモ』としか認識していない」
「知恵の神が、まさか物干し竿を振るだけの不審者として歴史に刻まれるとはな……」
その時だった。 居酒屋『大聖天(ムー)』のカウンターで、店長が動いた。
ガネーシャが、ゾウの鼻でノートPCを高速タイピングし始めたのだ。
「やれやれ、二柱とも情けないね。神なら神らしく、力(IT)でねじ伏せなよ」
ガネーシャの瞳が、サイバーな緑色に輝く。
実は彼、知恵の神であると同時に、数千年前から人類のネットワークを裏で操ってきた伝説のハッカー『G』だったのだ。
「いい? スサノオたちの配信サーバーを、今から神速でハッキングする。ゼウス、お前はカメラの前で一番バカな顔をして立て。オーディン、お前は盆踊りを踊れ」
「何を……!? しかし、それではさらに炎上するぞ!」
「いいからやれ! ここからは……『太陽』の出番だ」
ライブ配信:天照、爆降臨
スサノオたちが勝利を確信し、俺たちの悪口を言いまくっていたその時。
配信画面が突如、黄金色のエフェクトに包まれた。
『……いい加減になさい、この愚かな弟(おとうと)神どもがッ!!』
天界の引きこもり……もとい、最高神・天照大神が、ついにブチギレたのである。
彼女はスマホを手に取ると、天界の国家予算をすべて電子マネーにぶち込んだ。
『全知全能と知恵の神をジャガイモ呼ばわり? 笑わせないで。本当の“輝き”を見せてあげるわ!』
次の瞬間、配信画面が真っ赤な通知で埋め尽くされる。
【アマテラス様からスパチャ:10,000,000円】 【アマテラス様からスパチャ:10,000,000円】 【アマテラス様からスパチャ:10,000,000円】
(※この動作が100回繰り返されました)
「なっ……!? 姉貴、何してんだ!? 一回の配信で一億超えの投げ銭なんて聞いたことねえぞ!」
スサノオが驚愕する中、ガネーシャのハッキングが完了。 スサノオの全フォロワーの画面に、俺の「渾身のボケ画像」が強制送信された。
路上漫才:一発逆転編
スパチャの赤い光に包まれ、後光が差した状態で俺たちは喋り出した。
ゼウス: 「どうもー! 一兆円分のスパチャで、顔が白飛びしているゼウスです!」
オーディン: 「姉貴の金で、物干し竿が純金製(24K)に変わったオーディンです。お願いしますー」
ゼウス: 「いやー、金があるってのは素晴らしいね。さっき天照から『これで美味しいものでも食べなさい』って100万ポイント送られてきたからさ」
オーディン: 「ほう。お前、何に使ったんだ?」
ゼウス: 「全額、Siriの課金アイテムに注ぎ込んでやったわ」
オーディン: 「何を買ったんだよ! Siriはソシャゲじゃないんだよ!」
ゼウス: 「そしたらSiriがさ、『マスター、大好きです。次の雷雨の予定を組みましょうか?』って、急にデレ始めてさ」
オーディン: 「AIを調教するな! それはただのバグだ!」
ゼウス: 「怖くなってさ。スマホを純金の物干し竿で叩き割ったら、中から小さなガネーシャが出てきて『ハッキング完了、テヘペロ』って……」
オーディン: 「店長、何してんだよ! 物語の根幹を揺るがすな! もういいよ!」
二人: 「ありがとうございましたー!」
天照の圧倒的資金力。 ガネーシャのIT操作。 そして何より、俺たちのヤケクソな笑い。
すべてが混ざり合い、ついに『ライトニング・アイ』は世界トレンド1位に輝いた。
「クソッ……! 姉貴の財力と象のハッカーはチートだろ!」
敗北したスサノオの叫びが、渋谷の夜に虚しく響く。
こうして、俺たちの人間界修行・第1部は幕を閉じた。
【徳ポイント:測定不能(カンスト)】
しかし、これはまだ序章に過ぎない。 次に待ち受けるのは、日本中の神々が笑いの頂点を競う戦い。
「全日本神話漫才グランプリ(M-1)」の開催が、すぐそこまで迫っていた。
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