全知全能(笑)のゼウス、現代日本でコンビニ出禁になる

108

文字の大きさ
4 / 15

第4話「炎上上等! 出雲の神々による『暴露系』ライブ配信」

しおりを挟む
 俺たちのTikTokがようやくバズり始めた、その矢先だった。

 ネット界に、さらなる激震が走った。

 新進気鋭の配信プラットフォーム『ゴッド・ライブ』にて、彗星のごとく現れた謎の覆面コンビ。  その名も――『出雲デストロイヤーズ』。

「はい、どーもー! 今日はね、今話題の『ライトニング・アイ』の化けの皮を、ペリペリ剥いでいこうと思いまーす!」

 画面の中で、スサノオが悪徳プロデューサーのようなサングラスをかけ、不敵に笑う。  隣ではツクヨミが、手際よく「俺の過去の女性関係」をフリップにまとめていた。

『暴露その1:ゼウス、白鳥に化けてナンパした件について』 『暴露その2:オーディン、知恵が欲しすぎて自分の目玉をメルカリに出そうとした疑惑』

「ちょ、待てえええええい!!」

 居酒屋の休憩室でスマホを見ていた俺は、画面を割りそうな勢いで叫んだ。  コメント欄は一気に加速する。

『え、ゼウスきもww』 『白鳥とか完全に不審者じゃん』 『物干し竿の次は目玉かよwww』

「……スサノオめ。まさか暴露系配信者の手法を使ってくるとは。知恵の神として、これ以上の名誉毀損は許せん」

 オーディンは静かに立ち上がり、ダイソーの物干し竿を真剣な顔で構えた。


 決戦:路上漫才対決(炎上返し)
 その日の夜。  渋谷のハチ公前には、かつてないほどの人だかりができていた。

 俺たちの前に、実体を持ったスサノオとツクヨミが立ちはだかる。

スサノオ: 「よぉ、ジャガイモ兄弟。今日も元気にスベってるか?」

ゼウス: 「黙れ、クソガキ神が! 暴露が何だ! 俺の愛の深さはオリュンポスよりも高いんだよ!」

オーディン: 「(客席に向かって)……はい、ここから漫才始めまーす! 暴露系vs伝統芸能、勝つのはどっちだ!?」

ゼウス: 「いやー、最近ネットで叩かれてさ。俺のプライバシーが、嫁の雷よりも激しく燃えてるんだよ」

オーディン: 「お前の場合は自業自得だろ。で、どうするんだ?」

ゼウス: 「だから俺、逆に『神の謝罪動画』を撮ったんだ。見てくれよ、この完璧な土下座を!」

 俺は、その場でコンクリートの床に五体投地した。

オーディン: 「地面が割れてるわ! 謝罪じゃなくて地殻変動だよ!」

ゼウス: 「そしたらさ、隣でスサノオが『謝罪風・踊ってみた』動画を重ねてきてさ。俺の土下座のリズムに合わせて、あいつヤマタノオロチの首で縄跳びし始めたんだよ」

オーディン: 「罰当たりすぎるだろ! 絶滅危惧種の首を跳ぶな!」

ゼウス: 「俺も負けじと、スマホのカメラに向かって『ウインク一つで人類の半分を幸福にする魔法』をかけたんだ」

オーディン: 「……嫌な予感しかしないな」

ゼウス: 「そしたらさ、通信制限が来て画面がフリーズしてさ。俺の白目剥いた変顔が全世界に永久保存されたんだよ」

オーディン: 「それが一番の神罰だよ! もういいよ!」

二人: 「ありがとうございましたー!」

 現場は爆笑の渦に包まれた。

「謝罪動画で地面割るなww」 「白目のゼウス、待ち受けにしたいw」

【徳ポイント:+100】

 しかし、スサノオは不敵な笑みを崩さない。

「ふん……。笑いじゃ勝てねえなら、次は『神々のダンス・コラボ・ガチャ』で、お前らのレアリティを『N(ノーマル)』に格下げしてやるからな!」

「兄上、それ、ただの課金ゲーへの誘導ですよ……」

 現代の荒波に揉まれる神々の戦いは、さらなる泥仕合へと突入していく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略

神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。 そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。 これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

処理中です...