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あかねの克服

初めてのお味噌汁(前編)

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「では、始めたいと思います。」
翼が真剣な顔であかねに言う
「…はい」
茜は乗り気じゃ無さそうだ
「今日はお味噌汁を作ります。」
「じゃあ、ポットのお湯を注ぐだけで」
「それはインスタントだ!バカ茜
1から手作りするぞ!」
「ぇぇぇ」
あかねの表情が曇る
「本当に簡単なのにするから」
「ホントか!?」
味噌汁でこのモチベーションかよ
口には出さなかったが
大きなため息をついた
「じゃあ、玉ねぎの皮をむいてください」
「どうやってむくの?」
翼は驚きを隠せなかった
だか、茜は不器用の中の1.2を争う不器用さなのは知っていたがこれ程とは思わなかった。

「やっぱり玉ねぎを使うのは無し、
もやしと豆腐を使います。
そして包丁は使いません」

「おぉ!」
「さすが弟だけあって姉のことを理解しておるわ。わっはっは!」
と威張る姉。

この時既に時間は30分が過ぎようとしています。

味噌汁は無事にできるのでしょうか?




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