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エピソード2:かたはら 2
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「名前は」
目の前の男に刑事が尋ねた。すでに分かっているが、形式として聞く。
「ウィレム・オーディ」
「年齢」
「二十二」
「職業は」
「ない。まだ学生」
「どこに住んでいる?」
刑事は、確認作業を事務的に続けた。相手は、まずまず素直に、全てのことを肯定した。
そしていよいよ、本題に入る。
「この女を知っているな」
刑事は似顔絵を見せた。残念ながら、女は写真に撮られたことがなかった。また遺体の顔を写そうにも、肝心の箇所がないのだから、被害者の知人の記憶を頼りに、似顔絵を作るしか手がなかった。
「記憶にない女だ」
即座に、ウィレム・オーディは返してきた。
「おまえが殺したんじゃあ、ないのか?」
「殺していない。知りもしない女を、殺すはずもない」
オーディの言葉に対し、刑事は早々に切り札を出した。
「目撃者がいるんだぞ。遺体が見つかった現場で、おまえを目撃したという証言がいくらでもある。時間的にも死亡推定時刻にぴったりなんだ。ええ? おまえだろうが!」
「違う」
刑事の態度が気にくわないという風に、オーディはにらみを利かせてきた。
気にくわないのは刑事も同じだ。
「否定するだけじゃ、だめだ。この議論は、目撃者がいる分、我々の勝利に終わる。もっと論理的に喋りな。今は科学の時代だ」
「最も縁遠い顔をしているよ、あなたは」
低い声のオーディ。刑事の顔色が変わった。
「何だと?」
「科学なんて、言葉だけをふりかざしても無意味だってこと。いくら流行りだからといって、科学でない物まで科学と言ってもらっては困る」
「……よく言ったな」
怒りをこらえて、刑事は唇の端で笑ってみせた。肩が震えているのが、彼自身でも分かった。
「ようし、それだけ言うのなら、おまえさんはさぞかしご立派な『科学』を使えるんだろうな。さて、どんな反論をする?」
「論理としては簡単。誰にでも理解できる。犯行時刻はいつです?」
刑事はぶっきらぼうに答えてやった。真夜中、0時過ぎからの数時間と見られる、と。
「その時間なら、僕は現場不在証明ができる」
「アリバイだと?」
「そう。僕はその時間、酒を飲んでいた。三軒ばかり、回った。馴染みの店だから、覚えてくれてるでしょう」
そしてオーディは紙とペンを要求し、それを受け取ると、三つの店の名前を書き記した。
「すぐに調べてもらいましょう」
「言われるまでもない」
刑事は立ち上がり、部屋を出た。
「四つの殺人事件において、犯行推定時刻に現場付近をうろついている姿を目撃されながら、完全なアリバイを持っている……」
コナン警部から聞かされた事件について、アベルは繰り返した。
「ええ。これって、この前言っていた奇怪な事件とは言えませんかねえ」
コナン・ヒュークレイは胸を反らした。
「奇怪と言えば奇怪だが……被害者の殺され方には、刻み屋ニックのときのような特徴は何かあるんですか?」
「いや、そいつはありませんな。絞殺が二件、刺殺が一件、殴殺が一件。様相だけを取り出して見れば、単純な事件です」
アベルの質問に答えてから、コナンはフランクへと目を向けた。
「フランク、この四つの事件があったとき、何か感じなかったかね?」
魔玉の者は互いに引き合い、共鳴し合うことがある。アベルの最近の説は、それは感情が頂点に達したときに発現するのではないかと見なしている。事実、刻み屋ニックことカインが殺戮を重ねたとき、フランクは感情が波立つのを覚えた。警部は、このことを言っているのである。
「例えば、この一番新しい事件、チア・エミールという女性が絞殺されたんだが、これが起きたのが」
警部は指折り数えて、
「八日前だ」
と言った。
「その頃、何かを感じたんじゃないか」
「いえ、別に。カインが姿を消して以来、このところ、そういう感覚はなかったんです」
「うーん、そうか。……分からん。違うのかねえ?」
「警部、当然、容疑者の名前は分かっているんでしょう。教えてくれませんか」
「ああっと、それもそうだ。ウィレム・オーディっていう学生で、化け学を専攻してる」
「そのオーディと被害者は、みんな関係がある?」
「そうですな、四人とも関係があるとされています。まず、名前が出たところでチア・エミールから。彼女は看護婦です。オーディは知らないと言っていたが、彼の通う大学の医学部の実験室にチアは出入りしていたことがあって、そこで知り合っていた節がある」
警部は手帳を取り出し、その内容を見ながら答えていく。
「折角だから、逆順に行きますか。三番目の犠牲者はドロシー・ブレネマン。彼女も絞殺されたそうで、職業はホステス。オーディが行きつけの店で働いていたので、顔を会わせているはずなんですな。二番目はキム・レイアン、学生。オーディと同じ大学の同じ学年、同じようなことを学んでいる。彼女は殴殺されている。最初に殺されたのが、タニア・ハディス。精肉屋の店員で、その店の肉切り包丁で刺し殺されたってことです。オーディは、この肉屋でよく買っていた。言葉を交わしているはずなんですな」
「聞いていると……殺人が起こるような深い関係はないんじゃないですか?」
フランクが指摘する。
コナン警部は開き直って言った。
「ない。だが、全ての事件に一人の男が関係している。そいつは目撃さえされている。怪しむに充分なんだ。が……四つとも完璧なアリバイが成立しているのだ」
「奇怪ではある、確かに……」
先ほどと似たような言葉を繰り返すアベル。
「だが、私が思い浮かべる奇怪さとは、猟奇。カインがした、人体を切り刻むような……。今、警部が言った事件は猟奇性よりも不可思議な『におい』がある」
「魔玉の者ったって、カインのようなのばかりとは限らんのじゃないんですかい? 要するに妙な能力を……あ、すまん、フランク」
「いいんですよ」
頭を下げた警部を、フランクは押し止めた。
「気を遣ってもらえるだけで充分です」
ほっとすると、警部は続きを話し始める。
「悪いな。……要するに特殊能力を持っている者の仕業だと思われる事件だったら、いい訳だ。違いますかね?」
「いや。少なくとも、的外れではない」
認めるのはアベル。
「だったら、話は簡単になる。今度なら、例えば……フランクよりも素早く移動できる能力があるとか。何だっけか、瞬間移動っていうような」
「瞬間移動できるなら、現場付近で目撃されはしないでしょう。殺害直後、その場から消えればいい」
フランクは、少しおかしく思いながら反論した。
「それもそうだな。じゃあ……」
「双子だ、警部」
コナンの言葉を遮って、アベルは言い切った。
「双子? いや、オーディには双子はおろか、兄弟もいないと聞いている」
「そうじゃなくて、それが能力なのだよ、きっと。双子を作る……そう、自分の分身を作ることができるんだ」
「分身ですか?」
素っ頓狂なコナン警部の声。
「それなら話が合うでしょう。常にアリバイが成立するのも、現場を出るときに目撃されたのもうなずける。その事件、魔玉の者の特殊能力の産物である可能性が出てきましたね」
「し、しかし」
警部は困惑する。
「仮に我々の推測が当たっていたとして、どうすりゃいいんです? 相手の居場所はつかんでいるものの、証拠も何もない。次の殺しが起こっても、指をくわえて見てるだけだ」
「……フランク」
フランクの顔を見やるアベル。フランクは無言で、アベルへ視線を返した。
「君がオーディに会えば、何か変化があるかもしれない」
「オーディが魔玉の者ならば、ですね」
「普段、魔玉の者同士が出会っても、ほんのわずか、精神の奥底に影響があるくらいだと思う。微妙な変化だろうが、意識していれば察知できると信じたい。やってくれるか」
「やります。異議なんてない。できれば、無駄骨に終わってほしいんですが」
希望的観測を、フランクは述べた。
陽はそろそろ落ちかかっていた。
「あそこがウィレム・オーディの住んでいる下宿だ」
警部補は小さく人差し指を立て、道を挟んだ向こうの、薄汚いが頑丈そうな二階屋を示した。
コナン警部の取りはからいで、フランクはオーディの住む下宿を見渡せる通りまで案内された。案内役はケリガンという警部補。事情を知らぬケリガンは、フランクに対してあまり好意的でなかった。
研究のあるアベルがこの場にいないのも、フランクを萎縮させる。
「彼――オーディは今、いるのですか?」
「いる」
無愛想な返事。
「四つの殺しに関わってるんだ。こうしてしっかり張り込むのは当然だろうが」
「見張っているのは、あなた一人ですか?」
「そうだ。それが?」
「差し出がましいですが……」
顔色を窺いながら、フランク。
「他に出入りできるような道はありませんか? 抜け道があるとか」
「あのな……ないよ」
侮蔑の目を向ける警部補は、途中で思い直したように口調を改めた。
「裏手に道があるが、袋小路だ。高い塀があって、あれは最低でも二人いなけりゃ越えられない」
「そうですか。それなら、安心だ」
フランクは安堵しながら、オーディがいるという二階の一室の窓に目をやった。と言っても鎧戸が閉ざされており、中は窺い知れない。
ところが……。
「おかしいな」
夜になってから、ケリガン警部補は、しきりと首を捻った。
「明かりがつかない」
続く
目の前の男に刑事が尋ねた。すでに分かっているが、形式として聞く。
「ウィレム・オーディ」
「年齢」
「二十二」
「職業は」
「ない。まだ学生」
「どこに住んでいる?」
刑事は、確認作業を事務的に続けた。相手は、まずまず素直に、全てのことを肯定した。
そしていよいよ、本題に入る。
「この女を知っているな」
刑事は似顔絵を見せた。残念ながら、女は写真に撮られたことがなかった。また遺体の顔を写そうにも、肝心の箇所がないのだから、被害者の知人の記憶を頼りに、似顔絵を作るしか手がなかった。
「記憶にない女だ」
即座に、ウィレム・オーディは返してきた。
「おまえが殺したんじゃあ、ないのか?」
「殺していない。知りもしない女を、殺すはずもない」
オーディの言葉に対し、刑事は早々に切り札を出した。
「目撃者がいるんだぞ。遺体が見つかった現場で、おまえを目撃したという証言がいくらでもある。時間的にも死亡推定時刻にぴったりなんだ。ええ? おまえだろうが!」
「違う」
刑事の態度が気にくわないという風に、オーディはにらみを利かせてきた。
気にくわないのは刑事も同じだ。
「否定するだけじゃ、だめだ。この議論は、目撃者がいる分、我々の勝利に終わる。もっと論理的に喋りな。今は科学の時代だ」
「最も縁遠い顔をしているよ、あなたは」
低い声のオーディ。刑事の顔色が変わった。
「何だと?」
「科学なんて、言葉だけをふりかざしても無意味だってこと。いくら流行りだからといって、科学でない物まで科学と言ってもらっては困る」
「……よく言ったな」
怒りをこらえて、刑事は唇の端で笑ってみせた。肩が震えているのが、彼自身でも分かった。
「ようし、それだけ言うのなら、おまえさんはさぞかしご立派な『科学』を使えるんだろうな。さて、どんな反論をする?」
「論理としては簡単。誰にでも理解できる。犯行時刻はいつです?」
刑事はぶっきらぼうに答えてやった。真夜中、0時過ぎからの数時間と見られる、と。
「その時間なら、僕は現場不在証明ができる」
「アリバイだと?」
「そう。僕はその時間、酒を飲んでいた。三軒ばかり、回った。馴染みの店だから、覚えてくれてるでしょう」
そしてオーディは紙とペンを要求し、それを受け取ると、三つの店の名前を書き記した。
「すぐに調べてもらいましょう」
「言われるまでもない」
刑事は立ち上がり、部屋を出た。
「四つの殺人事件において、犯行推定時刻に現場付近をうろついている姿を目撃されながら、完全なアリバイを持っている……」
コナン警部から聞かされた事件について、アベルは繰り返した。
「ええ。これって、この前言っていた奇怪な事件とは言えませんかねえ」
コナン・ヒュークレイは胸を反らした。
「奇怪と言えば奇怪だが……被害者の殺され方には、刻み屋ニックのときのような特徴は何かあるんですか?」
「いや、そいつはありませんな。絞殺が二件、刺殺が一件、殴殺が一件。様相だけを取り出して見れば、単純な事件です」
アベルの質問に答えてから、コナンはフランクへと目を向けた。
「フランク、この四つの事件があったとき、何か感じなかったかね?」
魔玉の者は互いに引き合い、共鳴し合うことがある。アベルの最近の説は、それは感情が頂点に達したときに発現するのではないかと見なしている。事実、刻み屋ニックことカインが殺戮を重ねたとき、フランクは感情が波立つのを覚えた。警部は、このことを言っているのである。
「例えば、この一番新しい事件、チア・エミールという女性が絞殺されたんだが、これが起きたのが」
警部は指折り数えて、
「八日前だ」
と言った。
「その頃、何かを感じたんじゃないか」
「いえ、別に。カインが姿を消して以来、このところ、そういう感覚はなかったんです」
「うーん、そうか。……分からん。違うのかねえ?」
「警部、当然、容疑者の名前は分かっているんでしょう。教えてくれませんか」
「ああっと、それもそうだ。ウィレム・オーディっていう学生で、化け学を専攻してる」
「そのオーディと被害者は、みんな関係がある?」
「そうですな、四人とも関係があるとされています。まず、名前が出たところでチア・エミールから。彼女は看護婦です。オーディは知らないと言っていたが、彼の通う大学の医学部の実験室にチアは出入りしていたことがあって、そこで知り合っていた節がある」
警部は手帳を取り出し、その内容を見ながら答えていく。
「折角だから、逆順に行きますか。三番目の犠牲者はドロシー・ブレネマン。彼女も絞殺されたそうで、職業はホステス。オーディが行きつけの店で働いていたので、顔を会わせているはずなんですな。二番目はキム・レイアン、学生。オーディと同じ大学の同じ学年、同じようなことを学んでいる。彼女は殴殺されている。最初に殺されたのが、タニア・ハディス。精肉屋の店員で、その店の肉切り包丁で刺し殺されたってことです。オーディは、この肉屋でよく買っていた。言葉を交わしているはずなんですな」
「聞いていると……殺人が起こるような深い関係はないんじゃないですか?」
フランクが指摘する。
コナン警部は開き直って言った。
「ない。だが、全ての事件に一人の男が関係している。そいつは目撃さえされている。怪しむに充分なんだ。が……四つとも完璧なアリバイが成立しているのだ」
「奇怪ではある、確かに……」
先ほどと似たような言葉を繰り返すアベル。
「だが、私が思い浮かべる奇怪さとは、猟奇。カインがした、人体を切り刻むような……。今、警部が言った事件は猟奇性よりも不可思議な『におい』がある」
「魔玉の者ったって、カインのようなのばかりとは限らんのじゃないんですかい? 要するに妙な能力を……あ、すまん、フランク」
「いいんですよ」
頭を下げた警部を、フランクは押し止めた。
「気を遣ってもらえるだけで充分です」
ほっとすると、警部は続きを話し始める。
「悪いな。……要するに特殊能力を持っている者の仕業だと思われる事件だったら、いい訳だ。違いますかね?」
「いや。少なくとも、的外れではない」
認めるのはアベル。
「だったら、話は簡単になる。今度なら、例えば……フランクよりも素早く移動できる能力があるとか。何だっけか、瞬間移動っていうような」
「瞬間移動できるなら、現場付近で目撃されはしないでしょう。殺害直後、その場から消えればいい」
フランクは、少しおかしく思いながら反論した。
「それもそうだな。じゃあ……」
「双子だ、警部」
コナンの言葉を遮って、アベルは言い切った。
「双子? いや、オーディには双子はおろか、兄弟もいないと聞いている」
「そうじゃなくて、それが能力なのだよ、きっと。双子を作る……そう、自分の分身を作ることができるんだ」
「分身ですか?」
素っ頓狂なコナン警部の声。
「それなら話が合うでしょう。常にアリバイが成立するのも、現場を出るときに目撃されたのもうなずける。その事件、魔玉の者の特殊能力の産物である可能性が出てきましたね」
「し、しかし」
警部は困惑する。
「仮に我々の推測が当たっていたとして、どうすりゃいいんです? 相手の居場所はつかんでいるものの、証拠も何もない。次の殺しが起こっても、指をくわえて見てるだけだ」
「……フランク」
フランクの顔を見やるアベル。フランクは無言で、アベルへ視線を返した。
「君がオーディに会えば、何か変化があるかもしれない」
「オーディが魔玉の者ならば、ですね」
「普段、魔玉の者同士が出会っても、ほんのわずか、精神の奥底に影響があるくらいだと思う。微妙な変化だろうが、意識していれば察知できると信じたい。やってくれるか」
「やります。異議なんてない。できれば、無駄骨に終わってほしいんですが」
希望的観測を、フランクは述べた。
陽はそろそろ落ちかかっていた。
「あそこがウィレム・オーディの住んでいる下宿だ」
警部補は小さく人差し指を立て、道を挟んだ向こうの、薄汚いが頑丈そうな二階屋を示した。
コナン警部の取りはからいで、フランクはオーディの住む下宿を見渡せる通りまで案内された。案内役はケリガンという警部補。事情を知らぬケリガンは、フランクに対してあまり好意的でなかった。
研究のあるアベルがこの場にいないのも、フランクを萎縮させる。
「彼――オーディは今、いるのですか?」
「いる」
無愛想な返事。
「四つの殺しに関わってるんだ。こうしてしっかり張り込むのは当然だろうが」
「見張っているのは、あなた一人ですか?」
「そうだ。それが?」
「差し出がましいですが……」
顔色を窺いながら、フランク。
「他に出入りできるような道はありませんか? 抜け道があるとか」
「あのな……ないよ」
侮蔑の目を向ける警部補は、途中で思い直したように口調を改めた。
「裏手に道があるが、袋小路だ。高い塀があって、あれは最低でも二人いなけりゃ越えられない」
「そうですか。それなら、安心だ」
フランクは安堵しながら、オーディがいるという二階の一室の窓に目をやった。と言っても鎧戸が閉ざされており、中は窺い知れない。
ところが……。
「おかしいな」
夜になってから、ケリガン警部補は、しきりと首を捻った。
「明かりがつかない」
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