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第1章 とっても悪い魔王様
魔王様は幹部たちと会議(?)をする
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「魔王幹部斥候担当、ガルム・デュフォン!御前に!」
「魔王幹部諜報担当、リリシュ・ルーチェ。御前におりますわぁん」
「魔王幹部後衛担当、ドロシー・ナインス。御前にいまーす!」
「魔王幹部前衛担当、フェイロン・シェイン。御前におりますぞ」
玉座に侍るのは4人の魔族。
彼らは『魔王幹部』と呼ばれ、魔王の周りを固める砦の一つ一つであり、その会議は人間の国に対する侵攻や、各国の状況を話し合い、壮絶な討論が日夜繰り広げられている。
しかし現在ルークが魔族側に寝返った後、勇者は未だに現れておらず、勇者がいないうちは攻勢に出るのは悪手だと思っているのか、魔族の領地が攻め入られる兆しもない。
必然議題も大して多くはなく、そうなると話もそこそこに始まるのはーー。
「おい、ルーク!お前相変わらずちっこくてヒョロイなぁ!ちゃんと食ってんのか?今度ククリ牛の肉持ってきてやるからな!いっぱい食って早くデカくなれよ!」
「ありがとうございます、ガルム様。今度魔王様のディナーにさせていただきます」
「やだぁ、ルークちゃんはこのサイズがちょうどいいんじゃなぁい?お肌はもちもちプルプルで触り心地はいいし、高さはアタシの胸を置くのにピッタリなんだものぉん」
「り、リリシュ様…お戯れを…」
「リリちゃんはーなーれーてー!今日ルーくんはわたしとケルちゃんと遊ぶんだよ!ねー!マオ様も一緒に遊ぶ?」
「あー、我は遠慮しておこう。楽しんでくるといい」
ルークは裏切られたとばかりにノアの方に顔を向けるが、ノアは即座に明後日の方向に顔を逸らした。
「ふぉっふぉっふぉ。若人はいつの時代も元気ですのぉ」
「我からすればお前も相当若いがな…」
「魔王殿にかかれば誰しも赤子同然でございましょうなぁ」
勇者と魔王、そしてその幹部はつい一年前に凄まじい戦闘を繰り広げたはずだった。死者こそ出なかったものの、怨恨の一つや二つありそうなものだが、ルークを囲んでわいわいと話す面々にはそのようなものは一切感じられない。
「……平和だなぁ…」
「ふぉっふぉっふぉっ」
・・・・・・・・・・
「あー疲れたぁー!流石にドロシーのわんこと追いかけっこするのはキツイなー!ルーク~靴脱がせてくれ~」
「その前にせめて夜着に着替えてください。せっかくのお召し物がシワになりますよ」
「だいじょーぶだいじょーぶ!その時は魔術でちゃちゃっと直せばいいからな~」
「はぁ…」
身に纏う衣服の価値など気にもせずノアは一息にベッドへとダイブした。放っていたらそのまま眠りに落ちそうなので、とりあえずルークはノアの靴を手ずから脱がせる。
「あ、そうだ。ルーク、来週の夜は空いてるか?」
「来週…ですか?今のところ特に予定はありませんが…」
「これ」
無造作に投げ渡されたのは一通の手紙。差出人は魔族の中でも名の通った上級悪魔の長。ノアとの関係はあまりよろしくなかったはずだとルークは記憶していた。
「これは…」
「来週、夜会を開くからぜひ来てくれだとよ。普通は招待状なんて相手の用意を考えてもっと早くに出すもんだが、そいつはどうやら俺みたいなどこの血筋かもわからない奴が上に立つのが気に食わないらしい。毎回届くのは嫌がらせのように用意の間に合わない直前になってからだ」
「最低ですね」
「まあ魔族も一枚岩じゃないからな。とはいえ今までは勇者の存在を理由にそんな悠長なことしてられるかって参加は拒否してたんだが、いい機会だしそろそろ敵陣に出向いてやろうかなと思ってな。俺を侮ってる奴らへお前をアピールするいい機会にもなるだろ?」
「そんなお優しいことをなさらなくとも、命じてさえくださればノア様の統治に反感を抱くものはこの世から存在ごと抹消いたしますよ?」
「怖いこと言うな。だいたい俺がそういうのしないってわかってて言ってんだろ。それにこういう奴らは暴力で押さえつけても意味がない、余計に反感を買うだけだ。こういう時は頭を使っていかないとな。あ、そうそうこれこれ」
ノアはベッドの脇に置かれた小さな棚からこれまた小さな箱を取り出すとルークへと手渡す。
「これは…?」
「開けてみろよ」
ルークが箱を開けると、中にはシンプルな黒色のチョーカーが一つ。中心には血のように赤く輝く宝石がきらめき、静かに身につけられる時を待っているかのようだ。
「せっかく給金まで出してるのに一向に使う素振りを見せない側近に主人からの粋なプレゼントだ。今回は特に俺の護衛として行ってもらうからな、それなりに見た目のハッタリもいるだろ」
「ありがとう、ございます…」
ルークとなって初めて己のことを考えてくれたプレゼントに喜ぶ傍らで、コソコソと動く怪しい影。
「さてと、俺はそろそろ…」
「…ノア様?どこへ行くおつもりで?」
「えっ、あ、いやぁ…ちょっと古代書の解読を…」
「あなたは没頭すると周りが見えなくなるようですので…研究は一日おきにする、とお約束しましたよね?」
「いや、だってあともうちょっとで一冊の古文書の解読が………アーッ!離せぇー!鬼ー!あくまぁー!」
「悪魔はあなたでしょう」
抵抗も虚しく目にも止まらぬ早業でぐるぐると簀巻きにされたノアは、強制的にベッドに放り込まれたのであった。
「魔王幹部諜報担当、リリシュ・ルーチェ。御前におりますわぁん」
「魔王幹部後衛担当、ドロシー・ナインス。御前にいまーす!」
「魔王幹部前衛担当、フェイロン・シェイン。御前におりますぞ」
玉座に侍るのは4人の魔族。
彼らは『魔王幹部』と呼ばれ、魔王の周りを固める砦の一つ一つであり、その会議は人間の国に対する侵攻や、各国の状況を話し合い、壮絶な討論が日夜繰り広げられている。
しかし現在ルークが魔族側に寝返った後、勇者は未だに現れておらず、勇者がいないうちは攻勢に出るのは悪手だと思っているのか、魔族の領地が攻め入られる兆しもない。
必然議題も大して多くはなく、そうなると話もそこそこに始まるのはーー。
「おい、ルーク!お前相変わらずちっこくてヒョロイなぁ!ちゃんと食ってんのか?今度ククリ牛の肉持ってきてやるからな!いっぱい食って早くデカくなれよ!」
「ありがとうございます、ガルム様。今度魔王様のディナーにさせていただきます」
「やだぁ、ルークちゃんはこのサイズがちょうどいいんじゃなぁい?お肌はもちもちプルプルで触り心地はいいし、高さはアタシの胸を置くのにピッタリなんだものぉん」
「り、リリシュ様…お戯れを…」
「リリちゃんはーなーれーてー!今日ルーくんはわたしとケルちゃんと遊ぶんだよ!ねー!マオ様も一緒に遊ぶ?」
「あー、我は遠慮しておこう。楽しんでくるといい」
ルークは裏切られたとばかりにノアの方に顔を向けるが、ノアは即座に明後日の方向に顔を逸らした。
「ふぉっふぉっふぉ。若人はいつの時代も元気ですのぉ」
「我からすればお前も相当若いがな…」
「魔王殿にかかれば誰しも赤子同然でございましょうなぁ」
勇者と魔王、そしてその幹部はつい一年前に凄まじい戦闘を繰り広げたはずだった。死者こそ出なかったものの、怨恨の一つや二つありそうなものだが、ルークを囲んでわいわいと話す面々にはそのようなものは一切感じられない。
「……平和だなぁ…」
「ふぉっふぉっふぉっ」
・・・・・・・・・・
「あー疲れたぁー!流石にドロシーのわんこと追いかけっこするのはキツイなー!ルーク~靴脱がせてくれ~」
「その前にせめて夜着に着替えてください。せっかくのお召し物がシワになりますよ」
「だいじょーぶだいじょーぶ!その時は魔術でちゃちゃっと直せばいいからな~」
「はぁ…」
身に纏う衣服の価値など気にもせずノアは一息にベッドへとダイブした。放っていたらそのまま眠りに落ちそうなので、とりあえずルークはノアの靴を手ずから脱がせる。
「あ、そうだ。ルーク、来週の夜は空いてるか?」
「来週…ですか?今のところ特に予定はありませんが…」
「これ」
無造作に投げ渡されたのは一通の手紙。差出人は魔族の中でも名の通った上級悪魔の長。ノアとの関係はあまりよろしくなかったはずだとルークは記憶していた。
「これは…」
「来週、夜会を開くからぜひ来てくれだとよ。普通は招待状なんて相手の用意を考えてもっと早くに出すもんだが、そいつはどうやら俺みたいなどこの血筋かもわからない奴が上に立つのが気に食わないらしい。毎回届くのは嫌がらせのように用意の間に合わない直前になってからだ」
「最低ですね」
「まあ魔族も一枚岩じゃないからな。とはいえ今までは勇者の存在を理由にそんな悠長なことしてられるかって参加は拒否してたんだが、いい機会だしそろそろ敵陣に出向いてやろうかなと思ってな。俺を侮ってる奴らへお前をアピールするいい機会にもなるだろ?」
「そんなお優しいことをなさらなくとも、命じてさえくださればノア様の統治に反感を抱くものはこの世から存在ごと抹消いたしますよ?」
「怖いこと言うな。だいたい俺がそういうのしないってわかってて言ってんだろ。それにこういう奴らは暴力で押さえつけても意味がない、余計に反感を買うだけだ。こういう時は頭を使っていかないとな。あ、そうそうこれこれ」
ノアはベッドの脇に置かれた小さな棚からこれまた小さな箱を取り出すとルークへと手渡す。
「これは…?」
「開けてみろよ」
ルークが箱を開けると、中にはシンプルな黒色のチョーカーが一つ。中心には血のように赤く輝く宝石がきらめき、静かに身につけられる時を待っているかのようだ。
「せっかく給金まで出してるのに一向に使う素振りを見せない側近に主人からの粋なプレゼントだ。今回は特に俺の護衛として行ってもらうからな、それなりに見た目のハッタリもいるだろ」
「ありがとう、ございます…」
ルークとなって初めて己のことを考えてくれたプレゼントに喜ぶ傍らで、コソコソと動く怪しい影。
「さてと、俺はそろそろ…」
「…ノア様?どこへ行くおつもりで?」
「えっ、あ、いやぁ…ちょっと古代書の解読を…」
「あなたは没頭すると周りが見えなくなるようですので…研究は一日おきにする、とお約束しましたよね?」
「いや、だってあともうちょっとで一冊の古文書の解読が………アーッ!離せぇー!鬼ー!あくまぁー!」
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🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
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