魔王様は切実に隠居したい

塩おむすび

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第3章 魔王様と元勇者は諸悪の根源に喧嘩を売る

魔王様は熱に溺れる

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 熱い


 熱いのは昔から嫌いだ


 そのはずなのに


 この熱さは嫌じゃない


 むしろふわふわとした心地よさがあって


 ずっとその心地よさに身を委ねていたくて


 頭が上手く回らなくなっていく


「ノア様、ノア様?大丈夫ですか」


 ん?ルーク…?俺は大丈夫だぞ


「あぁ、よかった…突然意識を失われたので…心配しました」


 そうか…俺、気を失ってたのか…


 それだけお前とのこれが気持ちよかったってことだ、許して欲しい…


「許すも何も、そう言っていただけて嬉しい限りです。ですが、少し無理をさせすぎてしまったかもしれませんね。水分補給をしましょうか」


 どっか行くのか?俺から離れて…?


 嫌だ、嫌だそんなの…


 俺から離れていくな!





 ・・・・・・・・・・





「行くな…!」


 ベッドへと沈んで短時間とはいえ気絶までしたノアを休ませようとルークは身体を離し、水を取りに行こうとするがノアに腕を掴まれたことでベットから離れることができなくなってしまった。


「ノア様…?」

「やだ…今日は一晩中してくれるんだろ…?」


 真っ赤に火照ったノアの身体には度重なる行為で夥しいほどの所有印や歯形が付けられており、素面であれば恥ずかしがって口も聞いてくれなくなるレベルだった。

 しかし今のノアの瞳の奥はとろりと熱を持って蕩けており、普段の意思の強さはなりを潜め、男を誘う娼婦もかくやといった風になっていた。


「ですがこれ以上ノア様に無理は…」

「無理じゃない!無理じゃないから…なぁ…」


 ノアは自ら足を開き、誘うように自分で幾度もルークを受け入れた場所を開いてみせた。その奥からはごぷりと白濁とした液体が溢れ出て、背徳的な光景がルークの目の前に曝け出された。


「もっと…ルークのこと…くれなきゃやだ…」

「ーッ!ノア様…!」


 ここまで煽られてルークが黙っていられるわけもなく。すぐさまノアを押し倒すと、その身体を再び重ね合わせた。


「あッ…ぁう……きたぁ……ッルーク…るーくぅ…」

「はい、僕はここにおりますよ」

「きもちぃい…ッもっと…おく…きて…ッ!」


 ノアは快楽から身体をのけぞらせて喉を鳴らす。しかし苦しそうな気配はなく、むしろ嬉しそうにルークの首に縋りつき、その律動に身を任せていた。


「ルーク…んぁッ…な、なぁ…くち、して…ッん…むぅ…っ」


 舌をチロチロと誘うように揺らすと、心得たとばかりにルークはその舌に自分のそれを絡め合わせる。
 お互いの呼吸を奪い合うように激しいそれを、ノアはそれを大層気に入ったのか行為中に何度も強請り、ルークもそれを快く受け入れていた。


「んちゅ…はっ…あ…ッイく…ルーク…俺もう…っ」

「構いませんよ…ッ。僕も、あんまり我慢できそうにないです」

「中がいい…ッルークの…欲しい…んぁっ!」

「またですか?これ以上出したら、もしかすると…孕んでしまうかもしれませんよ?」


 生物学的にはあり得ない話だ。ノアはルークと同じ男性なのだから、子供を成すことなど不可能だ。
 だがしかし茹で上がった頭では正常なことなど何も考えられず、どっぷりと身体の芯まで快楽に浸かりきった今では、そんな理性的なことを考えられるわけもなかった。


「いい…ッいいから…!出して…ルークの、全部…っおれの中に…!」

「…ッ承知いたしました。それでは、全てお飲みくださいますよう…っ」

「ァがっ…イく……んぐ…ッ…ア…んぅぅッッ!」


 一際大きくノアの身体が跳ね、ルークはそれを押さえ込むようにその身体を抱きしめた。
 しばらくの間2人は抱き合い、室内には荒い呼吸の音のみが響いていたが、ノアは今度こそ完全に意識を失ったのか、ルークにしがみついていた腕をだらりと下げ、完全にその身をルークに預けきっていた。

 ルークはそんなノアの額に浮かんだ汗を軽く拭ってやると、そのまま触れるだけの口づけを落とした。


「最後までお付き合いいただきありがとうございます、ノア様」

「んぅ…ん…っ」


 そのまま汗だくになった身体を抱き上げ、清めるために浴室へと連れていく。
 よほど疲れてしまったのか明け方に終わった行為の後、翌日の昼まで目を覚ますことはなかった。

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