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本編
第6話 お日様の匂い
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お日様の匂い、芝生の匂いが沢山ある大きな広場がそこにあった。
......凄い。久しぶりに嗅いだその匂いに僕は感動する。
今まで、ずっと檻の中だった。
世界にこんな光景が広がっているなんて思いもしなかった。
でも、何故か見たことがある気もする。本当になんなんだろう?
クンクンクンクン
僕がお日様の匂いを楽しんでいると、この広場の真ん中からきなこの匂いがした。
今頃、きなこもこの広場に感動してるんだろうな。
僕を鎖で引っ張っている女の人間は、きなこの方向へ連れていってくれる。
僕は、恐る恐る前足で広場を踏む。
「ワフッ!」
凄い! 芝生がふかふかしてる! てへへ、ついつい声が出ちゃった。
僕は、一通り芝生で遊んだ。その最中は女の人間は「えへへ、楽しいね? 遊んでていいんだよ?」と言って待っててくれた。
一通り遊んだ後、広場の中央に居るはずのきなこの姿を探す。
そこで、僕は自分の甘さを思い知った。やっぱり、人間なんて信用しちゃダメなんだ。
────人間がきなこを囲っている......っ!
怖い。
やっぱり、人間を見るのは怖い。
少し前まで、人間に殺されそうだったんだ。
人間を見ると、殺されるのではとビクッとする。
心から信用するのはやっぱり無理だ。
僕はこれからどうなってしまうのだろう?
きなこの匂いと、お日様、芝生の魅力でここまで来たけど、なにも安全とは限らない。
見世物にされる......とか?
それならまだましだ。
どっかに連れてかれる......とか?
でも、あの檻から出られるならそれでも良いかも知れない。
もし、そうだったら、きなこだけでも助かって欲しい。
痛め付けられる......とか?
もしそうなら、僕がきなこを守ってやる。
それとも、殺される......とか?
そうなら、僕が頑張って威嚇してきなこだけでも助けてやる。
そうだ。僕が怖がってちゃダメなんだ。
僕が。僕が絶対にきなこを守るんだ!
僕は、真ん中に居るきなこが心配で全力で駆けていく。
僕は、勢いよく地面を後ろ足で蹴り、それを勢いを殺さずに前足で着地し、また蹴り出す。
女の人間は一緒に走ってくれた。
人間がきなこを囲んでいる場所に着く。
クンクンクンクン......あれれ?
僕はきなこがまだ生きているかの確認の為に匂いを嗅ぐ。
だが、そこで予想外のことが起きる。
どうやら僕の決意は無駄だったみたいだ。
ここに居る人間からは、僕達をチクチクの袋に詰めて殺す人間と匂いが全く違ったのだ。
チクチクの袋に詰めて殺す人間は、冷たくて怖くて悲しそうな氷のような匂いと殺意の匂いがする。
でも、ここに居る人間は芝生と同じような暖かくてふわふわで優しげな善意の匂いがした。
ふう、良かった。
ここの人間だったら僕達が殺される事は無いと思う。
僕は急いで、きなこの元に駆け寄る。
「みなさん、失礼します。わんちゃん通ります」
ほんの少しの間だったけど、もう会えないかもという恐怖で出来るだけ早く会いたかった。
人間の足を通り抜け、中央に行くときなこの姿があった。
僕は更にスピードを上げてきなこの元に駆けていく。
『きなこ! 会いたかったよ!』
『うん! 私も! あずきー!』
僕達は、会えた喜びを発散させる為に芝生の上でぴょんぴょんする。
再会を喜びあった後、きなこが『ちょっと言いたい事があるの』と切り出してきた。
どうしたんだろう?
『私達はここでお別れかもしれないの』
え......? きなこ、今なんて?
そんな最悪な事ある筈が無い!
......凄い。久しぶりに嗅いだその匂いに僕は感動する。
今まで、ずっと檻の中だった。
世界にこんな光景が広がっているなんて思いもしなかった。
でも、何故か見たことがある気もする。本当になんなんだろう?
クンクンクンクン
僕がお日様の匂いを楽しんでいると、この広場の真ん中からきなこの匂いがした。
今頃、きなこもこの広場に感動してるんだろうな。
僕を鎖で引っ張っている女の人間は、きなこの方向へ連れていってくれる。
僕は、恐る恐る前足で広場を踏む。
「ワフッ!」
凄い! 芝生がふかふかしてる! てへへ、ついつい声が出ちゃった。
僕は、一通り芝生で遊んだ。その最中は女の人間は「えへへ、楽しいね? 遊んでていいんだよ?」と言って待っててくれた。
一通り遊んだ後、広場の中央に居るはずのきなこの姿を探す。
そこで、僕は自分の甘さを思い知った。やっぱり、人間なんて信用しちゃダメなんだ。
────人間がきなこを囲っている......っ!
怖い。
やっぱり、人間を見るのは怖い。
少し前まで、人間に殺されそうだったんだ。
人間を見ると、殺されるのではとビクッとする。
心から信用するのはやっぱり無理だ。
僕はこれからどうなってしまうのだろう?
きなこの匂いと、お日様、芝生の魅力でここまで来たけど、なにも安全とは限らない。
見世物にされる......とか?
それならまだましだ。
どっかに連れてかれる......とか?
でも、あの檻から出られるならそれでも良いかも知れない。
もし、そうだったら、きなこだけでも助かって欲しい。
痛め付けられる......とか?
もしそうなら、僕がきなこを守ってやる。
それとも、殺される......とか?
そうなら、僕が頑張って威嚇してきなこだけでも助けてやる。
そうだ。僕が怖がってちゃダメなんだ。
僕が。僕が絶対にきなこを守るんだ!
僕は、真ん中に居るきなこが心配で全力で駆けていく。
僕は、勢いよく地面を後ろ足で蹴り、それを勢いを殺さずに前足で着地し、また蹴り出す。
女の人間は一緒に走ってくれた。
人間がきなこを囲んでいる場所に着く。
クンクンクンクン......あれれ?
僕はきなこがまだ生きているかの確認の為に匂いを嗅ぐ。
だが、そこで予想外のことが起きる。
どうやら僕の決意は無駄だったみたいだ。
ここに居る人間からは、僕達をチクチクの袋に詰めて殺す人間と匂いが全く違ったのだ。
チクチクの袋に詰めて殺す人間は、冷たくて怖くて悲しそうな氷のような匂いと殺意の匂いがする。
でも、ここに居る人間は芝生と同じような暖かくてふわふわで優しげな善意の匂いがした。
ふう、良かった。
ここの人間だったら僕達が殺される事は無いと思う。
僕は急いで、きなこの元に駆け寄る。
「みなさん、失礼します。わんちゃん通ります」
ほんの少しの間だったけど、もう会えないかもという恐怖で出来るだけ早く会いたかった。
人間の足を通り抜け、中央に行くときなこの姿があった。
僕は更にスピードを上げてきなこの元に駆けていく。
『きなこ! 会いたかったよ!』
『うん! 私も! あずきー!』
僕達は、会えた喜びを発散させる為に芝生の上でぴょんぴょんする。
再会を喜びあった後、きなこが『ちょっと言いたい事があるの』と切り出してきた。
どうしたんだろう?
『私達はここでお別れかもしれないの』
え......? きなこ、今なんて?
そんな最悪な事ある筈が無い!
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