【完結】僕の愛を舐めるなよ?

あずきなこ

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番外編

記念閑話 鬼ごっこ

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 太陽が降り注ぐ広場で2匹の犬が走り回っていた。

『あずきー!! こっち、こっち!』

『あはは、きなこ置いてかないで』

 再会をした2匹は、定期的に公園で鬼ごっこをして遊んでいた。

 2匹は芝生を駆け回る。2匹の顔に浮かぶのは笑顔だ。

『あずき、わたしを捕まえてみろ~』

『きなこ、ぼくが本気だしちゃっても良いの?』

『出せるもんなら出してみろ~だ!』

 きなこは小馬鹿にしたような声であずきを煽った。そして、楽しげな声を上げながら走るスピードを上げた。

 あずきは、そんなきなこの姿を愛おしげに見る。こんな楽しそうなきなこの姿を見るようになったのは最近の事だ。本来のきなこの元気さを見れるようになった事が嬉しかった。

『あずき、おそーい!』

 きなこが少し離れた所から大声で話しかけてくる。

 あずきはその言葉を聞いて、負けず嫌いの心が少し疼いた。

『こっこまでおいでーっ!』

『むむ、まけないからなーっ!』

 きなこの煽りに、あずきは全力で駆け出した。

 2匹はおおきな広場全体を使って駆け回っていく。

 2匹の距離は段々と縮まっていく。

『つーかまえた!』

『わっ、捕まっちゃったぁ!』

 2匹は顔を見合わせる。お互い、息を切らしている。

 それが、なんかおかしくて2人は笑った。


 今日も明日も明後日も。2匹は楽しそうに色んな遊びをする。

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