14 / 14
番外編
記念閑話 鬼ごっこ
しおりを挟む
太陽が降り注ぐ広場で2匹の犬が走り回っていた。
『あずきー!! こっち、こっち!』
『あはは、きなこ置いてかないで』
再会をした2匹は、定期的に公園で鬼ごっこをして遊んでいた。
2匹は芝生を駆け回る。2匹の顔に浮かぶのは笑顔だ。
『あずき、わたしを捕まえてみろ~』
『きなこ、ぼくが本気だしちゃっても良いの?』
『出せるもんなら出してみろ~だ!』
きなこは小馬鹿にしたような声であずきを煽った。そして、楽しげな声を上げながら走るスピードを上げた。
あずきは、そんなきなこの姿を愛おしげに見る。こんな楽しそうなきなこの姿を見るようになったのは最近の事だ。本来のきなこの元気さを見れるようになった事が嬉しかった。
『あずき、おそーい!』
きなこが少し離れた所から大声で話しかけてくる。
あずきはその言葉を聞いて、負けず嫌いの心が少し疼いた。
『こっこまでおいでーっ!』
『むむ、まけないからなーっ!』
きなこの煽りに、あずきは全力で駆け出した。
2匹はおおきな広場全体を使って駆け回っていく。
2匹の距離は段々と縮まっていく。
『つーかまえた!』
『わっ、捕まっちゃったぁ!』
2匹は顔を見合わせる。お互い、息を切らしている。
それが、なんかおかしくて2人は笑った。
今日も明日も明後日も。2匹は楽しそうに色んな遊びをする。
『あずきー!! こっち、こっち!』
『あはは、きなこ置いてかないで』
再会をした2匹は、定期的に公園で鬼ごっこをして遊んでいた。
2匹は芝生を駆け回る。2匹の顔に浮かぶのは笑顔だ。
『あずき、わたしを捕まえてみろ~』
『きなこ、ぼくが本気だしちゃっても良いの?』
『出せるもんなら出してみろ~だ!』
きなこは小馬鹿にしたような声であずきを煽った。そして、楽しげな声を上げながら走るスピードを上げた。
あずきは、そんなきなこの姿を愛おしげに見る。こんな楽しそうなきなこの姿を見るようになったのは最近の事だ。本来のきなこの元気さを見れるようになった事が嬉しかった。
『あずき、おそーい!』
きなこが少し離れた所から大声で話しかけてくる。
あずきはその言葉を聞いて、負けず嫌いの心が少し疼いた。
『こっこまでおいでーっ!』
『むむ、まけないからなーっ!』
きなこの煽りに、あずきは全力で駆け出した。
2匹はおおきな広場全体を使って駆け回っていく。
2匹の距離は段々と縮まっていく。
『つーかまえた!』
『わっ、捕まっちゃったぁ!』
2匹は顔を見合わせる。お互い、息を切らしている。
それが、なんかおかしくて2人は笑った。
今日も明日も明後日も。2匹は楽しそうに色んな遊びをする。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
白い結婚のはずが、旦那様の溺愛が止まりません!――冷徹領主と政略令嬢の甘すぎる夫婦生活
しおしお
恋愛
政略結婚の末、侯爵家から「価値がない」と切り捨てられた令嬢リオラ。
新しい夫となったのは、噂で“冷徹”と囁かれる辺境領主ラディス。
二人は互いの自由のため――**干渉しない“白い結婚”**を結ぶことに。
ところが。
◆市場に行けばついてくる
◆荷物は全部持ちたがる
◆雨の日は仕事を早退して帰ってくる
◆ちょっと笑うだけで顔が真っ赤になる
……どう見ても、干渉しまくり。
「旦那様、これは白い結婚のはずでは……?」
「……君のことを、放っておけない」
距離はゆっくり縮まり、
優しすぎる態度にリオラの心も揺れ始める。
そんな時、彼女を利用しようと実家が再び手を伸ばす。
“冷徹”と呼ばれた旦那様の怒りが静かに燃え――
「二度と妻を侮辱するな」
守られ、支え合い、やがて惹かれ合う二人の想いは、
いつしか“形だけの夫婦”を超えていく。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
15年目のホンネ ~今も愛していると言えますか?~
深冬 芽以
恋愛
交際2年、結婚15年の柚葉《ゆずは》と和輝《かずき》。
2人の子供に恵まれて、どこにでもある普通の家族の普通の毎日を過ごしていた。
愚痴は言い切れないほどあるけれど、それなりに幸せ……のはずだった。
「その時計、気に入ってるのね」
「ああ、初ボーナスで買ったから思い出深くて」
『お揃いで』ね?
夫は知らない。
私が知っていることを。
結婚指輪はしないのに、その時計はつけるのね?
私の名前は呼ばないのに、あの女の名前は呼ぶのね?
今も私を好きですか?
後悔していませんか?
私は今もあなたが好きです。
だから、ずっと、後悔しているの……。
妻になり、強くなった。
母になり、逞しくなった。
だけど、傷つかないわけじゃない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる