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ぼっちー冒険記作家になる!?
270日目:鉱山の奥で見つけた羅針盤の欠片
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~
270日目:鉱山の奥で見つけた羅針盤の欠片
こんばんは、ぼっちーです。
昨日、焔の谷の炎の試練を越え、最後の断片と古代の航路図を手に入れました。
その地図に記された手がかりをたどり、今日は北方の鉱山へ――。
どうやらここに、航路を示す“羅針盤”の一部が眠っているらしいのです。
北方の鉱山へ
朝、鍛冶師の家を出ると、北から冷たい風が吹きつけてきました。
谷の熱気に慣れた身体には、少し身にしみます。
「もふ(訳:あったかい谷に戻ろうよ)」
「いやいや、せっかく来たんだから進もう」
鉱山の入り口は、黒い岩肌にぽっかり空いた穴。
周囲には古びた滑車やレールが残され、かつてはここが大規模に採掘されていたことがわかります。
地下の寒さと暗闇
中へ入ると、熱気とは正反対のひんやりした空気が頬をなでました。
足元のレールは錆びつき、所々で途切れています。
「もふもふ(訳:ぼく、暗いとふわもふ感が2割増しになるらしいよ)」
「え、誰調べ?」
「もふ(訳:自己申告)」
そんな会話をしながら奥へ進むと、壁には鉱夫たちが刻んだ日付や簡単な絵が残っていました。
ランタンの光に浮かび上がるその絵は、やはり海や船を描いたものが多い。
この鉱山と航路の関係がますます気になります。
崩落と隠し通路
途中で崩れた岩に行く手を阻まれましたが、モフが鼻で壁の隙間をくんくん。
「もふ!(訳:ここ、風が通ってるよ!)」
試しに岩をどけると、細い通路が現れます。
進んだ先は、小さな円形の部屋。天井の穴から差し込む光が、中央の石台を照らしていました。
羅針盤の欠片
石台の上には、歯車のような縁を持つ金属片――中央に小さな磁針が残っており、今もかすかに震えています。
手に取ると、針がゆっくりと動き、地図にもない方向を指し示しました。
「もふ(訳:これ、海の方じゃない?)」
「……たぶん。陸じゃない匂いがする」
「もふ(訳:ここから海の匂いする?)」
「比喩だね」
羅針盤の欠片の裏には、見慣れぬ記号と数字。
それは、地図の“境界線”付近にある坑道を示しているようでした。
次に進むべき道
鉱山の奥で見つけたこの欠片は、きっと航路図の解読に欠かせないもの。
次は、この記号が示す境界線の坑道を目指します。
ただ……モフが「境界線って美味しい?」と聞いてきたので、
道中で説明会を開く必要がありそうです。
ぼっちー今日のひとこと
「針が示すのは、地図にも描かれない場所だった」
プロフィール
• 名前:ぼっちー(地図と記録の収集家・羅針盤の欠片の保持者)
• 相棒:モフ(暗闇でふわもふ感が2割増しになる自己申告のふわもふ)
• 今日の記録:北方鉱山探索/羅針盤の欠片入手/境界線の坑道の位置判明
次回は
羅針盤の裏に刻まれた記号が導く坑道。
そこは、地図製作者が“描くことを拒んだ場所”だった――。
次回も、お楽しみに!
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※2017/8/29 連載再開しました!
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