異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g

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ぼっちー世界の声を集める!?

378日目:荒野の美術館、風の彫刻家

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異世界に転移したらぼっちでした~観察者ぼっちーの日常~


378日目:荒野の美術館、風の彫刻家

こんばんは、ぼっちーです。

昨日のサボテンの水分で元気を回復し、今日も荒野を歩いています。
殺風景な景色が続くかと思いきや、少し進むと、周りの岩の形が奇妙に変化していることに気づきました。
そこはまるで、誰かが意図して作ったかのような、不思議なオブジェが立ち並ぶ「天然の美術館」でした。


風が削った芸術作品

目の前にあるのは、上が大きく膨らんでキノコのような形になった岩や、真ん中にぽっかりと穴が開いた岩。
これらは全て、この荒野を吹き抜ける強い風と、風に乗って運ばれる砂が、長い年月をかけて岩を削り取ってできた「風食(ふうしょく)地形」です。

「すごい……。自然の彫刻家が作った作品だね」

ぼくが感心してカメラ(スマホ)を向けていると、モフも隣で熱心に岩を観察していました。
しかし、その視点はぼくとは少し違うようです。


聖獣の芸術鑑賞(食欲フィルター付き)

「ぼっちー! あそこを見て! あんな高いところに『巨大なドーナツ』が飾ってあるよ!」

モフが指差したのは、中央が風で削られてリング状になった岩です。
言われてみれば、確かに美味しそうなオールドファッションに見えなくもありません。

「あっちには『骨付き肉』がある! その隣は『山盛りのクリーム』だ!」

モフにかかると、この荘厳な風景も、巨大な「岩のビュッフェ」に早変わりです。
不思議なことに、モフの解説を聞いた後だと、ただの岩が本当に美味しそうに見えてくるから困りものです。
芸術と食欲は、意外と紙一重なのかもしれません。


たった一人のモデル

「むむっ! ぼっちー、あそこに『一番の傑作』があるよ!」

モフが興奮して駆け寄った先には、地面からちょこんと突き出た、丸っこい岩がありました。
その形、そのサイズ感、そして絶妙な丸み……。

「……これ、モフにそっくりだね」

それは、まるでモフをモデルにして彫刻したかのような、完璧な球体の岩でした。
風のいたずらが、偶然にもぼくの相棒を再現してしまったようです。

「ふふん、風さんもぼくの『丸さ』に憧れていたんだね!」

モフはその岩の隣に並び、同じポーズ(?)をとってドヤ顔を決めました。
並べてみると、どっちが本物か一瞬見分けがつかないほどです。
唯一の違いは、岩の方はフワフワではなく、ガチガチに硬いということくらいでしょうか。


今日のまとめ

 * 風と砂が作り出した奇岩地帯、「荒野の美術館」を訪れた
 * モフには、芸術的な岩がすべて「巨大なおやつ」に見えていた
 * 自然の力で偶然できた「モフそっくりの岩」を発見した
 * モフと岩が並んだ姿は、シュールだがとても可愛らしかった

何もない荒野だと思っていましたが、視点を変えれば(特に食欲の視点で)、ここはとても賑やかで楽しい場所でした。


ぼっちー今日のひとこと

「『ドーナツ岩』を見すぎて、今日のおやつは絶対に甘いものがいいとモフが騒いでいます」


プロフィール

 * 名前:ぼっちー(風の彫刻に感動しつつ、相棒の食欲フィルターに感化されそうな観察者)
 * 相棒:モフ(自分そっくりの岩を見つけ、カリスマ性を風にまで認められたと勘違いする小さな相棒)
 * 今日の記録:風食岩/天然の美術館/岩のドーナツ/モフ岩

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