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ぼっちー世界の声を集める!?
381日目:境界のアーチ、森の門番との交渉
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~観察者ぼっちーの日常~
381日目:境界のアーチ、森の門番との交渉
こんばんは、ぼっちーです。
荒野をひたすら歩き続け、ついに赤茶色の大地と、深い緑の森が交わる「境界線」にたどり着きました。
乾いた風が止み、代わりに湿り気を帯びた、濃い植物の匂いが漂ってきます。
足元の土もふかふかしてきて、長旅で疲れた足には嬉しい変化です。
巨大な根の門
森の入り口には、一本の巨木が聳え立っていました。
その太い根っこが地面から大きく隆起し、まるで森へ招き入れる「アーチ状の門」を作っています。
「わぁ……! 自然の凱旋門だね!」
ぼくが見上げていると、モフが鼻をひくつかせながら、アーチの下へトテトテと歩み寄りました。
「ぼっちー、ここから『濃厚な森のスープの匂い』がするよ! あと、『甘い木の実の気配』も!」
モフにとって、森の空気はすべて「ご馳走の予感」として翻訳されるようです。
小さな門番の登場
モフがアーチをくぐろうとした瞬間、頭上からコツン!と何かが落ちてきて、モフの頭に当たりました。
「い、痛っ! 空から硬い石が降ってきた!」
モフが涙目で足元を見ると、落ちていたのは石ではなく、硬い殻に覆われたクルミのような木の実でした。
そして、アーチの上から「キキュッ! キキュッ!」という、鋭い鳴き声が聞こえてきます。
見上げると、フサフサの尻尾を持つリスのような小動物が、枝の上からこちらを威嚇(?)していました。
手には次の木の実を構えています。どうやら彼が、この森の「門番」のようです。
聖獣の交渉術(物々交換)
「むむっ! 通してほしければ、通行料を置いていけってことかな?」
モフは相手が「食」に関わる存在だと分かると、急に真剣な顔になりました。
そして、自分の巾着袋(ぼくが作ってあげた小さなポシェット)をゴソゴソと探り始めました。
取り出したのは、先日おじいさんにもらった「干し芋(忍耐の味)」の欠片です。
「門番さん、これで手を打たない? これは『噛めば噛むほど味が出る、大人の味』だよ!」
モフが干し芋を差し出すと、リスは鼻をヒクヒクさせて興味を示しました。
そして、スルスルと降りてくると、モフの手から干し芋を素早く奪い取り、代わりに持っていた木の実をポトリと落として、また枝の上へ駆け上がっていきました。
「……交渉成立だね!」
モフは落ちてきた木の実を拾い上げ、満足そうに頷きました。
どうやら「通行料」を払うどころか、ちゃっかり「現地のおやつ」を手に入れたようです。
森の歓迎(?)
「この木の実、『森の挨拶』の味がするよ! 香ばしくて美味しい!」
モフがカリカリと木の実をかじる音と共に、ぼくたちはアーチをくぐりました。
その瞬間、森中の木々がザワザワと葉を揺らし、鳥たちが一斉にさえずり始めました。
まるで、門番との交渉を見ていた森全体が、ぼくたちを(呆れつつも)歓迎してくれているようです。
荒野の静けさとは違う、生命力に溢れた「賑やかな声」の世界。
ここからまた、新しい冒険が始まります。
今日のまとめ
* 荒野と森の境界にある、巨大な根のアーチに到着した
* アーチの上から「森の門番(リス)」に木の実を落とされた
* モフが「干し芋」と「木の実」を物々交換し、見事に交渉を成立させた
* 賑やかな森の「声」に包まれ、新しいエリアへの一歩を踏み出した
モフの「おやつ外交」は、種族を超えて通用するのかもしれませんね。
ぼっちー今日のひとこと
「モフのポシェット、いつの間にか『非常食入れ』になっていたようです」
プロフィール
* 名前:ぼっちー(相棒の巧みな交渉術(?)に感心しつつ、森の生命力に圧倒される観察者)
* 相棒:モフ(門番相手に物々交換を成功させ、現地の味をゲットした抜け目のない小さな相棒)
* 今日の記録:境界の巨木/門番リス/干し芋外交/森のざわめき
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