異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g

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ぼっちー世界の声を集める!?

382日目:森の合唱団、拍手喝采の収穫

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異世界に転移したらぼっちでした~観察者ぼっちーの日常~

382日目:森の合唱団、拍手喝采の収穫


こんばんは、ぼっちーです。

門番リスとの交渉を経て足を踏み入れた新しい森は、驚くほど「おしゃべり」な場所でした。
「音が沈む森」の静寂が嘘のように、ここには鳥のさえずり、虫の羽音、木の葉が擦れ合う音が溢れ、まるで森全体がずっと噂話をしているようです。


頭上の木琴、揺れる果実

「ぼっちー! 上を見て! あそこから『甘い音』がするよ!」

モフが指差した先には、見たこともないような奇妙な木が生えていました。
その枝には、赤、青、黄色と、色とりどりの硬そうな木の実がぶら下がっています。
風が吹くたびに、実同士がカチカチとぶつかり合い、まるで木琴のような軽やかな音色を奏でているのです。

「きれいな音だね。でも、あれじゃ高すぎて届かないや」

ぼくが見上げていると、モフが「ふふん」と鼻を鳴らしました。

「甘いよ、ぼっちー! この森は『おしゃべり』なんだから、こっちも『声』でお願いすればいいんだよ!」


聖獣のリサイタル

モフは木の下に立つと、大きく息を吸い込みました。
そして、昨日リスから勝ち取った木の実を食べた時の感動を思い出しながら、即興の歌を歌い始めました。

「森さーん! 木の実さーん! 美味しい音を聞かせておくれー!」

モフの少し外れた音程の声が響くと、木の実たちが一斉にザワザワッと震え始めました。
どうやらこの木の実、特定の「振動(大きな声)」に反応して熟す性質があるようです。

モフが声を張り上げるたびに、実の揺れは激しくなり、木琴の音色は激しいパーカッションへと変わっていきます。
そして、歌が終わってモフが「もふっ!(フィニッシュ!)」とポーズを決めた瞬間。

バラバラバラッ!

拍手喝采のように、熟した実が一斉に降ってきました!


色とりどりの味見大会

「わーい! 空からのご褒美だ!」

モフは降ってきた実を両手いっぱいに抱え、さっそく味見を開始しました。

「赤色は……リンゴみたいな甘酸っぱい味!」
「黄色は……バナナみたいにねっとり甘い!」
「青色は……うっ、渋い! これは『大人の階段の味』だ!」

色によって味も食感も全く違うようです。
ぼくも一つ拾ってみましたが、硬い殻の中にはゼリー状の果肉が詰まっていて、喉の渇きを癒やすのにぴったりでした。
どうやらこの森では、大きな声を出して元気に振る舞うことが、生き残る(美味しいものにありつく)秘訣のようです。


今日のまとめ

 * 新しい森は、様々な音が響き合う賑やかな場所だった
 * 風で木琴のような音を奏でる不思議な木の実を発見した
 * モフの歌声(振動)に反応して、熟した実が大量に落ちてきた
 * 木の実は色ごとに味が違い、ロシアンルーレット的な味見を楽しんだ

静かに過ごすのも良いですが、こうやって賑やかに森と遊ぶのも悪くありませんね。
ただし、青い実(渋い)には要注意です。


ぼっちー今日のひとこと

「モフの歌声、音程はともかく『声量』だけは森一番かもしれません」


プロフィール

 * 名前:ぼっちー(相棒のリサイタルを見守り、降ってきた実の収穫係に徹した観察者)
 * 相棒:モフ(歌声で食料を調達するという、吟遊詩人のようなスキルを身につけた小さな相棒)
 * 今日の記録:おしゃべりな森/木琴の実/聖獣のリサイタル/味のロシアンルーレット

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