異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g

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ぼっちー世界の声を集める!?

386日目:森の出口と轍(わだち)の音、立ち往生した行商人

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異世界に転移したらぼっちでした~観察者ぼっちーの日常~

386日目:森の出口と轍(わだち)の音、立ち往生した行商人


こんばんは、ぼっちーです。

昨日、動物たちとの追いかけっこを経て、ついに長かった森を抜け出しました!
目の前に現れたのは、踏み固められた土の道。
「街道」です!
荒野や森といった自然の中も良かったですが、人の手が加わった「道」を見ると、なんだかホッとしますね。


道の真ん中の立ち往生

街道に出てしばらく歩くと、前方に一台の荷馬車が止まっているのが見えました。
荷台には木箱がたくさん積まれていますが、馬車の車輪が道からはみ出し、大きな木の根に乗り上げて動けなくなっているようです。

「あー、困ったな……。これじゃ街まで着かないぞ……」

馬車の横で頭を抱えているのは、茶色い髪の若い男性でした。
久しぶりに見る、ぼく以外の「人」です!
ぼくは少し緊張しながらも、声をかけてみることにしました。

「あの、大丈夫ですか? 何か手伝いましょうか?」


聖獣、交渉に参加する

青年はぼくの姿に驚きましたが、すぐにパッと表情を明るくしました。

「おお! 旅の方ですか! 助かった、少し手を貸してもらえませんか?」

彼の名前はトビさん。隣町へ香辛料や布を運ぶ行商人だそうです。
ぼくたちが後ろから馬車を押し、トビさんが馬を引くことになりました。

「よいしょ、よいしょ……!」

ぼくが力を込めて馬車を押していると、モフが馬車の荷台に飛び乗りました。

「ぼっちー、がんばれー! 『守護者の掟・第二十条』、『困っている人には、恩を売っておくべし(後でおやつになるから)!』」

……モフ、君は重りを増やしているだけじゃないかな?
でも、モフが荷台の上で「右だ! 左だ!」と指示(?)を出してくれたおかげか、トビさんと息を合わせることができました。


脱出、そして報酬の味

「せーの、ふんっ!」

ぼくとトビさん、そして馬のロバート君(と、上で跳ねるモフ)が力を合わせた瞬間、ガタンッ!と大きな音を立てて、車輪が木の根を乗り越えました。

「やったー! 動いたぞ!」

トビさんは汗を拭いながら、満面の笑みでぼくの手を握ってくれました。
人の手の温かさと、言葉が通じる喜び。自然の「声」も素敵ですが、やっぱり人間の「声」には特別な安心感があります。

「ありがとう! これ、お礼と言ってはなんだけど」

トビさんは荷台の木箱を開け、中から小瓶を取り出しました。
中に入っていたのは、キラキラと輝く「琥珀糖(こはくとう)」によく似たお菓子でした。


街の噂と、次の目的地

「わあ! 『食べられる宝石』だ!」

モフは当然のように一番乗りで受け取り、シャリシャリといい音を立てて頬張りました。

「ん~! 外はカリカリ、中はモチモチ! これは『文明の味』がするよ!」

トビさんは、モフが喋ったことに目を丸くして驚いていましたが、「世界は広いなぁ」と豪快に笑って受け入れてくれました(商人の適応能力はすごいです)。

「この街道をまっすぐ行けば、『石壁の街・ガルド』に着くよ。そこなら、もっと美味しいものがたくさんあるはずさ」

石壁の街!
久しぶりの大きな街の予感に、ぼくもモフも胸が高鳴ります。


今日のまとめ

 * 森を抜けて街道に出たところで、立ち往生している行商人のトビさんと出会った
 * 久しぶりの「人」との会話と協力作業に、心が温まった
 * 馬車の脱出に成功し、お礼に「琥珀糖みたいなお菓子」をもらった
 * 次の目的地が「石壁の街・ガルド」に決まった

自然の中のサバイバルも楽しかったですが、次は人の活気に満ちた「街の声」を聞くことができそうです。


ぼっちー今日のひとこと

「久しぶりに人と話して、少し噛んでしまいましたが、トビさんは優しく笑ってくれました」


プロフィール

 * 名前:ぼっちー(人助けをして、久しぶりの会話と文明的なお菓子を楽しんだ観察者)
 * 相棒:モフ(荷台の上で監督役を務め、しっかりと報酬の「食べられる宝石」をゲットした小さな相棒)
 * 今日の記録:街道との再会/行商人トビ/馬車の救出/石壁の街の情報

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