異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g

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ぼっちー世界の声を集める!?

387日目:石壁の威容、人の波と街の匂い

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異世界に転移したらぼっちでした~観察者ぼっちーの日常~

387日目:石壁の威容、人の波と街の匂い


こんばんは、ぼっちーです。

昨日は行商人のトビさんと出会い、久しぶりに人と言葉を交わしました。
今日は彼と一緒に、街道を歩いて「石壁の街・ガルド」を目指しました。
人の作った平らな道は、荒野や森に比べてなんて歩きやすいんでしょう。
トビさんの荷馬車が奏でる「ガタゴト」という車輪の音も、なんだか心地よいリズムに聞こえます。


灰色の巨人、現る

昼過ぎ、街道の先に巨大な灰色の影が見えてきました。
それは、街全体をぐるりと囲む、見上げるほど高い石造りの城壁でした。

「あれがガルドさ。この辺りじゃ一番堅牢な守りを誇る、職人の街だよ」

トビさんが誇らしげに教えてくれました。
自然が作った「風の彫刻」もすごかったですが、人間が一つ一つ石を積み上げて作ったこの壁には、また違う種類の「圧倒的な熱量(声)」を感じます。
久しぶりに見る「文明」の姿に、ぼくは思わず息を飲みました。


「人の声」という喧騒

城壁に近づくにつれ、耳に入ってくる音が変わってきました。
風や鳥の声ではなく、荷車の音、金属を叩く音、誰かを呼ぶ声、笑い声……。
無数の「人の声」が混ざり合い、一つの大きなうねりとなって押し寄せてきます。

「……ぼっちー、耳がくすぐったいよ。いろんな音が一度にしすぎて、何がなんだかわからない」

静かな森に慣れていたモフは、少し目を回しています。
でも、すぐに鼻をひくつかせました。

「でも! この騒がしい音の中に、『焦げた小麦の匂い』と『煮込んだお肉の匂い』が混ざってるのは分かるよ!」

さすが聖獣。聴覚がパンクしても、嗅覚(食欲)は正常に機能しているようです。


門番の槍と、小さな相棒

街に入るには、大きな門を通らなければなりません。
門の前には行列ができていて、鎧を着た怖そうな兵士が、鋭い目つきで検問を行っています。

「やっぱり、こういう『行列』と『検査』はドキドキするな……」

ぼくが少し緊張しながら順番を待っていると、ついにぼくたちの番が来ました。
兵士が長い槍を持ち直し、ぼくをじろりと見ます。

「おい、そこの珍妙な服の男。身分証は……む? なんだその白い毛玉は」

兵士の視線が、ぼくの肩に乗っているモフに釘付けになりました。
モフは兵士の顔をじっと見つめ、

「おじさん、ポケットから干し肉のいい匂いがするね!」

と、無邪気に挨拶(?)しました。
兵士は一瞬驚いた顔をしましたが、すぐに口元を緩めました。

「ははっ、珍しい生き物だな。……まあいい、怪しい奴ではなさそうだ。通ってよし!」

どうやらモフの愛らしさが、最強のパスポートになったようです(トビさんが後ろで「彼は私の連れです」と口添えしてくれたおかげもありますが)。


街中への第一歩

門をくぐると、そこは活気に満ちた石畳の大通りでした。
石造りの建物がびっしりと並び、多くの人々が行き交っています。

「さて、私は市場へ商品を卸しに行くよ。縁があったら、また会おう!」

トビさんはそう言って、手を振って人混みの中へ消えていきました。
残されたぼくとモフ。
この溢れかえる「街の声」を、これからじっくり観察できると思うと、ワクワクが止まりません!


今日のまとめ

 * 巨大な石壁に囲まれた「石壁の街・ガルド」に到着した
 * 久しぶりの人混みと喧騒に、少し圧倒されつつも高揚した
 * 怖そうな門番による検問を、モフの愛らしさ(とトビさんの助け)でクリアした
 * トビさんと別れ、本格的に街の探索を開始した

人が集まれば、そこには数え切れないほどの物語(声)があるはずです。
まずは宿探し……の前に、モフが騒いでいる「匂いの元」を探しに行きましょうか。


ぼっちー今日のひとこと

「人混みの中でモフとはぐれたら大変なので、迷子紐ならぬ『迷子リード』が必要かもしれません」


プロフィール

 * 名前:ぼっちー(巨大な石壁と人波に文明を感じ、少し緊張しながらも街歩きを始める観察者)
 * 相棒:モフ(街の喧騒よりも、そこから漂う美味しそうな匂いに全神経を集中させる小さな相棒)
 * 今日の記録:ガルドの城壁/検問クリア/街の喧騒/トビさんとの別れ

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