異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g

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ぼっちー家を買う!?

170日目:引っ越し当日! モフ、大はしゃぎ

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異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~

170日目:引っ越し当日! モフ、大はしゃぎ


こんばんは、ぼっちーです。

ついに、ついにこの日がやってきました。

今日は、引っ越し当日!
ぼくとモフの新しい暮らしが、正式に始まります。

あの森の外れにある一軒家。
契約が完了してから、準備を進めてきた毎日——
リサイクル家具を集めて、モフのスペースを作って、庭を少しずつ歩いて馴染ませて。
昨日までの時間が全部、今日というスタート地点に続いていたんだなと、今はしみじみ感じています。



荷車に、夢と生活を詰めこんで

異世界での引っ越しは、意外と静かです。

魔法でひゅんっと一瞬!……なんてことは起こらず、
街の貸し荷車に荷物を積んで、地道に運ぶスタイル。
でも、そののんびりした感じが、むしろちょうどよかったのかもしれません。

リュックには貴重品とモフのおやつ。
荷車の上には、木箱に詰めた服や道具類、それから何度も座って馴染んだ椅子。
途中で何度も落ちかけて、そのたびにモフが「ふんっ」と鼻で直してくれたのが地味に助かりました。

道中では、街の人たちが何人も声をかけてくれました。
「引っ越し? いよいよか~!」って笑ってくれた八百屋のおばちゃん。
「困ったことがあったら、また来るといいよ」と言ってくれた宿の主人。

こんな風に背中を押してくれる人たちができていたんだなと思うと、胸が温かくなりました。



森の風にふわふわ舞う、モフのしっぽ

森の入口に差しかかったあたりで、モフが急に動きを早めました。

最初はてくてく歩いてたのに、気がつけば小走り。
耳がぴくぴく動いて、しっぽがぶんぶん揺れて、
まるで「早く! はやく行こ!」って言ってるみたいに振り返ってきます。

しまいには、荷車の前に飛び出して、そのまま先導開始。
木の根っこを軽々と飛び越えて、草むらでゴロゴロして、蝶を追いかけて——

完全にテンションが最高潮です。

正直、ここまで喜んでくれるとは思ってなかったので、ぼくの方が驚いてしまいました。

でも、これが「モフにとっての帰る場所」なんだって、あらためて確信できた瞬間でした。



扉を開けて、一歩目を踏み出す

玄関の鍵を開けて、「ただいま」と呟いてから、中に足を踏み入れました。

昨日までの数日で、家具や照明はだいたい整っているとはいえ、
こうして本格的に「生活を始める」瞬間は、やっぱり違います。

あちこちに置いた小物や、拾ってきた飾り石、
倉庫整理で見つけたアンティークな調理器具、
そして、モフの大事なクッション。

どれも少しずつ集めたものだけど、全部合わせると不思議と「暮らし」の空気ができあがっていました。

モフはというと、玄関から入るなり、まっすぐ自分のスペースへ。
クッションに飛び乗って、くるくる回って、ごろん。
そのまま床にお腹を見せて、しっぽをふにゃふにゃ振っていました。

よほど嬉しかったのか、ふだんは無言のモフが「ふわぁ~~っ」とのびをしながら、にこっと笑ったように見えました(たぶん気のせいじゃない)。



はじまりの、静かな夜

引っ越し作業を終えた夜。
台所で軽くスープを作って、モフには好物の干し魚をおすそ分けして。
ふたりで静かに、「新しい暮らしのはじまり」を噛みしめました。

窓の外では、森の虫が小さく鳴いていて、
木の揺れる音が風に乗って聞こえてきて——

ここは、ぼくらの場所だな。
そう心から思える夜でした。



ぼっちー今日のひとこと

「夢みたいだ、なんて言葉じゃ足りないけど、モフが笑って、ぼくが『ただいま』って言える。
それだけで、もう充分に幸せなんだと思います。」



プロフィール
• 名前:ぼっちー(新居に感謝しかない探検者)
• 相棒:モフ(しっぽぐるんぐるんで爆睡中)
• 現在地:森の外れの一軒家(今日から“わが家”)
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