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ぼっちー冒険記作家になる!?
205日目:風見鶏の塔と“北風”の記憶
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~
205日目:風見鶏の塔と“北風”の記憶
こんばんは、ぼっちーです。
今日はついに、最初の目的地「風の丘」にたどり着きました!
昨日出会ったリュークくんの言葉を胸に、草原を抜けてたどり着いたその丘の上には、
今はもう壊れかけの風見鶏の塔が静かに立っていました。
そしてそこで見つけたのは、“北風”にまつわるちょっと不思議な記録でした。
風に背を押されるように
風の丘へ向かう最後の上り坂。
空は高く、雲が流れて、足元には小さな白い花が風に揺れていました。
「もふ……?」
モフは途中、振り返って丘を見上げて、何かに気づいたような表情。
ぼくも胸の奥がふわっとして、不思議と背中を押されるような感覚がありました。
「……なんか、来るべきところに来た、って感じだなぁ」
そうつぶやいたそのとき——風が一気に吹き抜け、塔の向こうから小さなきらめきが舞いました。
塔の残骸と風見鶏の記録
塔といっても、いま残っているのは半分ほどの石造りの建物だけ。
でも、てっぺんには今でも風見鶏の金属羽根が残っていて、くるくると風を受けて回っていました。
塔の根元には、割れた石板のようなものがいくつか転がっていて、
そのうちのひとつに、こんな文字が刻まれていました。
「北の風は、記憶を運ぶ。 過ぎた時を連れ、やがて未来を選ぶ。」
——記憶を、運ぶ? なんだか、あの古びたメモ帳の言葉に似てる気がしました。
あのとき書かれていたのはたしか、
「鍵は北の風の吹く日、灯火の下に」
つまり、この塔と“鍵”にまつわる何かが繋がってる……?
ぼくの頭の中で、点と点が少しずつ線になっていく感覚がありました。
くるくる回るものはすぐ触る主義
風見鶏の回る羽根を見たモフは、最初から全力でした。
「もふっっっっっっ!」
勢いよくジャンプして、回る羽根に手(?)を伸ばす伸ばす。
でも風が強くてバランスを崩し、塔の石段でごろんと転がっておしりをぶつけてました。
……いや、笑っちゃいけない。でもあれは完全に自業自得です、モフさん。
そのあと、石板の隙間から出てきた風に乗って、
モフの毛がふわ~っと広がって、まるで綿毛のかたまりみたいに……!
「もっふ~~……」と力なく風に揺られる姿に、なんとも癒されました(笑)
風の丘でパンとリンゴと空の音
風がやわらいだ午後、塔のふもとで休憩タイム。
草の上に寝転んで、持ってきたパンとリンゴを取り出しました。
リンゴは昨日リュークくんにもらったもので、すっごく甘かった!
モフはというと、リンゴの芯をかじりながら、くるくる回る風見鶏を見上げていました。
風が吹くたび、空から何かが語りかけてくるような気がする——そんな時間でした。
ぼっちー今日のひとこと
「風に運ばれる記憶。それは、ぼくたちの旅のはじまりの匂いがした。」
プロフィール
• 名前:ぼっちー(風と記憶を追う冒険記作家)
• 相棒:モフ(くるくるに弱い探検助手)
• 今日の発見:風見鶏の塔と、“北風”にまつわる不思議な石板
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