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ぼっちー冒険記作家になる!?
214日目:「あの場所」を覚えている人
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~
214日目:「あの場所」を覚えている人
こんばんは、ぼっちーです。
あの焚き火の夜、老人の語った「花かごを抱えた少年と銀髪の少女」の話。
それがずっと心に残っていて、今日はその手がかりを追って近くの町「ファルマスの集落」へと足を伸ばしました。
そこで出会ったのが、廃村を“遊び場”にしていたというご婦人。
この方が、どうやら「あの場所」を“ほんとうに”覚えていたんです。
手がかりを求めて、町へ
廃村から南東に小道をたどると、小さな集落があります。
建物は質素だけど、軒先に吊るされたハーブや風鈴がどこか懐かしい雰囲気を醸していました。
ぼくが宿の女将さんに「昔、このあたりで子ども同士の約束があったって話を聞いたんですが…」と尋ねると、
「それならねえ、アグリばあさんが知ってるかも」と教えてくれました。
「あの子たちなら、知ってるよ」
紹介されたアグリさんは、杖をつきながらもはっきりした口調で話す快活なご婦人。
モフが「もふ!」と挨拶すると、「まあまあ、可愛らしいの」と頬をむにゅっとされてご満悦でした(笑)。
話を切り出すと、彼女はゆっくりと思い出すように語ってくれました。
「——あの子たち、いたねえ。あの村がまだ生きてた頃……広場に白い花が咲いててね、いつも花輪作ってたっけ」
「銀の髪の女の子は、“エリー”って名前だったよ。透き通るような声してて、よく歌ってた」
「もう一人の子は名前を忘れたけど、たしか、花の種を届けに来てた子だった」
ぼくの見せた石板の文字を見て、アグリさんは小さくうなずきました。
「『待ってるから』って、あの子が言ってた。何か約束したんだよね……その後、火事があって、村もだめになって。みんな散り散りになって……でも、あの場所だけは、ずっと覚えてる」
ハーブの中でくつろぐ謎生物
アグリさんの家には、軒下いっぱいに乾燥ハーブが吊るされていたんですが、
モフがその香りにすっかりうっとり。
「もふぅ……(訳:この香り、最高に落ち着く)」
とでも言いたげに、ラベンダーとローズマリーの間にすっぽり収まってしまい、
アグリさんから「まるで猫ちゃんねぇ」と撫でまくられておりました。
……今日の情報提供の対価は、モフの癒し効果だったかもしれません(笑)
ハーブティーと昔話
アグリさんが淹れてくれたハーブティー(ミント&レモンバーム入り)が、
旅で疲れた体に染み渡りました。
「記録を残したいんです。あの子たちがいたってことを」
そう言ったぼくに、アグリさんはにっこりして一言。
「あの子たちが見た景色、誰かが覚えててくれたら、きっと嬉しいと思うよ」
取材ノートに、ぎっしりと今日の話を書き留めました。
そして、あの廃村にもう一度戻る決意を、ひとつ強くしました。
ぼっちー今日のひとこと
「記憶が風化しても、記録があれば誰かに届く。だからぼくは、書き残したい。」
プロフィール
• 名前:ぼっちー(聞き書きに全力を尽くす記録者)
• 相棒:モフ(ハーブの妖精?いや、いつものもふ)
• 今日の記録:エリーの名前/石板の言葉の意味/集落の古老の証言
次回は、ちょっと視点を変えて——
「読者」って、誰?というテーマで、ぼくが冒険記を書く理由を改めて見つめ直してみます。
それでは、また明日の更新で!
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