246 / 482
ぼっちー冒険記作家になる!?
246日目:海図の欠片と“焼け焦げた地図”
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~
246日目:海図の欠片と“焼け焦げた地図”
こんばんは、ぼっちーです。
南を指す不思議なコンパスに導かれて、ぼくとモフは“海の向こう”を目指す旅の準備を始めました。
でも、「どこへ行けばいいのか」は、まだわかっていません。
そんな今日――思いがけず、手がかりがふたつ、同時にやってきました。
港町の古物屋で
ベルガルドの港の外れに、「帆と帆布の骨董店」という、なんとも渋い名前の古物屋があって。
そこで、偶然声をかけられました。
「あんた、南の海に興味があるのかい?」
話しかけてきたのは、片足に義足をつけた船乗りのおじさん。
昨日の灯台の話をすると、少し驚いたようにうなずいて、
「なら、これを見てみるといい」
そう言って、重たそうな防水筒を取り出しました。
中から出てきたのは、風に焼けたような、ちぎれかけの海図の欠片。
描かれていたのは、ぼくが昨日見た地図と“ほぼ一致する”航路の線。
でも、その先――欠けた端に、文字が重なるように手書きでこうありました。
『影に沈む、第四の島』
「これ、どこにあったんですか?」
「昔、南方の交易船が引き上げたって聞いたな。焼け焦げてるだろ? たぶん沈没船の積荷だ」
焼け焦げ……。
その言葉に、ふと“もうひとつの手がかり”を思い出しました。
焼け焦げたメモ
宿に戻って、昨日の記録を書こうと冒険ノートを開いたときのことです。
ページの間から、何かがひらりと落ちました。
それは、古びた羊皮紙の切れ端。
文字のまわりが黒く焦げていて、ところどころ読めないけれど、こんな言葉が残っていました。
『……風が止まったそのとき……“赤い灯”が海を割った……』
『地図の書き換えは、そのあとだった』
もともとこのメモは、ぼくがあの古書店で手に入れた冒険記に挟まっていたものでした。
その時は気づかなかったけど――あれも、ナヴィルの筆跡と、そっくりだったのかもしれません。
モフがその紙をくんくん嗅ぎながら、ひとこと。
「もふ……(訳:これ、同じ人が書いてる)」
「えっ、モフにわかるの?」
「もっふ!(訳:紙のにおい、インクの感じ、あと……おやつの気配なし!)」
つまり、これは“仕事用の書きもの”ってことだね、きっと(?)
断片が重なるとき
ひとつの海図。ひとつのメモ。
どちらも「かつてあったはずの島」を示していて、「何かが起きた」と記録しています。
それに、地図が“書き換えられた”という記述。
つまり、それは「島が消えた」のではなく、「意図的に消された」のかもしれない……?
コンパスが南を指し続ける理由。
灯台に残された記録。
ナヴィルという記録者の断片。
全部が、少しずつ、ひとつの大きな謎の形を浮かび上がらせてきています。
風を読む人の話
「なあモフ。風が止まったって、あのメモにあったけど……風って、“止まる”ものなのかな?」
「もふぅ……(訳:ぼくのしっぽは止まらない)」
「うん、たしかに。さっきからずっと、ふりふりしてるもんね……」
モフの尻尾は情報センサー。たぶんたまにアンテナです。
でもふと、ぼくは思ったんです。
「風が止まった」とは、物理的なことじゃなくて、もっと“象徴的な何か”かもしれない、と。
風を読む人――記録者ナヴィルが、最後に記した風。
それが止んだということは、物語の流れそのものが“閉じた”瞬間なのかもしれません。
ぼっちー今日のひとこと
「小さな紙切れと、古びた地図。それが新しい冒険の“入口”になるのって、わくわくするよね。」
プロフィール
・名前:ぼっちー(断片コレクターになりつつある探検者)
・相棒:モフ(においで時代を嗅ぎ分ける男)
・今日の記録:焼け焦げた地図/ナヴィルのメモ/南に眠る“影の島”の謎
かつて風を読んだという灯台守が、今も北の断崖に住んでいるらしい。
“風が止まった日”の話を、直接聞けるかもしれない……!?
モフの鼻がまた活躍する、情報探しの旅へ!
次回もお楽しみに!
1
あなたにおすすめの小説
家ごと異世界ライフ
もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
異世界に降り立った刀匠の孫─真打─
リゥル
ファンタジー
異世界に降り立った刀匠の孫─影打─が読みやすく修正され戻ってきました。ストーリーの続きも連載されます、是非お楽しみに!
主人公、帯刀奏。彼は刀鍛冶の人間国宝である、帯刀響の孫である。
亡くなった祖父の刀を握り泣いていると、突然異世界へと召喚されてしまう。
召喚されたものの、周囲の人々の期待とは裏腹に、彼の能力が期待していたものと違い、かけ離れて脆弱だったことを知る。
そして失敗と罵られ、彼の祖父が打った形見の刀まで侮辱された。
それに怒りを覚えたカナデは、形見の刀を抜刀。
過去に、勇者が使っていたと言われる聖剣に切りかかる。
――この物語は、冒険や物作り、によって成長していく少年たちを描く物語。
カナデは、人々と触れ合い、世界を知り、祖父を超える一振りを打つことが出来るのだろうか……。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
