「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。

キノア9g

文字の大きさ
42 / 57
第6章 俺たちは『反逆者』じゃなくて、『イカパーティー』がしたい

第42話:恐怖のデリバリー

しおりを挟む

 ジュワァァァ……!

 食欲をそそる音が、クライス伯爵邸の厨房に響き渡った。
 香ばしいソース(特注した醤油風味)の焦げる匂いと、濃厚なバターの香り。
 俺、ルシアンはフライパンを振りながら、思わずゴクリと喉を鳴らした。

「よし、完成! 『クラーケンのバターソースステーキ』だ!」

 皿に盛り付けたのは、厚切りの白い身。
 表面には綺麗な焼き目がつき、仕上げにかけたパセリの緑が彩りを添えている。
 これが朝食だなんて、なんて贅沢なんだろう。

「……いい匂いだ」

 背後から、スルリと手が伸びてきた。
 腰に回された腕が、俺を後ろから抱きすくめる。
 オルドリンだ。
 彼は俺の肩に顎を乗せ、出来立ての料理――ではなく、俺の首筋の匂いをスーハ―と嗅いでいる。

「ルシアンの匂いと、バターの香り……。最高に食欲をそそる組み合わせだ」
「アンタはどっちを食べる気だよ」
「もちろん、両方だ」

 彼はイタズラっぽく俺の耳を甘噛みした。
 朝から元気だな、この人は。
 俺は苦笑しつつ、フォークでイカを一切れ刺し、後ろを向いて彼の口元へ運んだ。

「ほら、あーん」
「あーん」

 パクッ。
 オルドリンは上品に咀嚼し、目を見開いた。

「……ッ!! 美味い!!」
「だろ!? やっぱり素材がいいからな!」
「いや、君の『愛』という隠し味が効いているからだ。……だが、素材の真価も認めよう。弾力があるのに柔らかく、噛むたびに深海の旨味が溢れ出してくる」

 彼は恍惚とした表情で、俺をさらに強く抱きしめた。

「天才だ、ルシアン。君は私の胃袋だけでなく、魂まで掌握するつもりか」
「大袈裟なんだって。……さあ、冷めないうちにテーブルで食べようぜ」

 俺たちはダイニングへ移動し、朝食を堪能した。
 使用人たちにも振る舞ったところ、最初は「邪神の肉……?」と怯えていた彼らも、一口食べた瞬間に「美味しすぎる!!」と叫んでおかわり争奪戦を始めたほどだ。

 使用人たちの反応も上々。
 腹も膨れたことだし、『お裾分け作戦』開始だ。

「よし、オルドリン。送り先の書き出しは終わったぞ」

 俺は羊皮紙をテーブルに広げた。

「まずは俺の冒険者仲間のガリルさん。あの人酒好きだから、肝漬けとかゲソ焼きにして贈ろうかな。それから、いつも野菜を安くしてくれる八百屋の親父さんと、王都のギルドマスターにも挨拶がてら……」
「待て」

 オルドリンが、スッと眼鏡の位置を直しながら口を挟んだ。
 その瞳が、鋭く光る。

「ガリル……というのは、あの薄汚い、いや、野性的な男か?」
「言い方! ……まあ、そうだよ。俺の飲み友達だ」
「……ふむ」

 オルドリンは不機嫌そうに指先でテーブルを叩いた。
 あ、嫉妬スイッチが入った。
 彼は俺が他の男(たとえおじさんでも)と親しくするのが気に入らないのだ。

「あの人には世話になったんだよ。俺がドジった時も助けてくれたし」
「……チッ。仕方ない。恩義があるなら報いるのが貴族の務めか」

 彼は渋々といった様子で頷いたが、すぐにニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

「いいだろう。ならば、最高級の部位を送りつけてやろうじゃないか。……『私とルシアンの愛の力で狩った獲物』を見せつけ、二度と君に気安く触れられないよう、格の違いを分からせてやる」
「動機が不純! ただの差し入れだからな!?」

 まあいい。許可は出た。
 あとは、日頃お世話になっている貴族や取引先だ。
 アレクセイ殿下にも送りたいところだが、王族への献上品となると手続きが面倒なので、今回は見送ることにした。

「よし、じゃあ早速準備しよう! 俺が切り分けるから、アンタは梱包を頼む」
「任せておけ。……クライス家の威信にかけて、完璧な状態で送り届けてみせる」

 オルドリンは立ち上がり、気合十分にマントを翻した。
 その背中からは、なぜか戦場に向かう将軍のような覇気が立ち上っていた。

 ……宅配の手配だけなのに、なんでそんなに殺気立ってるんだ?


 ◇◇◇

 中庭にて。
 俺たちは解体作業に取り掛かっていた。

「よいっ、しょぉぉッ!!」

 俺は風魔法で強化した包丁(ミスリル製)を振り下ろし、巨大なゲソをバスン! と切断した。
 切り口から透明な体液が滴り、新鮮なピンク色の肉が露わになる。

「うん、いい色だ! これなら生でもいける!」
「素晴らしい手際だ、ルシアン。君が包丁を振るう姿は、舞踏会のダンスのように勇ましい」
「褒め方が独特なんだよな。……ほら、次頼む!」

 俺が切り分けた肉塊(といっても、一つが大人の胴体くらいのサイズがある)を、オルドリンにパスする。
 ここからが、彼の出番だ。

「うむ。鮮度維持(フレッシュ・キープ)……開始ッ!!」

 カッッッ!!

 オルドリンが杖を振るうと、凄まじい冷気が肉塊を包み込んだ。

 パキパキパキィ……!

 肉塊は一瞬にして、闇のように深い『黒色の氷』に覆われた。
 さらに、オルドリンは「念のため」と言って、何重にも保存の術式を重ねがけしていく。

「腐敗防止、乾燥防止、衝撃耐性、盗難防止、呪詛返し……よし」

 数分後。
 そこにあったのは、もはや美味しそうなイカの切り身ではなかった。

 黒く透き通る氷の中に、赤黒い肉片が浮いている。
 切断面の筋肉繊維が妙にリアルに強調され、吸盤の一つ一つがこちらを睨んでいるように見える。
 そして何より、全体から漏れ出す冷気が禍々しい紫色の霧となっている。

「……なぁ、オルドリン」
「どうだ? 完璧だろう」

 彼は額の汗を拭い、満足げに言った。

「これなら常温で百年放置しても腐らない。受け取った相手がいつ食べようとも、今のこの瞬間の鮮度が保たれる」
「機能性はすごいけどさ! ……見た目がちょっと怖すぎないか?」
「そうか? 中身の美しさが際立っていると思うが」

 ダメだ。この旦那様、自分基準でしか物を見ていない。
 俺は恐る恐る指摘した。

「ほら、黒い氷ってなんか……『呪いのアイテム』っぽいというか」
「失礼な。これは『高純度魔力結晶』の色だ。見る目がある者が見れば、この氷だけで家が一軒建つ価値があると分かるはずだ」
「それをお土産にするのが重いって言ってんの!」

 しかし、もう凍らせてしまったものは仕方ない。
 解凍するにはオルドリンしかできないし、このまま送るしかないだろう。

「……分かった。じゃあ、せめて一筆添えよう。中身が何か書いておかないと、開けるの怖いし」
「ふむ。それもそうだな」

 俺たちは執務室に戻り、メッセージカードを書くことにした。
 ガリルさんへの手紙は俺が書いた。

 『南の島行ってきました! デカいイカが獲れたから食ってください。肝漬けにすると最高っす! ルークより』

 うん、完璧だ。
 問題は、貴族や取引先への挨拶状だ。
 こればかりは当主であるオルドリンの筆跡でないと失礼にあたる。

「任せろ。社交辞令は得意だ」

 オルドリンはサラサラと羽ペンを走らせた。
 達筆で優雅な文字。
 しかし、俺がその内容を覗き込んだ瞬間、血の気が引いた。

『拝啓。
 先日、南方の海にて目障りなモノを排除した。
 その“一部”を送りつける。
 私の愛を邪魔する者がどうなるか、その身で味わうといい。
 ――オルドリン・クライス』

「脅迫状じゃねーか!!!」

 俺は即座に紙を取り上げた。

「なんだよこれ! 『排除』とか『送りつける』とか! どう読んでも『次はテメェの番だ』って意味にしか取れないだろ!」
「え? 事実を書いただけだが」
「事実の切り取り方がヤバすぎなんだよ! 書き直し!」

 俺の添削を受け、オルドリンは不満げに書き直した。

『拝啓。
 南方の海にて、極上の獲物を得た。
 妻と共に楽しんだ味を、貴殿にも共有したい。
 心して食せ。
 ――オルドリン・クライス』

「……うん、まあ、ギリギリセーフか?」

 最後がちょっと偉そうだが、伯爵様ならこんなものだろう。
 こうして、俺たちの「愛のギフト」は完成した。

 そして、配送の時間だ。

「王都の運送ギルドに頼むか?」
「いや、一般の馬車では遅い。それに、この氷は魔力を放つ。素人が扱うには危険だ」

 オルドリンは窓を開け、吹雪く空に向かって手を掲げた。

「出でよ、我が忠実なる影たち――『氷狼(フェンリル)の眷属』」

 ヒュオオオッ……!

 猛吹雪が渦を巻き、庭に数体の獣が現れた。
 氷でできた透明な狼たちだ。
 体長は馬ほどもあり、目は赤く輝き、口からは冷気を吐いている。
 どう見ても、Sランク級の魔物だ。

「こいつらに運ばせるのか!?」
「彼らは速いぞ。王都の端から端まで、数分で駆け抜ける。これぞ『超速』だ」
「いや、街中パニックになるって!」
「認識阻害の魔法をかけておくから大丈夫だ。一般人には『黒い服を着た配達員』に見えるはずだ」

 オルドリンは自信満々に、氷狼の背中に「黒い氷漬けの肉塊」を括り付けた。
 黒い氷を背負った、透明な狼。
 認識阻害がかかっているとはいえ、その禍々しいオーラまでは隠せていない気がする。

「行け! 新鮮なうちに届けろ!」
「ウォォォォンッ!!」

 遠吠えと共に、狼たちは空を駆け、王都の空へと散っていった。

「……なぁ、本当に大丈夫か?」
「心配性だな、ルシアン。君の善意は、きっと皆に伝わるさ」

 オルドリンは微笑み、俺の腰を抱いた。
 俺は一抹の不安を覚えながらも、空の彼方へ消えていく狼たちを見送った。

 ――その不安が的中し、王都中が阿鼻叫喚に包まれるのは、それからわずか数十分後のことだった。


 ◇◇◇

 王都の下町。
 冒険者たちが集う安酒場『竜のあくび亭』。

 昼間からジョッキを傾けていたベテラン冒険者ガリルは、ふと背筋に走る寒気に身震いした。

「……ん? なんだ、急に冷え込んできやがったな」

 ガリルはコートの襟を立てた。
 店のドアが、カランカランと音を立てて開く。
 入ってきたのは、黒いローブを纏った長身の男――に見えた。
 だが、その足元には白い霜が広がり、周囲の客たちが本能的な恐怖で道を空ける。

「ガリル……という者はいるか」

 地の底から響くような、無機質な声。
 ガリルはビールを吹き出しそうになりながら手を挙げた。

「お、俺だが……」

 黒い男は無言で近づくと、ドンッ! とテーブルの上に「黒い箱」を置いた。

 ピキピキピキッ……!

 箱が置かれた瞬間、厚手の木製テーブルが一瞬にして白く凍りついた。
 隣の席の男が持っていたジョッキが、寒暖差でパリーンと割れる。
 酒場内が一気に真冬の雪山のような冷気に包まれ、客たちの吐く息が白く染まった。

(な、なんだこのデタラメな魔力は……!?)

 箱からは紫色の冷気が漏れ出している。
 そして、黒い男は一枚の手紙を放り投げると、風のように去っていった。

「な、なんだぁ……?」

 酒場中が注目する中、ガリルは震える手で手紙を開いた。
 差出人の名前を見た瞬間、彼の顔から血の気が引いた。

『クライス伯爵家』

「ひぃっ!? あ、あの『氷の伯爵』!?」

 ガリルは思い出す。
 数ヶ月前、飲み友達のルーク(ルシアン)と肩を組んで歩いていた時、背後から般若のような形相で睨みつけられ、氷漬けにされかけた恐怖を。

(ま、まさか……あの時の恨みか!? ついに報復が来たのか!?)

 恐る恐る、黒い箱の中を覗き込む。
 そこにあったのは。

 黒い氷の中に封じ込められた、赤黒い肉片。
 切断面からは体液が滲み出し、無数の吸盤が「助けてくれ」と叫んでいるように見えた。

 そして、手紙に添えられたルシアンの筆跡の書き付け。
 『デカいイカが獲れたから食ってください。肝漬けにすると最高っす!』

 だが、恐怖で思考回路がショートしているガリルの目には、こう変換された。

 『(お前のような)デカい(態度の奴は)獲(っ)たから(、次は自分が)食(われる番だと覚悟して待)ってください。肝漬け(にされること)に(なる)っす!』

「ぎゃぁぁぁぁぁぁッ!!」

 ガリルは悲鳴を上げて椅子から転げ落ちた。

「の、呪いだぁぁ! 伯爵様から『呪物』が届いたぞぉぉ!!」

 酒場はパニックになった。
 屈強な冒険者たちが、我先にと出口へ殺到する。
 テーブルの上には、最高級のクラーケンの切り身が、寂しそうに紫色の冷気を放っていた。


 ◇◇◇

 一方、貴族街。
 クライス家と取引のある商会長の屋敷でも、似たような惨劇が起きていた。

 玄関先に音もなく現れた「黒い配達員」。
 置かれたのは、巨大な黒い氷塊。
 中に入っているのは、太さ30センチはある巨大な触手一本まるごとだ。

 商会長は、添えられたオルドリンの手紙を読んだ。

『南方の海にて、極上の獲物を得た。
 妻と共に楽しんだ味を、貴殿にも共有したい。
 心して食せ』

 商会長はガタガタと震え、その場に崩れ落ちた。

「こ、これは……『次は貴様の番だ』というメッセージ……!」

 彼は深読みしすぎた。
 『獲物』とは、南方のライバル商会のことか? それとも反逆者か?
 それを『妻と共に楽しんだ(処刑した)』?
 そして、その切れ端を送りつけて『心して食せ(恐怖を味わえ)』だと!?

「ひぃぃぃ! お許しを! 納期の遅れはすぐに取り戻しますからぁぁぁ!!」

 商会長は黒い氷に向かって土下座を繰り返した。


 ◇◇◇

 夕方。
 屋敷のリビングで、俺とオルドリンは優雅に紅茶を飲んでいた。

「ふぅ。配達は順調に終わったようだな」
「ああ。眷属たちからの報告では、全員無事に受け取ったようだ」
「よかった! これでみんなも喜んでくれるはず」

 俺はホッと胸を撫で下ろした。
 ガリルさん、今頃酒のつまみにしてるかな。
 商会長さん、家族で驚いてくれてるかな。

「君の笑顔が見られて、私も満足だ」

 オルドリンは、ソファに座る俺の太ももに頭を乗せ、くつろいでいる。
 膝枕だ。
 外では「氷の伯爵」と恐れられる彼が、家ではこんなに甘えん坊だなんて、誰も信じないだろう。

「……ルシアン」
「ん?」
「君の太ももは、なぜこんなに落ち着くんだろうな」
「ただの太ももだろ」
「いいや。極上の枕だ。……ああ、このまま溶けてしまいたい」

 彼は俺の手を取り、指先にキスをした。
 甘い空気。平和な時間。
 俺たちは、自分たちが蒔いた種(黒い氷)が、外の世界でどんな花(恐怖)を咲かせているか、知る由もなかった。

 バンッ!!

 その時、執務室の扉が勢いよく開かれた。
 普段は冷静沈着なセバスチャンが、珍しく息を切らせて立っていた。

「だ、旦那様! 奥様! 大変でございます!」
「なんだセバスチャン。騒々しいぞ」

 オルドリンは不機嫌そうに顔を上げた。
 せっかくのイチャイチャタイムを邪魔されて、部屋の温度が急激に下がる。

「王都の警備隊より通報が入りました! 『クライス伯爵家より、危険な呪物がばら撒かれた』と!」
「は?」
「さらに、街では『氷の伯爵が南の島で邪神を封印し、その呪われた肉片を見せしめに配っている』という噂が広まっております!!」

 俺とオルドリンは顔を見合わせた。
 沈黙。

「……呪物?」
「……邪神の肉片?」

 俺たちの視線は、自然とテーブルの上に残っていた「黒い氷」へと向かった。
 夕闇の中で、それは一層禍々しく、不気味に発光していた。

「…………あっ」

 俺はようやく気づいた。
 俺たちの「善意」と「愛」の結晶は、客観的に見ると「呪い」と「恐怖」の塊でしかなかったことに。

「ど、どうするんだよオルドリン! これじゃ逆効果じゃん!」
「失礼な! 私の完璧な梱包を理解できない愚民どもめ!」
「梱包が完璧すぎて怖いんだってば!」

 こうして、俺たちの「お裾分け作戦」は、王都史上類を見ない「怪奇事件」として幕を開けたのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー AI比較企画作品

婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。

フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」  可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。  だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。 ◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。 ◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。

悪役の僕 何故か愛される

いもち
BL
BLゲーム『恋と魔法と君と』に登場する悪役 セイン・ゴースティ 王子の魔力暴走によって火傷を負った直後に自身が悪役であったことを思い出す。 悪役にならないよう、攻略対象の王子や義弟に近寄らないようにしていたが、逆に構われてしまう。 そしてついにゲーム本編に突入してしまうが、主人公や他の攻略対象の様子もおかしくて… ファンタジーラブコメBL 不定期更新

英雄の溺愛と執着

AzureHaru
BL
転生した世界は前世でどハマりしたBLゲーム。最推しは攻略対象!ではなく、攻略対象達の剣術の師匠である、英雄の将軍閣下。メチャクチャイケオジでドストライクだった主人公はこのイケオジみたさにゲームをやっていた。その為に、ゲームの内容など微塵も覚えていなかった。 転生したからには将軍閣下を生でみないとというファン根性で付きまとう。 付き纏われていることに気づいていた将軍だか、自分に向けられる視線が他とは違う純粋な好意しかなかったため、戸惑いながらも心地よく感じていた。 あの時までは‥。 主人公は気づいていなかったが、自分達にかけらも興味を持たないことに攻略対象者達は興味をそそられ、次第に執着していく。そのことにいち早く気づいたのは剣術指南役の将軍のみ。将軍はその光景をみて、自分の中に徐々に独占欲が芽生えていくのを感じた。 そして戸惑う、自分と主人公は親子ほどに歳が離れているのにこの感情はなんなのだと。 そして、将軍が自分の気持ちを認めた時、壮絶な溺愛、執着がはじまる。

【本編完結】落ちた先の異世界で番と言われてもわかりません

ミミナガ
BL
 この世界では落ち人(おちびと)と呼ばれる異世界人がたまに現れるが、特に珍しくもない存在だった。 14歳のイオは家族が留守中に高熱を出してそのまま永眠し、気が付くとこの世界に転生していた。そして冒険者ギルドのギルドマスターに拾われ生活する術を教わった。  それから5年、Cランク冒険者として採取を専門に細々と生計を立てていた。  ある日Sランク冒険者のオオカミ獣人と出会い、猛アピールをされる。その上自分のことを「番」だと言うのだが、人族であるイオには番の感覚がわからないので戸惑うばかり。  使命も役割もチートもない異世界転生で健気に生きていく自己肯定感低めの真面目な青年と、甘やかしてくれるハイスペック年上オオカミ獣人の話です。  ベッタベタの王道異世界転生BLを目指しました。  本編完結。番外編は不定期更新です。R-15は保険。  コメント欄に関しまして、ネタバレ配慮は特にしていませんのでネタバレ厳禁の方はご注意下さい。

BLR15【完結】ある日指輪を拾ったら、国を救った英雄の強面騎士団長と一緒に暮らすことになりました

BL
 ナルン王国の下町に暮らす ルカ。 この国は一部の人だけに使える魔法が神様から贈られる。ルカはその一人で武器や防具、アクセサリーに『加護』を付けて売って生活をしていた。 ある日、配達の為に下町を歩いていたら指輪が落ちていた。見覚えのある指輪だったので届けに行くと…。 国を救った英雄(強面の可愛い物好き)と出生に秘密ありの痩せた青年のお話。 ☆英雄騎士 現在28歳    ルカ 現在18歳 ☆第11回BL小説大賞 21位   皆様のおかげで、奨励賞をいただきました。ありがとう御座いました。    

処理中です...