「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。

キノア9g

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第7章 俺たちは『呪われた生贄』じゃなくて、『里帰り』がしたい

第51話 限界突破した魔王と、瓜二つの救世主

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「……セバスチャン」
「はい、旦那様」
「音が、しない」
「音、でございますか? 羽ペンの走る音なら、つい先ほどまで嵐のように響いておりましたが」
「違う。……ルシアンの足音だ。彼が廊下を歩く、あの軽やかで愛おしい足音が聞こえない。彼の笑い声がない。彼が私を呼ぶ声がない。……この屋敷は、いつからこんなに静かになった?」

 クライス伯爵邸、執務室。
 そこは現在、美しい氷の結晶に覆われた「銀世界」と化していた。
 怒りによる吹雪ではない。主の心が発する、底なしの寂寥感が、部屋中の空気を静かに凍てつかせているのだ。

 オルドリン・クライスは、執務机に突っ伏していた。
 その顔は、ルシアンが愛用していたひざ掛け(洗濯前)に深く埋められている。
 彼はまるで生命維持のための霊薬を吸うかのように、繊維の奥に残る「愛する人の残り香」を必死に肺へと取り込んでいた。

「……薄い。匂いが薄くなっている」

 顔を上げたオルドリンの瞳は、宝石のように美しいアイスブルーだが、そこには深い絶望の影が落ちていた。
 最強の氷魔法使いであり、冷徹な「氷の伯爵」と恐れられる男の面影はない。
 そこにいるのは、半身をもがれた手負いの獣だ。

「ルシアンという『養分』を摂取してから、七十二時間が経過した。……限界だ。私の心臓が、彼なしでどう動けばいいのか忘れてしまいそうだ」
「旦那様。心臓は自律的な魔力循環で動きます。それに、そのひざ掛けに顔を埋めてもう三十分が経過しております。筆が止まっておりますよ」

 執事のセバスチャンが、防寒コートの襟を立てながら冷静に告げる。
 だが、オルドリンは虚ろな目で宙を見つめた。

「執務? ……あぁ、そうだ。この羊皮紙の山を片付けなければ、彼に会いに行けないのだったな」

 彼はゆらりと立ち上がった。
 その胸元で、青白い光が脈打つ。
 『氷巨人の心核』――ルシアンとお揃いで身につけている、魂を繋ぐペンダントだ。
 オルドリンは服の上からその石を、指が白くなるほど強く握りしめた。

「感じるぞ……。遠く離れていても、彼の魂の輝きが。……だが、足りない。石越しでは温度が伝わらない」

 オルドリンは自身の掌を見つめた。
 ルシアンの柔らかな髪を撫でた感触。華奢な肩を抱き寄せた時の収まりの良さ。そして、恥ずかしそうに頬を染めて、それでも自分を見上げてくれる琥珀色の瞳。
 鮮明な記憶が脳裏を過るたび、胸が張り裂けそうなほどの甘い痛みが走る。

「会いたい……。今すぐに、彼を腕の中に閉じ込めて、二度と離さないと骨の髄まで刻み込みたい」

 ポツリと漏れた言葉は、狂気というよりも、祈りに近かった。
 世界最強の男がさらけ出す、あまりにも人間臭い「弱さ」。
 セバスチャンは少しだけ声のトーンを落とした。

「……お辛いのは分かりますが、もう少しの辛抱です。じきに奥様から『定時連絡』が入る時間でしょう。声を聞けば、少しは気も紛れるのでは?」

 セバスチャンの言葉に、オルドリンがハッとしたように顔を上げた。
 右手には、肌身離さず握りしめていた通信用の魔導具がある。
 これだけが、今の彼を現世に繋ぎ止める唯一の命綱だった。

「……そうだ。時間だ。私の体内時計が狂っていなければ、約束の時間のはずだ」

 オルドリンは縋るように魔導具を見つめた。
 だが、魔導具は沈黙を守ったままだ。
 チッ、チッ、チッ……。
 壁掛け時計の秒針の音だけが、無慈悲に響く。

「……なぜだ?」

 オルドリンの表情から、すぅっと血の気が引いていく。

「鳴らない。……約束の時間から、既に五分が経過している」
「五分程度、誤差の範囲でしょう。久しぶりのご実家で話が弾んでいるのかもしれません」
「あり得ない」

 オルドリンの声が、低く、鋭く尖った。
 先程までの弱々しい哀愁は消え失せ、代わりに絶対零度の殺気が部屋を支配する。

「私のルシアンは律儀だ。不安症な私のために、一秒たりとも遅れたりしないと誓ってくれた。……その彼が、連絡を寄越さない。これは『忘れている』のではない。『出来ない』状況にあるということだ」

 バキバキバキッ!!

 主の感情の爆発に呼応し、執務机が凍りつき、積み上げられた重要書類が吹雪に舞った。

「緊急事態だ。……迎えに行く」

 オルドリンは椅子を蹴倒して立ち上がった。
 その瞳には、もはや理性的な光はない。愛する者を奪われた(と確信した)魔王の、冷酷な怒りだけが渦巻いていた。

「旦那様。お手元の最終決裁書がまだサインされておりません。これを処理せねば、深海離宮の建設予算が凍結されます」

 立ちはだかったセバスチャンは、眉一つ動かさず、冷静極まりない声で告げた。
 だが、オルドリンは一顧だにしなかった。

「知ったことか」
「左様でございますか」
「この三日間、不眠不休で案件を処理し、領地の向こう十年分の懸案事項を片付けた。私の義務は果たしたはずだ。これ以上の足止めは、私に対する宣戦布告とみなす」
「……」
「領地が破綻しようが、屋敷が差し押さえられようが、どうでもいい。ルシアンがいない世界になど、守る価値のあるものなど塵ひとつない」

 オルドリンは窓の外、遠く離れたヴァーデル子爵領の方角を睨みつけた。
 その背中から、どす黒い魔力が噴き上がる。

「空間転移(テレポート)で行く。……邪魔をするなら、セバスチャン、お前でも凍らせる」
「……承知いたしました」

 セバスチャンは短く応じると、無言で深く頭を下げ、スッと道を譲った。
主人の魔力が飽和し、執務室の床や壁に亀裂が走り始めている。これ以上押し留めれば、領地の財政以前に、物理的に屋敷が消滅すると判断したのだ。

「後のことは、よしなに計らっておきます。……どうぞ、奥様のもとへ」
「任せた」

 刹那。
 オルドリンの全身から、空間を歪めるほどの膨大な魔力が迸った。
 彼にもはや、領地の行く末や仕事への未練など欠片もない。ただひたすらに、愛する人の安否だけをその青い瞳に映し出し――。

 ヒュンッ!!

 物理法則をねじ伏せるごとき衝撃と共に、オルドリンはその場から消滅した。
 距離も、時間も超えて。
 愛しいルシアンをその腕に抱きとめるためだけに、魔王は空間を渡っていった。

 ◇◇◇

 一方その頃。
 ヴァーデル子爵家の屋敷、二階の一室。

「開けてくれ! 頼むから開けてくれ兄貴!!」

 俺、ルシアンは、板で打ち付けられた窓を背に、施錠されたドアをドンドンと叩いていた。
 拳が痛いが、そんなことを気にしている場合ではない。

「兄貴! 父さん! 本当にマズいんだって! このままじゃ、この屋敷が地図から消えるんだよ!」
「騙されんぞルシアン!」

 ドアの向こうから、ファビアン兄さんの悲痛な叫びが返ってきた。

「その『地図から消える』という言葉……奴がお前を縛るために使った脅し文句だろう!? 『逃げれば実家を消す』と脅されていたんだな!?」
「違う! 脅しじゃなくて、あいつの情緒の問題だ!」
「なんて健気なんだ……! 家族を人質に取られて、我々を守るために自ら生贄に戻ろうとするなんて……!」
「戻りたいのは俺の意志だ! あと生贄じゃないから!」
「言わなくていい! もうお前を犠牲にはしない! たとえ我々が奴と刺し違えることになろうとも、お前だけは絶対に守り抜いてみせる!」
「だから、それが全滅コースなんだって! 話を聞けぇぇぇ!!」

 ダメだ。完全にコミュニケーションが断絶している。
 俺はドアから離れ、ガックリとベッドに座り込んだ。

 その時、胸元がカッと熱くなった。
 服の下にある『氷巨人の心核』のペンダントが、火傷しそうなほどの熱を発している。
 ドクン、ドクン、と脈打つようなリズム。これは、オルドリンの感情だ。

「……うわ、熱っ!?」

 俺は慌てて服の上からペンダントを押さえた。
 ただの「怒り」じゃない。
 伝わってくるのは、世界中の氷をすべて溶かし尽くすような焦燥感と、ドロドロに煮詰まった「会いたい」という執着。
 あの最強の男が、俺がいないだけで制御回路を焼き切ろうとしている。

「……あいつ、マジでリミッター外す気かよ」

 俺は冷や汗を流しながら天井を仰いだ。
 センチメンタルに浸っている場合じゃない。これは「時限爆弾のスイッチが入った」合図だ。
 一刻も早く俺の無事を知らせて、「よしよし」してやらないと、ここら一帯が氷河期になってしまう。

「くそっ、どうにかして抜け出さないと……!」

 俺が部屋の中を焦って見回した、その時だった。

 ゴトッ。

 部屋の隅にある暖炉の中から、不審な音がした。
 俺が警戒して身構えると、煤だらけの暖炉の中から、小さな影が這い出してきた。

「げほっ、げほっ……。うわぁ、真っ黒になっちゃった」

 その声は、まだ変声期前の高い子供の声だ。
 現れたのは、七歳くらいの少年。
 顔中煤だらけだが、パチパチと瞬きをして俺を見上げるその顔は、俺の幼少期のアルバムからそのまま飛び出してきたように瓜二つだった。

「……え、お前、まさか」
「あ、ルシアン兄ちゃん。久しぶり」

 少年はパタパタと服の煤を払い、キョトンとした顔で俺を見上げた。

「ジュリアン……か?」
「うん。……ふーん、兄ちゃんが『かわいそうなルシアン』なの?」

 ジュリアン・ヴァーデル。三男の弟だ。
 俺が家を出た時はまだ四歳だったから、俺の顔なんて覚えていないかもしれない。
 彼は俺の周りをぐるぐると回り、クンクンと鼻を鳴らした。

「……いい匂いがする」
「へ?」
「父さんたちが『兄ちゃんは悪魔に虐められてボロボロだ』って泣いてたけど、違う気がする。すっごく甘い、高いお菓子の匂いがする」

 ジュリアンは俺の服の裾をギュッと掴んだ。
 あぁ、これは……旦那様が俺の服に焚き染めている「精神安定香(最高級品)」の香りか、あるいは朝食に食べたメイプルシロップの残り香か。
 どちらにせよ、子供の生活感覚はシビアだ。「ボロボロな人」からは、こんなに甘くて贅沢な匂いはしないと、本能で悟ったらしい。

「ねえ兄ちゃん。ここから出たいの?」
「出たい! 死ぬほど出たい!」
「いいよ。……そのかわり」

 ジュリアンはニカッと笑い、小さな指をビシッと突きつけた。

「さっき鞄から落ちた、『銀色のキラキラしたカード』ちょうだい! あれカッコいい!」
「……え?」
「あと、兄ちゃんが隠し持ってるお菓子、ぜーんぶちょうだい。いい匂いがするから絶対持ってるでしょ?」

 ……なるほど。
 こいつ、俺が部屋に押し込まれる時のドサクサで、鞄からこぼれ落ちた冒険者ギルドの「銀証(シルバーカード)」を目ざとく見つけていたのか。
 あの銀特有の輝きは、子供には格好のオモチャに見えたらしい。それに、この甘い匂いへの執着。

「……お前、ほんと俺の弟だわ。食い意地とキラキラ好きなところがそっくりだ」
「くれる? くれない?」
「カードは大事なものだからあげられない。……でも、ここから出してくれたら、王都の美味しいお菓子を山ほど送ってやる。約束する」

 俺が言うと、ジュリアンは「えー」と不満げに頬を膨らませたが、「山ほど」という言葉にピクリと反応した。

「山ほど? ほんとに?」
「あぁ。毎日食べきれないくらい送ってやる」
「やった! 約束だよ!」

 ジュリアンは単純に目を輝かせた。
 ファビアン兄さんたちは「恐怖のあまり幻覚を見ている」と脳内で補完してしまったが、ジュリアンには「いい匂いのする、お菓子をくれそうな兄ちゃん」という事実だけが見えていたのだ。
 子供の純粋な欲望(お菓子)と観察眼(嗅覚)が、ここで身の潔白を証明する鍵になるとは。

「こっちだよ。煙突掃除ごっこで見つけた秘密の道があるんだ」

 ジュリアンは楽しそうに言うと、再び暖炉の中へと潜り込んでいった。
 俺も慌ててその後を追う。
 狭い点検用通路を這いながら、俺は心の中で絶叫した。
 ペンダントが、先ほどよりも強く、熱く脈打っている。

(待ってろ、オルドリン……! 今行くから暴走すんなよ!)

 この脱出が間に合うかどうか。
 それが、ヴァーデル家の、いや俺の平穏な生活の存亡に関わっている。
 だが、その願いも虚しく――屋根裏を移動する俺の肌に、あり得ないほどの悪寒が走った。
 
 屋根を隔てた上空に、極寒の雷雲が形成されつつある気配。
 そしてその中心に、自らの命さえ削るほどの魔力で強引に空間をこじ開けた、世界一愛に飢えた男の圧を感じる。

「……なんか、急に寒くない?」

 先を行くジュリアンが、ブルッと身震いをして呟いた。
 俺はペンダントを握りしめ、冷や汗と共に確信した。

「急ぐぞジュリアン! この寒さは自然現象じゃない……寂しさが限界突破した、俺の旦那様だ!!」
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