「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。

キノア9g

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第7章 俺たちは『呪われた生贄』じゃなくて、『里帰り』がしたい

第54話 日曜大工と、手持ち無沙汰な魔王


 翌朝。
 久しぶりに実家のベッドで目覚めた俺は、窓から差し込む朝日に目を細めた。
 硬くて狭い煎餅布団だったが、妙にぐっすり眠れたのは、隣で俺を抱き枕にして寝ていた旦那様の「人間湯たんぽ(適温調整機能付き)」のおかげだろうか。

「ん……ルシアン、おはよう」

 隣でオルドリンがまどろみながら、俺の額に口づけた。
 寝起きだというのに、彼の顔面偏差値は天井知らずだ。サラサラの銀髪が朝日を浴びて輝いている。

「おはよう、旦那様。……よく眠れたか?」
「ああ。君の匂いに包まれて眠る夜は至高だ」

 彼は満足げに俺の首筋にすり寄ってきたが、俺はそれを手で押し留めてベッドから出た。
 今日はやることがあるのだ。

 昨日の夜、久しぶりに実家を見て回って気づいたことがある。
 俺が住んでいた頃よりも、屋敷の傷みが進んでいるのだ。
 特に屋根や床の軋みは酷く、これでは次の冬を越せるか怪しいレベルだった。
 実家が貧乏なのは知っていたが、ここまでとは。

「旦那様、今日は俺、家の修理をするから」
「修理? 業者を呼べばいいだろう。私が王都から最高の職人団を呼び寄せよう」
「それだと時間がかかるし、大袈裟だろ。俺がやるよ」

 俺はクローゼットの奥から、学生時代に使っていた道具袋を引っ張り出した。
 中には金槌や釘、ノコギリなどの工具一式が入っている。
 ソロ冒険者だった俺は、魔物討伐よりもこういう「雑用クエスト」や「拠点設営」で小銭を稼ぐことが多かったから、DIYはお手のものなのだ。

「着替えるぞ。旦那様も、汚れてもいい服に着替えてくれ」
「わかった。君との共同作業(愛の巣作り)だな。喜んで協力しよう」

 オルドリンは優雅に微笑んだ。
 この時の俺はまだ知らなかった。
 世界最強の魔法使いが、日曜大工においてこれほどまでに「役立たず」であることを。


 ◇◇◇

「……ルシアン。なぜ、止める」

 屋敷の庭。
 オルドリンが、悲しげな瞳で俺を見つめていた。
 その手には、何も握られていない。
 代わりに、俺の足元には大量の新品の木材が積み上げられている。

「だから! 魔法は禁止だって言っただろ!」

 俺は屋根の上から叫んだ。
 さっき、屋根瓦の補修をしようとした時だ。
 オルドリンが「任せろ」と自信満々に手をかざした瞬間、割れた瓦だけでなく、屋根全体がクリスタルガラスのような「永遠に砕けない氷の瓦」に変換されそうになったのだ。
 あんなキラキラした屋根に住めるか。日光を集めて火事になるわ!

「しかし、木材を釘で打つなど非効率的だ。結合魔法を使えば、釘など使わずとも素材そのものを融合させられるぞ」
「それやると解体できなくなるだろ! 手入れのこと考えろ!」
「解体など必要ない。私が施す修復は、一千年先まで風化しない『不変』を込めるからな」
「実家を重要文化財みたいにするな! 普通でいいんだよ、普通で!」

 俺の剣幕に、オルドリンはシュンと肩を落とした。

「……君の役に立ちたいだけなのに」
「気持ちは嬉しいけど、アンタの『普通』は世界基準でいう『特殊』なんだよ。……わかったら、そこで大人しく見ててくれ」

 俺は心を鬼にして言った。
 魔法を使わせると、このボロ屋敷が「魔王城」か「氷の神殿」になってしまう。
 俺は実家を直したいのであって、観光地にしたいわけではないのだ。

「……わかった。君がそう望むなら、私は彫像のように佇んでいよう」

 オルドリンは庭の真ん中で直立不動の姿勢をとった。
 その姿はあまりにも美しく、そして絶望的に邪魔だった。
 俺は気を取り直して作業に戻った。
 腐った板を剥がし、新しい板を寸法通りに切り出し、釘で打ち付ける。

 トントン、カンカン。

 リズミカルな音が朝の空気に響く。
 懐かしい感触だ。自分の手で住処を整えていく、この地に足のついた感覚。これぞ生活だ。

 一方、オルドリンは。

「…………」

 微動だにせず、俺を見上げていた。
 ただ見ているだけではない。
 俺が汗を拭えば、スッと懐からハンカチを取り出し(しかし届かないので待機)、俺が金槌を振るえば「素晴らしい……あの筋肉の収縮、芸術的だ……」とブツブツ称賛の言葉を漏らしている。

 視線が熱い。
 背中が焼けるようだ。
 作業に集中できない。

「兄ちゃんたち、何してんのー?」

 そこへ、救世主が現れた。
 ジュリアンだ。
 口の周りをジャムだらけにした弟が、興味津々で近づいてきた。

「お、ジュリアン。屋根の修理だ。危ないから近づくなよー」
「ふーん。ねえ、銀色のお兄ちゃんは何してるの? かかし?」

 子供の残酷な一言が、オルドリンに突き刺さる。
 かかし。
 確かに、今の彼は畑に立っている高級なかかしそのものだ。

 オルドリンはゆっくりと視線を下げ、足元のジュリアンを見た。

「……違うぞ、義弟よ。私は今、ルシアンの安全を守る『守護像(ガーディアン)』の任務についている」
「へー。暇なの?」
「暇ではない。ルシアンの一挙手一投足を脳内に記録するという高度な記憶への刻印を行っている」
「うん? よくわかんないけど、お菓子ちょーだい」

 ジュリアンが小さな手を差し出すと、オルドリンは少し考え、亜空間収納から何かを取り出した。
 王都の有名パティスリーの焼き菓子だ。

「……いいだろう。これをやるから、私の代わりにルシアンに水を届けてくれるか。私が行くと、彼が『集中できない』と怒るだろうからな」
「わーい! ありがとうお兄ちゃん!」

 ジュリアンは大喜びでお菓子をポケットに大事そうにしまうと、大きな水筒を肩から提げ、器用に屋根の梯子を登ってきた。
 なるほど、オルドリンなりに自分の「圧」が俺の邪魔になっていることを理解して、弟を使い走りにしたらしい。
 不器用なりに気を遣ってくれるその姿に、俺は少しだけ苦笑した。


 ◇◇◇

 昼過ぎ。
 大まかな屋根の修理を終えた俺は、庭に降りて一息ついていた。
 オルドリンが待ってましたとばかりに駆け寄ってくる。

「お疲れ様、ルシアン。怪我はないか? 爪は割れていないか?」
「平気だよ。これくらい日常茶飯事だったし」
「君が汗だくになって働く姿……最高に扇情的だったぞ」
「それ、褒め言葉に聞こえないんだけど」

 俺がタオルで顔を拭いていると、屋敷からファビアン兄貴が出てきた。
 兄貴は綺麗になった屋根を見上げ、目を丸くした。

「すごいな……。業者に頼む金がなくて放置していたが、半日でここまで直すとは」
「冒険者の基本スキルだからな。材料費だけで済んでよかったろ?」
「ああ、助かった。……それにしても」

 兄貴はチラリとオルドリンを見た。
 オルドリンは俺の横で、甲斐甲斐しく俺に風魔法で涼しい風を送っている。

「伯爵様には……何もさせなかったのか?」
「させたら屋敷が氷漬けになるからな。見てるだけにしてもらった」
「……あの『氷の伯爵』を、作業の間ずっと庭で放置したのか? お前」

 兄貴が信じられないものを見る目で俺を見た。
 まぁ、普通に考えれば不敬罪もいいところだ。国の最高戦力を、日雇い労働者の現場監督みたいに立たせておいたんだから。

「あー、でも、釘打ちくらいは手伝ってもらおうかな。旦那様、この柵の板を直したいんだ。ここに釘を打ってくれるか?」
「任せろ。正確無比に打ち込んでみせよう」

 オルドリンは自信満々に金槌を受け取り、釘を構えた。
 そして、流れるような動作で金槌を振り下ろす。

 ズドォォン!!

 爆音と共に土煙が舞った。
 俺たちが咳き込みながら見ると、そこには不自然なほど綺麗な円形の穴が空いていた。
 釘は板を貫通し、さらに下の支柱も貫通し、地面の奥底まで消え去っていた。

「……やりすぎだ!」
「む……少し手加減を誤ったか。柔らかすぎるな、この柵」
「アンタが強すぎるんだよ! もっと優しく! 赤ん坊を撫でるみたいに!」
「なるほど。優しさ、だな」

 オルドリンは頷き、二本目の釘を取り出した。
 今度は慎重に、優しく……。

 ミシッ。

 嫌な音がした。
 見れば、彼の手の中で、金槌の木の柄が粉々に握り潰されていた。

「……あ」
「嘘だろ……握力どうなってんだよ……」

 オルドリンは粉になった木屑を呆然と見つめ、しょんぼりと耳が(幻覚だが)垂れた。

「すまない、ルシアン……。私は、無能な夫だ……」
「いや、落ち込むなよ。規格外すぎるだけだって」

 俺はため息をつき、予備の金槌を持たせて、その上から彼の手を包み込んだ。

「いいか、力なんていらないんだ。重さを利用して、コツンと落とすだけ」
「……! ルシアンの手だ」
「聞いてるか? ほら、こうやって……トントン、と」

 俺が手を添えて誘導すると、釘は素直に板へと沈んでいった。

「……できた」
「ほら、できただろ?」
「……素晴らしい。これが『共同作業』か。私の心に今、深い楔が打ち込まれた」
「上手いこと言わなくていいから」

 オルドリンは感動したように釘を見つめ、それから俺を見て、とろけるように笑った。

「……楽しいな」
「え?」
「こうして、君と同じ目線で、同じものを作り上げる作業だ。魔法で一瞬で終わらせるよりも、遥かに充実感がある」

 彼は少し汚れた自分の手を見つめ、穏やかに微笑んだ。

「君が『泥臭さ』を好む理由が、少しわかった気がするよ」

 その笑顔は、いつもの完璧な「貴族の笑み」ではなく、年相応の青年のものだった。
 ドキリとした。
 悔しいが、格好良い。汚れた作業着姿すら、ファッション誌の表紙みたいに様になっている。

「……そりゃよかったな。じゃあ、王都に帰ったら、庭の改造手伝ってもらおうかな」
「望むところだ。君との共同作業なら、ドブさらいでも喜んでやろう」

 そんな軽口を叩き合っていた、その時だった。

 ズズズズズ……ッ。

 不気味な地響きが、足元から伝わってきた。
 地震か? いや、違う。
 もっと重く、粘着質な振動だ。

「な、なんだ!?」

 兄貴が体勢を崩す。
 屋敷の窓ガラスがガタガタと音を立て、庭の木々がざわめく。

「……ッ」

 オルドリンの表情が、一瞬で変わった。
 穏やかな青年の顔が消え、冷徹な「魔導師」の顔になる。
 彼は残った釘を放り投げると、瞬時に俺の前に立ち、片手で俺を背に庇った。

「……ルシアン。下がっていろ」
「だ、旦那様? どうしたんだ?」
「客だ。……それも、招かれざる客だ」

 オルドリンが睨みつけた先――屋敷の裏手にある古びた納屋のあたりで、地面が陥没した。
 土煙が舞い上がり、そこからドス黒い瘴気が噴き出してくる。
 そして、その穴の奥から、複数の赤い光が不気味に明滅した。

 グルルルル……。

 獣の唸り声。
 だが、ただの獣ではない。空気がビリビリと震えるほどの魔力を帯びている。

「魔物……!?」

 兄貴が叫んだ。
 裏山の結界が破られたのか? いや、違う。これは地下からだ。
 俺の冒険者としての勘が警鐘を鳴らしていた。
 あの穴から漂ってくる匂い。
 カビ臭い空気と、鉄錆の匂い、そして濃密な魔素の気配。

 これは、ただの魔物の巣穴じゃない。
 ダンジョンだ。

「……チッ。せっかくのルシアンとの休日が」

 オルドリンが舌打ちをした。
 その背中から、殺気が膨れ上がる。

「私の機嫌は今、最悪だ。……土塊に還る覚悟はできているのだろうな、下等生物ども」

 彼の手のひらに、青白い氷の魔力が収束していく。
 日曜大工は、強制終了だ。
 代わりに始まるのは――俺たち夫婦の、本業(魔物討伐)の時間だった。

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